歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

シマウマに乗りたい人々の歴史

シマウマを家畜化したいという人々のチャレンジ 歴史上、数多くの人がシマウマを家畜化しとようと試みてきました。 記録には全く残ってませんが、アフリカ牧畜民はおそらくシマウマを飼い慣らそうと相当な努力をしてきたと思われます。しかし現在シマウマを…

中世イギリスで活躍した悪党たち

イギリスの裏社会で暗躍した佞臣やヤクザ者 中世イギリスはイングランドを中心に進行するも、スコットランド、ウェールズ、アイルランドをはじめとした国がまだ強く、国王の力も不安定で諸侯の力が強く、また大陸との関係もまだ曖昧な部分があり、統一的な権…

【トルコ戦国時代】アナトリア半島の10君侯国の歴史

Work by Lord Leatherface オスマン帝国の支配に抵抗したアナトリアのベイリク セルジュク朝はアナトリア半島を支配する過程で、トルクマン人を始めとするベイ(君侯)の一族を送り込んで地方の統治を任せました。しかしセルジュク朝の支配が弛緩するとベイ…

ロシア革命後に成立した短命の社会主義国

ロシア革命後に雨後の筍のように成立した社会主義政権 二月革命によりロマノフ王朝が崩壊し、内乱を経てボリシェヴィキによる政権が成立するまで、ロシア国内とその周辺国では、数多くの政権が成立しました。ボリシェヴィキ系、メンシェヴィキ系、民主主義勢…

墓が見つかっていない世界史の超有名人物10人

未だに捜索が続く世界史の英雄の墓 歴史に名だたる英雄の墓は後世の人に敬われ大切にされれる、ということであればいいのですが、全然そんなことありません。 盗賊に盗掘されたり、政敵や敵民族によって暴かれ遺骸や遺骨を燃やされて捨てられたりすることも…

沈没船が高く売れる!核兵器登場以前の鋼鉄が再利用される理由とは

核兵器の登場によって決定的に変わった鉄鋼産業 1945年7月16日、アメリカ・ニューメキシコ州で初めて原子爆弾の実験が行われました。 核兵器の登場が政治・軍事面に与えた影響は桁外れに大きなものがありますが、もう一つ、科学面でも地球に「2度と取り返し…

【2022年3月版】世界史関連の新刊50冊

今月は歴史専門書の数が多いです 2022年1月~3月の世界史関連新刊紹介です。 本記事はざっと流し読みをして気になる本をメモしていただくか、ブックマークして書店を訪れた際に見返すかして使っていただけるといいかと思います。今回は50冊あります。 高校で…

サウナの文化史

人類と蒸し風呂の長い歴史 現代はサウナが大ブームとなっています。 各地にサウナをメインとした温泉施設が作られ人気になっている他、野外サウナやサウナイベントが催されるなど、「かっこいい」文化として認識されているようです。 サウナー(サウナ愛好家…

東ドイツの男性スパイ「ハニートラップ作戦」の実話

西側の「寂しい女性」に恋をさせ機密情報を暴露させる 通常ハニートラップと言えば、女性スパイが男性に仕掛けるものです。 セクシーな女性スパイの色仕掛けに理性を失い、機密情報を盗まれたり、破廉恥な行為をビデオで盗撮され、失脚したりクビになったり…

【マッチョ】19世紀~20世紀初頭に活躍したストロングマン

19世紀のスーパースターとなったマッチョたち 現在はボディビルがスポーツの一種で人気がある競技となっています。一般人の中にもプロほどではないものの日々体を鍛える人が増えています。 19世紀の時代もマッチョな体を追い求める人々がそこそこいたらしく…

近代ロシア海軍の誕生−ピョートル一世の軍事戦略−

ピョートル一世が推進した海洋大国ロシア 大北方戦争とは、バルト海沿岸地域を支配する大国スウェーデンと、反スウェーデンの軍事同盟諸国との戦争です。 反スウェーデン連盟の主力はロシア、デンマーク、ポーランドで、これらの国々はバルト海沿岸のスウェ…

自動ドアの歴史

進化を続ける自動ドアの歴史 よほど古い建物や歴史的建造物でない限り、商業施設や公的施設、法人事務所の入り口には自動ドアが設置されていると思います。 実は自動ドアの歴史は古く、古代ギリシアにまでさかのぼります。何気に利用している自動ドアですが…

辺境を旅した5人の女性旅行者たち

「旅は男のもの」と決まっていた時代に危険な旅に乗り出した女性たち 地域によりますが、21世紀の時代ですら女性旅行者はなかなか旅がしづらい状況があります。 特に女一人の旅だとセクハラは日常茶飯事で、旅先で「一人で旅するくらいだから、一晩いいんだ…

2021年度世界史関連ベストブック10

今年読んだ本のベスト10を発表します ぼくは自分の読書本数を数えたことがないので、今年何冊読んだかよく分からないのですが、多分120~130冊くらいになると思います。 その中で「これは面白かったなあ」と印象に残っている作品をランキングにしました。 …

メキシコ風アメリカ料理「テクス・メクス」の歴史

様々な文化が混ざり合ってできたアメリカのミックス料理 テクス・メクス料理はアメリカ・テキサス州発祥のメキシコ風アメリカ料理、またはメキシコ風テキサス料理です。 日本に展開しているメキシコ料理をちゃんと定義すると、アメリカ資本のものはほとんど…

弱小国を大国に育てた「中興の祖」

危機にあった国を建て直した国王 偉大なる創業者が立ち上げた国家や組織は、創業時の熱狂が醒めてしばらくすると、内部にはらむ矛盾やシステム的な欠陥が表面化し、集団としての力が弱まっていきます。 そのまま統率が取れずに内部対立が深まって空中分解し…

【2021年12月版】世界史関連の新刊45冊

今月は歴史専門書の数が多いです 2021年10月~12月の世界史関連新刊紹介です。 本記事はざっと流し読みをして気になる本をメモしていただくか、ブックマークして書店を訪れた際に見返すかして使っていただけるといいかと思います。 今回は45冊あります。最近…

ウォッカのロシア史

ロシアの国と人を支えてきたウォッカの今昔 ロシア人といえば、大酒飲みで特にウォッカが大好きというステレオタイプなイメージがあります。 90年代のテレビニュースに映った赤ら顔のエリツィン大統領や、ハリウッド映画で描かれる飲んだくれロシア人のイメ…

肥料の歴史−農業の始まりから化学肥料まで−

農業と切っても切れない存在・肥料 農業の歴史は肥料の歴史でもあります。 人類はより多く、より美味しく、より栄養のある食物を育てるために肥料を使い、研究して新たな肥料を開発してきました。 詳しく書けば本が一冊書けるくらいの膨大な歴史がある分野で…

とんでもなくクレイジーな世界の政党

世界のぶっ飛んだ政党を見てみよう 選挙が近づくと、皆自分の選挙区の候補者は誰で、各党の政策はどうかを調べてみる気が起きます。自分の知り合いに自分のひいきの政党を薦めて回る人が出るのもこの頃です。最近ではウェブコンテンツで、質問に答えていった…

ハーメルンの笛吹き男-1284年6月26日子どもたちはどこに消えたのか

有名なグリム童話の背景にあった社会や信仰とは ハーメルンの町にやってきた男が、不思議な笛の力でネズミを捕ってしまうも、町の人に報酬の支払いを拒否され激怒し、笛の力で町の子どもたちを連れ去ってしまう。 グリム童話の有名な「ハーメルンの笛吹き(R…

悪魔の造形の歴史 - 悪魔はどんな形で描かれてきたのか?

さまざまな姿で描写されてきた悪魔 悪魔とはキリスト教では、人間をたぶらかし、善の道に背かせ、神を裏切るように仕向ける存在であるとされます。悪魔自体もサタン、ルシファー、アゼザル、ベゼルブブ、アスモデウスなどなど、数えきれないほどたくさんの数…

ポーランド軍事史の英雄六人

ポーランドの亡国とレジスタンスの歴史 ポーランドは中世には神聖ローマ帝国やロシアと対等に渡り合った東欧の大国でした。 しかし18世紀の第一次~第三次ポーランド分割で国を失い、第一次世界大戦後に復活するも、第二次世界大戦で再びドイツとソ連に占領…

ビリヤニの歴史 - ヒンドゥーとイスラム文化の交流と衝突

人気急上昇中のインド料理の奥深い歴史 これまでインド料理と言えばほとんどの人は「カレー」しか知らなかったと思います。 しかし近年、ネパールや南インド、スリランカ、バングラディシュなどの本格的な南アジア料理を出すレストランが増え、カレーだけで…

歴史に残る都市大火災

都市の歴史の転換点となってきた大火災 都市というものが発生して以来、火事は人類の歴史にはつきものです。 大都市になると火災も大規模になったため、消化水の設置や消防団の組織、延焼を防ぐ区画など、都市は火災から命や財産を守るための機能を備えてき…

【2021年9月版】世界史関連の新刊50冊

今月は歴史専門書の数が多いです 2021年7月~9月の世界史関連新刊紹介です。 本記事はざっと流し読みをして気になる本をメモしていただくか、ブックマークして書店を訪れた際に見返すかして使っていただけるといいかと思います。 今回は50冊あります。目下の…

社会をダマした稀代の「なりすまし詐欺師」列伝

世間を驚かせた稀代の詐欺師 世の中には、他人の名前を詐称したり、真偽不明な謎の肩書や権威を名乗って詐欺を働く悪党がいるものです。 たいていは数百万のカネを詐欺する小悪党なのですが、なかには組織や国、はては社会までも騙してしまう「なりすまし詐…

かつて存在した7つの「国際管理地域・自由地域」

列強のエゴが交錯する戦争と平和の象徴 21世紀の現在はさほど多くありませんが、19世紀~20世紀前半には複数の国の管理下にある「国際管理地域」と、複数の国の影響下にありつつも独自の主権が認められる「自由地域」がいくつもありました。 これらの地域は…

ソ連時代のマッド・サイエンティストたち

「進歩的国家」ソ連が生んだ狂った科学者 マルクス主義理論では、社会主義そして共産主義は人類が普遍的に向かうべき社会であり、成熟し堕落した資本主義が倒されるのは必然であるとされました。 そのため社会主義国であるソ連では、アメリカやイギリスとい…

南詔国の歴史

Image by Orange Wave 現在の雲南省にあった独立王国・南詔国 現在の雲南省には7世紀から10世紀ごろまで南詔国という国が、10世紀から13世紀までは大理国という国がありました。 高校世界史では、南詔国と大理国が存在し、モンゴル帝国が大理国に侵攻して崩…