歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

近現代ラテン・アメリカの国家間戦争(前編)

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南アメリカ大陸でこれまで起こってきた戦争をまとめてみます

歴史の授業ではあまり習いませんが、ラテン・アメリカ諸国は結構国家間でドンパチやってます。

スペインとポルトガルから独立した直後もそうですが、南米諸国同士の領土争いもずっと激しかったし、20世紀は後半に入ってからも戦争がありました。特に南米を自分の裏庭とするアメリカ合衆国の軍事介入や、植民地時代の残滓の回復しようという動きから戦争が起きたりしています。

 今回は前後編で、19世紀〜20世紀のラテン・アメリカの国家間戦争をまとめてみます。

内戦を含めるともっと多いのですが、あくまで「国家間」の戦争のみに絞っています。

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【太平洋戦争】ポツダム宣言受諾後も降伏しなかった日本兵

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 太平洋戦争が終結した後もジャングルに残った残留日本兵

残留日本兵と聞いて、パッと思い浮かべるのはおそらく、28年間グアムに居残った横井庄一さんと、29年間フィリピン・ルバング島に居残った小野田寛郎さんではないでしょうか。

敗戦の報を聞いて、大部分の人は悔しく思うと同時に「やっと国に帰れるぞ」と思ったはずなのですが、横井庄一さんの「恥ずかしながら帰ってまいりました」という印象深い言葉が示すように、当時の軍人には敗けてノコノコ帰るくらいなら死んだ方がマシというメンタリティを持っていた人が少なくありませんでした。横井さんや小野田さん以外にも大勢、居残って戦う道を選んだ日本軍人がいました。

ほんの一部ではありますが、あまり名の知られていない残留日本軍人をピックアップしていきます。

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ペルシャ湾岸諸国の領土問題

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 意外と根深くややこしい湾岸諸国の領土問題

北方領土や竹島、尖閣諸島の問題はいつでもホットイシューであります。これまで多くの努力がなされるも未だに解決の見通しは全く見えていません。領土問題があったほうが両国の為政者にとっていろいろ都合がいいのではなかろうかとすら思います。

 さて、このブログではたびたび世界の領土問題について取り上げています。他国の事例に、領土紛争解決のスタディがあるに違いないと思うからなのですが、今回はペルシャ湾岸諸国の領土問題を取り上げてみたいと思います。

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深夜にじっくり見たい、世界史の「海戦動画」14本

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有名な海戦の動画を見ながら酒を飲もう

以前「深夜にじっくり見たい、世界史の「戦闘経過」の動画20本」という記事を書いて、この時は主に陸上の会戦の経過を説明した動画を紹介しました。
一方で、日本人には海戦ってすごく人気があるんですよね。

日清戦争、日露戦争、太平洋戦争でも大規模な海戦が多くあって、しかも日清・日露は結構痛快な勝ち方をしてるので、関心が高い人が多いのかもしれません。

 ということで今回はYouTubeで世界史の海戦動画を集めてみました。ぜひ、深夜に酒を飲みながらじっくりとご覧ください。

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時代を先取りした偉大すぎる女性科学者列伝

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時代に先んじた女性科学者たちの生き様と研究

現代の世界の科学者には女性は少なくありませんが、昔から多くの女性が活躍してきました。ラジウムを発見したキュリー夫人、世界初のプログラマー、エイダ・ラブレスなどが有名ですが、もっとたくさんの女性科学者がいます。

 科学者列伝第2回目の今回は、女性科学者のピックアップです。

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立身出世をめぐる人間ドラマが面白い中国古典小説「儒林外史」

中国古典文学大系 (43) 儒林外史

科挙試験をめぐる男たちのヒューマンドラマ

中国の清朝中期を代表する文学作品と言えば、「紅楼夢」と「儒林外史」です。

高校の世界史の授業で習ったかと思います。

 今回取り上げたいのは呉敬梓(ごけいし)作の「儒林外史」。

紅楼夢が美少年・美少女が登場する華やかで甘美な世界であるのに対し、儒林外史に登場するのは「普通の人々」。人々が「科挙試験」をパスして立身出世を目指そうと動き回り、その悪戦苦闘の中で起こる悲喜劇を描いたヒューマンドラマです。 

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中世セルビア王国の勃興と野望

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東方キリスト教世界の王を目指したバルカンの大国セルビア

旧ユーゴスラヴィア連邦は南スラブ系民族を中心とした連邦国家でしたが、その中心にあったのはベオグラードを都に構えるセルビア人でした。

セルビアは現在でも様々な民族・宗教・言語が入り混じるバルカン半島内において、経済力・政治力・文化力で頭一つ抜け出した存在ですが、故に周辺国との摩擦が絶えません。セルビア王国は中世でもバルカンの有力な国家で、一時はバルカンの半分を占領しビザンツ帝国の首都コンスタンティノープルを脅かすほどでした。しかしオスマン帝国に敗れ、併合されてしまいます。

歴史はセルビア人がバルカン半島にやってきた7世紀ごろから始まります。

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【2019年7月版】世界史関連の面白そうな新刊35冊

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2019年前半に発売された面白そうな世界史関連の本

半年ぶりの新刊紹介です。

半年もたつと山のように世界史関連の新刊が発売されるんですが、全部紹介すると大変なので、ぼくが「あ、これは面白そう」「これは読みたい」と思ったもののみ紹介します。それでも35冊ありますが、どうぞお付き合いください。

紹介順はおすすめ順とかではなく「正統派→マニアック→変わり種」という順です。 

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