歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

タコスの歴史 - なぜタコスは日本で流行らないのか?

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 メキシコの民族食から世界のファストフードへ

タコス食べたことありますか?

「はい!」とまっすぐ手を挙げられる人ってそんなにいないんじゃないかと思います。ナチョスとか、トルティーヤとか、ブリトーとか、それっぽいものは食べたことあるけど何を食べたかあまりよく覚えていない、という人も多いんじゃないでしょうか。

まだまだ日本人には馴染みの薄い食べ物ですが、健康食の人気が高まりでコーン100%グルテンフリーの食べ物としてタコスに注目する人もいます。

いつか来るであろう「タコス・ブーム」の前に、タコスの歴史をまとめておきます。

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なぜチェコとスロバキアは分離したのか

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同じ西スラブ族の「兄弟」はなぜ決別したのか 

かつて中欧には「チェコスロバキア」という国がありました。

1990年以前に教育を受けた30代後半以上の人には馴染みがあると思います。

ところがこの国は1993年1月に分離をして、チェコ共和国とスロバキア共和国の2つの国に別れてしまいました。かつてのユーゴスラヴィアのように分離にあたって流血の事態に至らなかったので「あれ?いつの間に?」と思った人もいたのではないかと思います。

そんなに理性的に別れられる知恵があるなら賢く統合を維持できなかったのか?など部外者は考えたりしますが、実際に別れても両国の国民は親密だし、むしろ統合していた時より良好な関係であるようです。

今回はチェコとスロバキアが分離するに至った歴史的な背景をまとめていきます。

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聖母マリアはイエスの死後どこで何をしていたのか

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聖母マリアの「老後の人生」とは

聖母マリアはキリスト教の宗教絵画に頻繁に描かれます。

天使から神の子を授かったとお告げを受ける「受胎告知」、イエスが馬小屋で生まれた「キリストの降誕」、幼いイエスを抱いた「聖母子像」、磔刑で死んだイエスを抱いて嘆き悲しむ「ピエタ」あたりがメジャーどころ。そのほか、妊婦の時や食事のシーンなどさまざまなシーンが描かれています。

聖書の主要キャラクターの一人の印象すらありますが、実際のところマリアはあまり聖書には登場しません。大部分が聖書の記述を元に想像で描いたシーンです。中には「マリアの死」というモチーフの絵画もあります。ベッドに横たわりイエスの弟子たちに囲まれる姿が描かれるのが常ですが、これも想像。聖書にマリアの死は描かれていません。描かれていないのでマリアはイエスが死んだ後どういう人生を送ったか不明ですが、2つの説が存在します。

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第二次世界大戦中のリトアニア史 - ソ連とナチスの占領と抵抗

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ソ連とナチス・ドイツに翻弄された小国の悲劇

リトアニアはかつてポーランドとの連合国家ポーランド・リトアニア共和国として東欧の大国に君臨した栄光ある国です。

しかし史上名高い「ポーランド分割」で、1795年にロシア帝国に併合され、再度独立したのは第一次世界大戦後の1918年のことです。

 長年のロシアの支配下で多くのリトアニア人はポーランド化し、歴史的首都のヴィルニュスはポーランド領とされ、国内には多数のドイツ人、ユダヤ人、ポーランド人が住む多民族国家となっていました。

「リトアニア人のためのリトアニア国家」を目指すリトアニアは、周辺各国との軋轢の中で拡張政策を採り、政治・経済のリトアニア化を進めますが、そんな中で発生した第二次世界大戦に巻き込まれ、なすすべなくソ連とナチス・ドイツに蹂躙されてしまいます。

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嘘で戦争に勝利にした嘘みたいな話

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戦いに勝つためにはたまには方便も必要

狼少年の話を待つまでなく、嘘はいつもついていたら全く効果がありませんが、たまにつくことで有効な場合があります。

 つかないに越したことはありませんが、仕事でも私生活でも、たまには嘘を使ったほうが色々なことがうまくいきます。

 戦争では嘘と本当の情報が入り乱れ、嘘の情報が戦いを勝利に導くことがよくあります。

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売国奴と呼ばれる人たち:ロレンソ・デ・サバラ

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 テキサスの独立を手助けしたメキシコの「売国奴」

ロレンソ・デ・サバラ(1788-1836)はメキシコ・ユカタン出身の政治家・ジャーナリスト・医師。

熱烈な共和主義者であったサバラは、連邦国家メキシコの憲法草案の執筆にも携わるほどのインテリで、当時のメキシコの最高の知識人でした。

ところが軍人サンタ・アナが独裁色を強め、サバラが描いた共和主義が踏みにじられていくのを目の当たりにし、独裁に抵抗するためにメキシコに帰国しテキサスに移住。

 そこでサバラは自分の理想とする共和国家の実現を目指し、テキサス分離勢力と結び、テキサスのメキシコからの独立を支持します。テキサス共和国の憲法の草案を書き、国旗のデザインも手がけ、副大統領にも就任しました。

その後テキサスはアメリカの連邦の一つとなったため、サバラはメキシコ人からは「テキサスをアメリカに売り渡した売国奴」とみなされています。

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マフディーの反乱 - 英国を動揺させたスーダンの大反乱

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現在のスーダン国家の礎となった一大蜂起事件

マフディーの反乱は現在のスーダンで1881年から1889年の間にかけて起こった反乱。

マフディー(救世主)が指導する農民主体の反乱軍は何度もイギリス・エジプト軍を退け、約18年間の間独自の統治を行いました。
 しかし相次ぐ対外戦争で国力は疲弊し、イギリス・エジプト軍の巻き返しもあり崩壊。スーダンはイギリス・エジプトの統治領となります。

 しかしこの時の反乱は現代のスーダン国家の基礎となり、当時の指導者マフディーは現在でも政治指導者として活躍するなど現在に受け継がれています。

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ネクタイの歴史

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なぜここまでネクタイは広がったのか

クールビズが結構浸透してきて、特にかしこまった場ではない普通のビジネスの場ではノーネクタイでもあまり失礼でないという風潮になってきました。やっぱ皆あまりネクタイが好きじゃなかったんだなあと思います。

息苦しいし、つけるの面倒だし、ないにこしたことないんですよね本当。

日本人のネクタイ離れはどんどん進んでいってるわけですが、なぜここまでネクタイが広まったのか、単に「みんなやってるから」以外の理由がある気がします。見た目のかっこよさもあるし、防寒という実用的な面もあるのでは?

ということで今回はネクタイの歴史です。

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