歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

トルコ独立戦争中に起きた反乱・侵略・民族蜂起

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オスマン帝国解体と国民国家トルコ建設を目指す戦い

第一次世界大戦の敗北により、オスマン帝国の領土は戦勝国に分割されることになり、気の早い国はトルコ本土に軍事侵攻をして領有を既成事実化しようとしました。

そのような事態になっても何もできずに列強と妥協しようとする帝国政府に対し、軍人ムスタファ・ケマルは反旗を翻し列強の占領政策とこれに迎合する政府に抵抗を開始。軍人や議員を糾合して「大国民議会」を開き、トルコ国家建設のための抵抗戦争に突入しました。

列強や列強に支援を受けた保守派や少数民族が各地で反乱や軍事侵攻を行うも、トルコ大国民議会政府軍は奇跡的な勝利をあげ続けます。列強はムスタファ・ケマルの政府をトルコの政権と認め、とうとうオスマン帝国は廃絶され共和国家トルコが成立することになります。

よくもまあ、ここまで混乱が続く中で新生国家を作れたなと、アタチュルクがいかに偉大だったかが分かるのですが、今回はアタチュルクと戦った反共和国の反乱や軍事蜂起をピックアップします。

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【未解決】ある日突然消息不明となった有名人

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行方が分からず遺体も発見されていない著名人たち

近年、失踪者・行方不明者が注目を集めています。

2016年の日本の行方不明者は84,850人で、家出などが多いのですが、大半が警察の捜査などで発見されます。しかし発見されずに失踪者扱いされるのが985人もいます。

日本で1000人近くいるとなると、世界で合計すると何十万単位で毎年失踪しているんじゃないでしょうか。これまでの数を累計すれば、とてつもない数になります。

当時の有名人・著名人も例外でなく、歴史上も多くの人物が失踪し大ニュースになっています。

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【2018年5月版】世界史関連の新刊21冊まとめ

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5月度発売の世界史の情報まとめ 

ゴールデンウィークも終わって、夏休みまでまたしばらくがんばらないといけません。

季節の変わり目で風邪にはご注意くださいね。今月の世界史関連の新刊まとめです。

今月は4月中旬〜5月中旬発売の世界史関連本をピックアップいたします。

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2010年代に独立を宣言したミクロネーション(自称国家)

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どんどん新しく生まれるミクロネーション

国際的には全く認められていないものの、ある特定の地域が勝手に独立宣言をする場合があります。ミクロネーションという名前で呼ばれ、日本語では「自称国家」と言われます。

 こういう地域は毎年のように新しく出来ていて、2010年以降もかなりの数が生まれています。

 この記事では、2010年以降に独立を宣言し比較的メディアに露出し認知度の高いミクロネーションを紹介します。

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実は存在しなかったと考えられる世界史の人物(後編)

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存在しなかった可能性が高い有名人

前編に引き続き、「実は存在しなかったと考えられる世界史の人物」をピックアップします。

前編は以下の人たちをピックアップしました。

  • 李巌(りがん)
  • ヨハネス20世
  • アルビダ
  • アルベルト・ダ・ジュッサーノ
  • メネリク1世
  • クリスチャン・ローゼンクロイツ
  • 梅妃
  • ウィリアム・テル

 まだご覧になってない方は、こちらよりどうぞ。

後編は、比較的マイナーな人物を中心にピックアップしてみました。

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実は存在しなかったと考えられる世界史の人物(前編)

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 創作の人物の疑いが強い世界史で登場する人物たち

子どもの頃にかつて歴史で学んだ人物が、大人になって実は存在しないことが分かってショックを受ける、ということがあります。

例えば、武蔵坊弁慶や紀伊国屋文左衛門、少しマイナーなところだと後醍醐天皇の孫・尹良親王や、那須与一の弟・那須宗久など、創作の可能性が高いと言われています。

聖徳太子も創作である説もあり、もし本当だったら日本の歴史がひっくり返る大事件です。

日本史だけでも数多くいるのですから、世界史にはとてつもなく大勢の「存在しなかった人物」がいます。今回は前後編でそんな人物たちをピックアップします。

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「海賊の国」スールー王国の歴史

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19世紀に巨大化したフィリピン諸島のイスラム王国

現在のフィリピン共和国を構成する島々は、スペイン植民地統治以前は一つの権力により統治された経験はありません。首長制の小集落やそれから少し発達した小王国がいくつも散在し、人々は交易や農業、自然採集などをしながら暮らしていました。

特に海上交易に従事する人々は流動性が高く、定住せずにビジネスに有利な土地に自由に動き回っており、土着の王権のうち、権威を高めてそのような人々を引きつけて中国との交易に当たらせたものが周囲の島々への支配権を強めるという歩みを見せました。

スペインによるフィリピン諸島の植民地化が強まる中で、19世紀前半にこの地で巨大化したのがスールー王国です。

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