歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

コンタクトレンズの歴史

国際的に発展してきたコンタクトレンズの発展史

コンタクトレンズは非常にシンプルな仕組みでありつつ、その開発の歴史は長く複雑なものがあります。仕組みはシンプルでありつつ、製造に使う素材や機材の発展によって大きく変化してきました。

かつてはコンタクトレンズは円錐角膜(角膜の中央部分の厚みが薄くなり、角膜が前方へ円錐状に突出する病気)などの角膜疾患に対して、眼科医が装着する特殊な装置でした。

角膜の生理学的な知識が発達し、素材や機材が改善され、値段も安価になると、一般の人も使えるようになっていきました。

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1983年世界核戦争の危機「エイブル・アーチャー83」

キューバ危機に次いで核戦争の危機が高まったNATOの軍事演習

冷戦の緊張が高まっていた1983年11月、NATO軍は核戦争が始まることを想定した軍事演習「エイブル・アーチャー83」を行なっていました。

このシナリオは、ソ連の指導者が交代し、代理戦争が激化し、ソ連がヨーロッパ諸国に侵攻するところから始まるもので、毎年行われていた軍事演習でした。

しかそこの年、ソ連の諜報機関はアメリカが訓練と称して核先制攻撃を行うのではないかと疑い、核兵器の発射準備を進めました。

結局軍事訓練の終了と同時に危機は過ぎ去ったのですが、のちにアメリカは実は知らず知らずの間にとんでもない核戦争の一歩手前の状態にあったことに気付いたのでした。

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理不尽な理由で始まった戦争・完全版

よく分からない理由で吹っかけられる戦争がある

戦争を始めるには、指導者にどんな下心があるにせよ、一応皆を納得させられる大義名分が必要です。

ただ歴史を眺めてみると、どう考えても理不尽極まりない理由で始まった戦争も少なくありません。戦争は合理的に始まり合理的に終わると考えるのは、合理主義者が陥りがちな罠ですが、どう考えても理性的じゃない理由で戦争をふっかけられる場合もあるものです。

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シマウマに乗りたい人々の歴史

シマウマを家畜化したいという人々のチャレンジ

歴史上、数多くの人がシマウマを家畜化しとようと試みてきました。

記録には全く残ってませんが、アフリカ牧畜民はおそらくシマウマを飼い慣らそうと相当な努力をしてきたと思われます。しかし現在シマウマを飼い慣らせてないということは、その試みが失敗に終わったということです。野生のシマウマがあまりにも人に懐かないのは、アフリカ牧畜民があまりにしつこかったため、人を恐れる習性がシマウマに組み込まれてしまったのではという説すらあります。

19世紀以降、アフリカを植民地としたヨーロッパの人々は、大量にいる野生のシマウマをなんとか家畜化して活用しようとして、いくつかの成功事例が出ますが、おおよそ失敗に終わっています。

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中世イギリスで活躍した悪党たち

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イギリスの裏社会で暗躍した佞臣やヤクザ者

中世イギリスはイングランドを中心に進行するも、スコットランド、ウェールズ、アイルランドをはじめとした国がまだ強く、国王の力も不安定で諸侯の力が強く、また大陸との関係もまだ曖昧な部分があり、統一的な権力や宗教、文化・文脈が行き渡るのはまだまだ先といった状態でした。そんな中で法の隙を突いて様々な悪党たちが暗躍しました。

今回は中世イギリスで活動した悪党たちをピックアップして紹介します。

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【トルコ戦国時代】アナトリア半島の10君侯国の歴史

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Work by Lord Leatherface

オスマン帝国の支配に抵抗したアナトリアのベイリク

セルジュク朝はアナトリア半島を支配する過程で、トルクマン人を始めとするベイ(君侯)の一族を送り込んで地方の統治を任せました。しかしセルジュク朝の支配が弛緩するとベイは独立をし、ベイリク(君侯国)と呼ばれる国々を形成しました。14世紀~16世紀までアナトリア半島は小国の割拠が続き、最終的にオスマン帝国によって統合されていくのですが、オスマン帝国もこれらの国々の併合にはかなり手を焼いています。

あまり馴染みがないのですが、アナトリア半島の戦国時代とでもいうべき君侯国時代の国々を紹介します。

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ロシア革命後に成立した短命の社会主義国

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 ロシア革命後に雨後の筍のように成立した社会主義政権

 二月革命によりロマノフ王朝が崩壊し、内乱を経てボリシェヴィキによる政権が成立するまで、ロシア国内とその周辺国では、数多くの政権が成立しました。ボリシェヴィキ系、メンシェヴィキ系、民主主義勢力、少数民族系、傀儡政権などさまざまな勢力がありました。社会主義政権というだけでもさまざまありまして、今回は革命後に成立したいくつかの特徴ある社会主義政権を見ていきたいと思います。

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