歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

中東アラブ圏

【世界史】古代の有名な女性戦士とその逸話

古代世界で活躍した女傑たち 古代社会では、地域によって女性の社会的な役割が大きい地域が結構多くありました。 王などの国家の要職を務める場合もあれば、今回ご紹介するように将軍や現場の戦士として活躍するケースもありました。 女性戦士という名前だけ…

【イスラム教】多数派から非正統と見なされるイスラム教少数派

正統イスラムからは外れているとみなされる一派 キリスト教ではかつて「公会議」や「異端審問」など、正式な教え以外の教えを「異端」であると公式に裁定し布告する仕組みがありました。 一方でイスラム教では、ある一派や学派が異端であるかを「しかるべき…

【世界史】史上最もたくさんの子どもを作った王様トップ10

とんでもない数のタネを残した偉大な絶倫王たち もし王様として生まれたら、毎晩女をとっかえひっかえできるのになあ、と考えたことのある男子は多いと思います。 全ての王様がそのようなことができるとは限りませんが、今日の記事はそんな野郎どもがときめ…

世界の民族の「創世神話」(欧州・中東・アフリカ篇)

クリエイティビティ溢れる創世神話の世界 前編に引き続き、世界の民族の創世神話の概要をまとめていきます。 前編では、 アイヌ「天地開闢」 中国「天地開闢」 済州島「天地王ボンプリ」 モンゴル「ラマ僧ウダン」伝説 ハワイ「クリムポ」 アボリジニ「太陽…

中東初のロケット開発「レバノン・ロケット協会」の青春物語

宇宙に挑んだレバノンの大学教授と学生の青春物語 冷戦時代、宇宙開発と言えばアメリカとソ連の2大国が推進したものというイメージが強くありますが、中東の小国レバノンは、1960年代に独自に宇宙技術の開発に着手。 予算も経験もない中で試行錯誤を続け、…

初期イスラム帝国の有能な武将たち(後編)

ヨーロッパ・中央アジア・インドにまで拡大したイスラム帝国 前編に引き続き、イスラム帝国の躍進を支えた武将をピックアップします。 前編は、預言者ムハンマドの時代の初期イスラム教団を支えた武将から、シリア・エジプト・北アフリカまでの帝国の急拡大…

初期イスラム帝国の有能な武将たち(前編)

強大な軍事力を誇った初期イスラム帝国の名だたる武将たち イスラム帝国は630年にメッカを征服。預言者ムハンマドが亡くなって以降も軍事力で拡大を続け、70〜80年たらずで西はイベリア半島、東はインダス川まで手中にしました。 その爆発的な拡大を担ったの…

世界の「短命国家」の国歌かっこいいランキングTOP10

カッコイイ短命国歌の国歌を聞いてみよう 国歌が好きです。 「国の歌」ですから、その国の国民がおおよそ納得できるものに仕上がっているはずで、(基本的には)その国の歴史や文化が集約されているものであるからです。 そして、歴史も何も、成立してすぐに…

独裁者を父に持った子どもたちの生涯

多くの人から好かれ・憎まれた父を持った子どもたち 独裁者は、常に多くの人の注目を浴びる存在です。 自分が中心にいることが好きな人だからこそできるんでしょうが、賛辞・称賛だけでなく、憎悪・呪詛・怨恨など負のエネルギーも大量に浴びることになりま…

【古代文明】未だに謎が多い世界の巨石遺跡

世界にたくさんある謎の巨石遺跡 巨石遺跡と言えば、イギリスのストーンヘンジやイースター島のモアイを思い出しますが、世界中に同じような巨石遺跡があります。 記録があまり残っておらず、よく分かってない謎だらけの遺跡も多く、その分からなさから多く…

独裁者に「毅然とした態度」をとって有名になった人

「毅然とした態度」とはなんだろう ニュースとか見てると「毅然とした態度が求められる」とかって言いますけど、実際どんな態度が毅然とした態度ってみんな思ってんでしょうか。 確かに「強気な態度」はカッコいいし、見ていて気持ちがスッキリするものです…

YouTubeで聞く世界の古代音楽

現代によみがえる古代の音楽 たしか論語だったと思うのですが、漢文の授業でこんな話があったのを覚えています。 孔子が斉の国に滞在していた時、韶の音楽の演奏を聞く機会があった。孔子は「音楽が人の心をここまで揺さぶるとは」と大変感動した。あまりに…

独裁国家の「超リベラル政策」

北欧か?と思うほどリベラルな独裁国家の政策 人ってのはワガママなもので、あまりに自由すぎると規律を求めるくせに、規律が過ぎると自由を求めるものです。 世界にいくつもある独裁国家は、例外もありますが、多くは分裂を防ぎ国家を統合するために独裁体…

史上最も短命な国家ベスト10(前編)

ちょっと目を離したらもう無くなっていた国 日本という国は有史以来、国体の継続性を保っているということに一応なっていますが、現在の日本国政府の発足は1952年のサンフランシスコ平和条約からなので、日本国は65年間続いていることになります(2017年現在…

世界に散在する謎だらけの古代文明

教科書に最初に登場する文明以前にあった文明 世界史の教科書の一番初めは、アウストラロピテクスとかクロマニヨン人とかですが、その次は黄河文明、メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、クレタ文明、アッシリア、ヒッタイト等々、古代世界のメジ…

世界の10の「呪われた町」

怖さも桁外れ?海の向こうの心霊スポットへようこそ このブログは基本的には世界史とその周辺のテーマを取り扱っていますが、たまーにオカルトめいたことも書いています。 何でかっていうと、個人的に好きだからです。 ぼくの実家の近くの山は県内有数の心霊…

敵兵から恐れられた「伝説のスナイパー」

敵兵を恐怖のどん底に叩き落したエリートスナイパーたち 戦争に行ったことはないので詳しくはわかりませんが、 「いつ撃たれるか分からない」という緊張状態に常に置かれるのは、想像を絶するものに違いない。 もしかしたら今この瞬間、狙撃兵に狙われていて…

世界史上重要なイスラムの女8人

イスラムの歴史で重要な役割を果たした女性たち イスラムの歴史の中では正直なところあまり女性は登場してきません。 イスラムの社会秩序の中では女性は男性に守られるべき存在であり、公的なポジションに女性が就くことはまれであったからです。 その代わり…

知るときっと興奮する世界史の10の争乱期

熱く血がたぎり新たな世が生まれる、それが争乱の時代 世界史が好きなんです、と言えば へー、じゃあどの時代が好きなの? って絶対聞かれます。 なんとイケてない質問か、と思いつつ一応答えるのですが、そんなのたくさんあるに決まってるじゃないですか!…

初期イスラム教団の拡大理由=「圧倒的武力」説について

なぜイスラム教団は短期間で領土を拡大できたのか? 預言者ムハンマドから正統カリフ時代を経てウマイヤ朝が成立する過程で、 イスラム帝国は爆発的に拡大し、西はリビア砂漠から東はペルシア高原まで征服してしまった。その後ウマイヤ朝の元でさらに拡大し…

歴ログのシリア旅行記

10年前は平和で活気があったシリアの街並み 約10年前の2006年9月上旬、当時大学生だったぼくはシリアを旅行しました。 現在は様々な政治勢力により国土を分断され、祖国を捨てる人が相次ぎ、悲劇と憎悪の連鎖が続く呪われた地になってしまいましたが、 10年…

【まとめ】第一次中東戦争の経緯と展開

イスラエルの勝利とパレスチナ紛争の泥沼化 ぼくは学生の頃にイスラエルとパレスチナに行ったことがあります。 ユダヤ人居住区とアラブ人居住区の気味悪いほどのすみ分け、 パレスチナ自治区を囲って築かれた壁、 パレスチナ側で間違ってヘブライ語であいさ…

「メッカ巡礼ツアー旅行」の歴史

Photo by Al Jazeera English はい、みなさーん、こちらがカーヴァ神殿でーす 海外旅行に行くとき、ツアー旅行か個人旅行かどっちかで迷う。 ツアー旅行は食事もホテルもガイドも全部ついてるから、ただ座ってれば目的のとこに着くしとってもラク。ホテルの…

アラブではどんな男がモテるのか

アラブ男児たるもの寛容であるべし 昔の日本映画やアニメを見ていると、理想とすべき「日本男児」がよく登場します。 寡黙でどっしりとしており、情に厚く、女に興味がない。 自分の仕事に誇りを持っており、邪魔されたりバカにされることを何よりも嫌う。 …

失敗し続けている世界の連邦構想

かつて検討された壮大な国家統合計画 国家連合とか連邦国家とか聞くと、ちょっとワクワクしませんか? 大物感というか、壮大な取組みをやってる感というか、 地図に小さな国がバラバラとあるよりは、ダーーーンとデカい国家が1つあるほうが、何かよく分かん…

古代メソポタミアとギリシアの金融取引について

生活臭漂う古代人の金融取引 古代の人たちの生活と言うと、何となく理想化されたイメージがあります。 会社も学校も、うるさい上司や先生もいない。ノルマや宿題もない。 朝起きて畑を耕し、日が暮れたら家に帰って家族で食卓を囲む。 食べ物は100%天然もの…

インド洋の覇者・オマーン海上帝国の興亡

ポルトガルを駆逐しインド洋交易を独占したオマーン 海洋帝国と言えば、スペインやポルトガル、オランダ、イギリスを連想します。 しかし17世紀後半から19世紀までインド洋は、アラビア半島の王国オマーンが海上交易を牛耳っていました。 オマーンは元々アラ…

【世界のヘイトスピーチ】マイナーなネオナチ団体 7選

なぜそんな国にネオナチ団体が? ネオナチの本場と言えばヨーロッパ、特に昔から反ユダヤ感情が強いドイツ、それにオーストリア、チェコ、ハンガリーといった中欧諸国のイメージがあります。 ところが世界を見渡すと、なぜそんな国に?と思うような国にネオ…

【これはすごい?】世界の動物兵器 7選

馬やラクダ、象だけじゃない 古代から人間は戦争に様々な動物を用いてきました。 代表的な動物は馬でしょう。それから、アラブで用いられたラクダ。インドやペルシアで用いられた象。前のエントリーでは軍犬について紹介しました。 しかし人間は歴史上、あり…

脆く崩れたアラブ統一国家・アラブ連合共和国

カリスマ指導者の夢の残骸 「イスラムの統一国家の実現」 と聞くとイスラム国(ISIS)を連想しますが、 そのような大イスラム国家の建設の主張はずっと昔から変わらず存在します。 イスラム国は武力でそれをやろうとしていますが、 平和的にやろうとしたのが…