歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

【大航海時代】新大陸メキシコに渡った日本人の記録

様々な形で太平洋を渡った名もなき日本人たち 1639年に徳川家光が鎖国体制を完成させるまでの16世紀から17世紀前半までは、史上類を見ないほど日本人の海外進出が盛んな時期でした。 ベトナムのホイアンやフィリピンのマニラなど東南アジア各地に日本人町を…

幽霊が出る噂のある世界史の古戦場跡

成仏できない兵士の魂が今も彷徨う噂のある古戦場跡 壇ノ浦、桶狭間、長久手、関ヶ原、城山といった日本の歴史に名を刻む古戦場跡は、心霊スポットとしても名が高いそうです。 戦で死んだ人の魂が今も彷徨う、というのがお話として面白いというのもあるかも…

中東初のロケット開発「レバノン・ロケット協会」の青春物語

宇宙に挑んだレバノンの大学教授と学生の青春物語 冷戦時代、宇宙開発と言えばアメリカとソ連の2大国が推進したものというイメージが強くありますが、中東の小国レバノンは、1960年代に独自に宇宙技術の開発に着手。 予算も経験もない中で試行錯誤を続け、…

【2018年7月版】世界史関連の新刊20冊まとめ

5〜7月度発売の世界史の情報まとめ 2018年も半分終わりましたが、みなさん本読んでますか? 本を読むこと自体が目的になってはいけませんが、定期的なインプットは忘れないようにしたいところです。 あまり本を読む時間がないという方は、夏休みにまとまった…

【古代インド】ヒンドゥー教はどのように成立したか

馴染みがあるようでないヒンドゥー教について学ぼう 我々に馴染みが深い仏教の教えは、その大部分が古代インドの思想がバックボーンにあります。 輪廻転生とか諸行無常とか縁起とか、すべてインド人の発明です。 しかし、いまインドの宗教のマジョリティであ…

ホットドッグの歴史 - 「ホットドッグ」の名前の由来とは?

諸説ある「ホットドッグ」の由来 ホットドッグは軽いランチや子供のおやつとしてごくありふれた食べ物で、特に珍しいものでもありませんが、考えてみると「ホットドッグ」って変な名前ですよね。 普通に考えたら「ソーセージブレッド」みたいな名前になると…

【閲覧注意】世界の反社会的音楽のジャンルと代表曲

Photo by themockstar ヤバいテーマを歌う世界の音楽ジャンル 今や日本の音楽シーンは、アイドル全盛であります。 アイドルブームの背景にあるのは「共感」が高い価値を持つという考え方で、歌詞を読んで聞いてみんなで納得しあい、同じ共感コミュニティの中…

【WW2】史上最大の謀略戦「ミンスミート作戦」

ナチスを完璧に騙したイギリス軍の謀略作戦 第二次世界大戦で謀略戦は数多く展開されましたが、中でもとびきりイかれていて、しかも大成功を収めてしまった作戦が「ミンスミート作戦」。 イギリス軍はヒトラーを騙し、連合軍がシチリア島ではなく別の場所に…

ロシア革命で殺されたロマノフ王家の生き残りと主張する詐欺師たち

悲劇の皇室一家の生き残りと名乗る人々 1613年に始まったロシア・ロマノフ王朝は、革命勃発により1917年に幕を閉じました。 そして翌年皇帝ニコライ二世とその家族が赤軍によって殺害されたため、ロマノフ家当主の血脈は途絶えました。 しかし、当時のソ連政…

初期イスラム帝国の有能な武将たち(後編)

ヨーロッパ・中央アジア・インドにまで拡大したイスラム帝国 前編に引き続き、イスラム帝国の躍進を支えた武将をピックアップします。 前編は、預言者ムハンマドの時代の初期イスラム教団を支えた武将から、シリア・エジプト・北アフリカまでの帝国の急拡大…

初期イスラム帝国の有能な武将たち(前編)

強大な軍事力を誇った初期イスラム帝国の名だたる武将たち イスラム帝国は630年にメッカを征服。預言者ムハンマドが亡くなって以降も軍事力で拡大を続け、70〜80年たらずで西はイベリア半島、東はインダス川まで手中にしました。 その爆発的な拡大を担ったの…

【下克上】奴隷が反乱を起こして打ち立てた「奴隷国家」

現役の奴隷の蜂起によって成立した「奴隷の天下の国」 世界史の授業の中で「奴隷王朝」という名の王朝を知って興味をかきたてられた人は多いと思います。 マムルーク朝なんかもそうですが、イスラム圏では奴隷身分出身の軍人が力を蓄えて王朝をひっくり返し…

ビール愛好者が作った世界の6つのビール政党

Photo by Halicki ビール好きが徒党を組んで選挙に出たらこうなる 個人的な話ですが、ぼくはビールが好きです。 コアなビールファンの結束力って凄くあって、「お酒何を飲みますか?」「ビールだけでずっといけますね」と返されたら、その人とはもう数年来の…

伝統料理を近代化させた世界の有名シェフ10人

ローカル料理を近代的な料理に発展させたシェフ 今や日本では世界中の料理を食べることができるし、世界中の都市で日本の料理を食べることができます。そして現在進行形で料理のフュージョンが発生しており、料理の発展が凄まじい進歩で進んでいます。 そこ…

【メキシコ史】貧しい先住民のために戦った匪賊マヌエル・ロサダ

「メキシコのロビン・フッド」と称される匪賊のリーダー マヌエル・ロサダ(1829-1873)は、メキシコ・ハリスコ州(現ナヤリ州)の東部山岳地帯アリカを拠点に共和国政府に対して反乱を起こした匪賊のリーダー。 大土地所有者によって土地を奪われた先住民や…

領土をガッツリ奪った世界史のえげつない講和条約(後編)

弱肉強食の論理が当たり前だったかつての国際秩序 「えげつない講和条約」の後編です。 前編では、 グアダルーペ・イダルゴ条約 キュチュク・カイナルジ条約 トルコマンチャーイ条約 アイグン条約 サン・ステファノ条約 フェリーニヒング条約 をピックアップ…

領土をガッツリ奪った世界史のえげつない講和条約(前編)

後の歴史にも大きく関係する講和条約の数々 現在の国際秩序では大規模な国家間戦争が起きづらくなっているので、大規模な領土の分捕り合戦もほぼ起きないと思っていいと思います。 起きても過去の因縁や民族問題に絡んで、大国志向の国が武力を誇示して小国…

トルコ独立戦争中に起きた反乱・侵略・民族蜂起

オスマン帝国解体と国民国家トルコ建設を目指す戦い 第一次世界大戦の敗北により、オスマン帝国の領土は戦勝国に分割されることになり、気の早い国はトルコ本土に軍事侵攻をして領有を既成事実化しようとしました。 そのような事態になっても何もできずに列…

【未解決】ある日突然消息不明となった有名人

行方が分からず遺体も発見されていない著名人たち 近年、失踪者・行方不明者が注目を集めています。 2016年の日本の行方不明者は84,850人で、家出などが多いのですが、大半が警察の捜査などで発見されます。しかし発見されずに失踪者扱いされるのが985人もい…

【2018年5月版】世界史関連の新刊21冊まとめ

5月度発売の世界史の情報まとめ ゴールデンウィークも終わって、夏休みまでまたしばらくがんばらないといけません。 季節の変わり目で風邪にはご注意くださいね。今月の世界史関連の新刊まとめです。 今月は4月中旬〜5月中旬発売の世界史関連本をピックアッ…

2010年代に独立を宣言したミクロネーション(自称国家)

どんどん新しく生まれるミクロネーション 国際的には全く認められていないものの、ある特定の地域が勝手に独立宣言をする場合があります。ミクロネーションという名前で呼ばれ、日本語では「自称国家」と言われます。 こういう地域は毎年のように新しく出来…

実は存在しなかったと考えられる世界史の人物(後編)

存在しなかった可能性が高い有名人 前編に引き続き、「実は存在しなかったと考えられる世界史の人物」をピックアップします。 前編は以下の人たちをピックアップしました。 李巌(りがん) ヨハネス20世 アルビダ アルベルト・ダ・ジュッサーノ メネリク1世 …

実は存在しなかったと考えられる世界史の人物(前編)

創作の人物の疑いが強い世界史で登場する人物たち 子どもの頃にかつて歴史で学んだ人物が、大人になって実は存在しないことが分かってショックを受ける、ということがあります。 例えば、武蔵坊弁慶や紀伊国屋文左衛門、少しマイナーなところだと後醍醐天皇…

「海賊の国」スールー王国の歴史

19世紀に巨大化したフィリピン諸島のイスラム王国 現在のフィリピン共和国を構成する島々は、スペイン植民地統治以前は一つの権力により統治された経験はありません。首長制の小集落やそれから少し発達した小王国がいくつも散在し、人々は交易や農業、自然採…

ブラジルからの独立を図った9つの共和国

多様な人種と陰謀が渦巻く国ブラジル 現在ヨーロッパで勢いを見せる分離主義ですが、南米の大国ブラジルにも昔から分離主義は根強く、現在も一部地域では独立運動が行われていたりします。 今回は日本ではあまり有名ではない、ブラジルからの独立を図った(…

まったく普及しなかった自動車の「未来技術」

常に新しいテクノロジーが導入される自動車 自動車の技術は日進月歩で発達を続けています。 電気自動車、 自動運転、機械学習、飛行自動車など、より人や環境に優しく、効率的に輸送ができるモビリティに急速に舵が切られています。 現代の自動車に到るまで…

歴史の舞台裏で暗躍したキングメーカー13人(後編)

古代から現代まで政局を左右してきた影の実力者たち 歴史を影で動かした 「キングメーカー」の後編です。 前回ご紹介した人物は以下のとおりです。 カウティリヤ (グプタ朝) アトッサ(ペルシャ帝国) プラエトリアニ(ローマ帝国) フラビウス・リキメル…

歴史の舞台裏で暗躍したキングメーカー13人(前編)

歴史を支えた影の実力者「キングメーカー」 「キングメーカー」という言葉を辞書で引くと (総理大臣などの)要職の人選を左右する実力者。 とありました。政権のトップではないものの、トップに比する力を持ち、政局を変える力を持つ影の実力者を指します。…

【2018年4月版】世界史関連の新刊30冊まとめ

4月度発売の世界史の情報まとめ 今月から、出版各社から発売される世界史関連の新刊書籍を月イチでまとめていこうと思います。 ふらりと本屋に立ち寄って気になる本を探すという楽しみはありますが、事前に当たりをつけて確実に面白い本を見つけませんか? …

近代化に失敗したオスマン海軍 - 財政と人材の問題

老いた大国の近代化が失敗した構造的な問題とは オスマン帝国はかつて、北はヨーロッパ、西は北アフリカ、南は東アフリカ、東はチグリス・ユーフラテスまでを支配する超大国でした。 地中海もかつては「トルコの海」と称され、強大なオスマン海軍はヨーロッ…