歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

大量の死者を出した世界史の爆発事件TOP10

千人万人単位の死者を出した記録的な爆発事件・事故 工場や船舶・航空機が大爆発を起こして炎上、犠牲者十数名といったニュースは、国内・海外問わず目にするニュースです。 火薬を入手して以降の人類の歴史は爆発事故の歴史でもあります。当然、戦争中の大…

【西洋史】籠城戦で敵を苦しめた「素人女性」列伝

男以上の勇敢さと苛烈さで祖国を守った素人女性たち 世界史では、戦場で活躍した男勝りの女性エピソードには事欠きません。 歴ログでも何回かそのような女性の軍事指導者のエピソードは紹介しているのですが、今回は「籠城戦で活躍した女性」というのを紹介…

ロシアのシベリア征服の歴史

ウラル山脈を越えてわずか60年でオホーツク海に達したロシア ロシアは御存知の通り世界最大の領土をを持つ国ですが、その大半は広大なシベリアの大地です。シベリアとは具体的には、ウラル山脈以東のことを言います。 こんなところ本当に人が住んでるのかと…

寿司の歴史 in アメリカ

アメリカで寿司はどのように受容されていったか 海外旅行に行くと、大都市はおろか小都市でも簡単に寿司レストランが見つかります。好奇心で行ったことある方もいらっしゃるかもしれません。味は、まあ、ピンキリでしょう。 アメリカでも小さなほうの町のス…

韓国政府が強力なトップダウン型の産業育成を図った理由

Image by Lakshmix 「漢江の奇跡」を支えた韓国政府の産業育成政策 ここ10年あまりの韓国の社会と国民意識の変化には激しいものがあります。 息詰まる社会と経済の打破のために、朴槿恵政権時代から「大陸側」へ接近し南北統一を目指す文脈が醸成されていま…

伝説的インド人クリケット選手と「英国スゴイ神話」

イギリス人に愛されたインド人選手、クマール・シュリ・ランジットシン インドはクリケットの強豪国で、2019年現在、イングランドに次いで世界ランキング2位です。 インドではクリケット・ワールドカップは大変な盛り上がりで、みんなテレビにかじりつき、イ…

なぜアップルパイはアメリカを象徴するお菓子になったのか

アメリカ人の愛国心を熱くする甘いリンゴのお菓子 1902年、ニューヨーク・タイムズ紙に以下のような文章が掲載されました。 (アップル)パイは我が国の強さと優れた産業創設の秘訣であり、我が国の繁栄である。英雄の食べ物である。食わないヤツは永久に負…

ビザンツ帝国の悪帝・無能帝列伝

失政や敗戦で悪名高いビザンツ皇帝 前記事では、ビザンツ皇帝の名君を紹介しました。 翻って今回は、歴代の悪帝をピックアップしてみます。 前回と同じく、テオドシウス帝以降の皇帝で悪帝と言われる皇帝たちです。

ビザンツ帝国の名君列伝

領土を広げ、財政を健全化させた名君たち ビザンツ帝国はいつから成立したか、というのは難しい問題です。 ディオクレティアヌス帝がローマ帝国を東西に分けた時から。 コンスタンティヌス帝が都をローマからコンスタンティノープルに移した時から。 テオド…

トイレの中で死んだ歴史上の偉人たち

安心できる場所であり危険な場所でもあるトイレ 越後の龍こと上杉謙信が春日山城の厠で倒れ、そのまま息を引き取ったことは有名な話です。トイレは部屋よりも温度が低く気温差によって発作を起こしやすいし、1人になるので発見も遅れるためか、現代でもトイ…

世界史の「僧侶戦士」7名

「信仰のために敵を倒す」僧侶兵士 中世日本には僧兵という集団がありました。 延暦寺や根来寺などが有名ですが、広大な荘園領を持つ寺院の警備や、他の勢力との武力紛争に対応し、彼らの存在によって寺院は守護大名に匹敵する強大な力を持ちました。 似てい…

なぜガイルはアメリカ人に絶大な人気があるのか

(C) Capcom USA アメリカ人が考える「格好良さ」を体現したガイル ストリートファイターシリーズの主要な登場人物の一人であるガイル。日本を始め多くの国のファンにももちろん人気があるのですが、アメリカではなぜか別格扱いされています。主役級のリュウ…

近現代ラテン・アメリカの国家間戦争(後編)

アメリカの影が濃い20世紀のラテン・アメリカの戦争 近現代のラテン・アメリカの国家間戦争のまとめの後編です。19世紀の戦争は、スペインとポルトガルの植民地時代に種がまかれたものが独立後にも受け継がれ、時の有力者や党の争いと混じって先鋭化し衝突に…

近現代ラテン・アメリカの国家間戦争(前編)

南アメリカ大陸でこれまで起こってきた戦争をまとめてみます 歴史の授業ではあまり習いませんが、ラテン・アメリカ諸国は結構国家間でドンパチやってます。 スペインとポルトガルから独立した直後もそうですが、南米諸国同士の領土争いもずっと激しかったし…

【太平洋戦争】ポツダム宣言受諾後も降伏しなかった日本兵

太平洋戦争が終結した後もジャングルに残った残留日本兵 残留日本兵と聞いて、パッと思い浮かべるのはおそらく、28年間グアムに居残った横井庄一さんと、29年間フィリピン・ルバング島に居残った小野田寛郎さんではないでしょうか。 敗戦の報を聞いて、大部…

ペルシャ湾岸諸国の領土問題

意外と根深くややこしい湾岸諸国の領土問題 北方領土や竹島、尖閣諸島の問題はいつでもホットイシューであります。これまで多くの努力がなされるも未だに解決の見通しは全く見えていません。領土問題があったほうが両国の為政者にとっていろいろ都合がいいの…

深夜にじっくり見たい、世界史の「海戦動画」14本

有名な海戦の動画を見ながら酒を飲もう 以前「深夜にじっくり見たい、世界史の「戦闘経過」の動画20本」という記事を書いて、この時は主に陸上の会戦の経過を説明した動画を紹介しました。一方で、日本人には海戦ってすごく人気があるんですよね。 日清戦争…

時代を先取りした偉大すぎる女性科学者列伝

時代に先んじた女性科学者たちの生き様と研究 現代の世界の科学者には女性は少なくありませんが、昔から多くの女性が活躍してきました。ラジウムを発見したキュリー夫人、世界初のプログラマー、エイダ・ラブレスなどが有名ですが、もっとたくさんの女性科学…

立身出世をめぐる人間ドラマが面白い中国古典小説「儒林外史」

科挙試験をめぐる男たちのヒューマンドラマ 中国の清朝中期を代表する文学作品と言えば、「紅楼夢」と「儒林外史」です。 高校の世界史の授業で習ったかと思います。 今回取り上げたいのは呉敬梓(ごけいし)作の「儒林外史」。 紅楼夢が美少年・美少女が登…

中世セルビア王国の勃興と野望

東方キリスト教世界の王を目指したバルカンの大国セルビア 旧ユーゴスラヴィア連邦は南スラブ系民族を中心とした連邦国家でしたが、その中心にあったのはベオグラードを都に構えるセルビア人でした。 セルビアは現在でも様々な民族・宗教・言語が入り混じる…

【2019年7月版】世界史関連の面白そうな新刊35冊

2019年前半に発売された面白そうな世界史関連の本 半年ぶりの新刊紹介です。 半年もたつと山のように世界史関連の新刊が発売されるんですが、全部紹介すると大変なので、ぼくが「あ、これは面白そう」「これは読みたい」と思ったもののみ紹介します。それで…

99%死ぬ状況から生き残った奇跡のサバイバーたち

映画のような奇跡の生還ストーリー テレビ番組やネットのニュースでよく見る「奇跡の生還ストーリー」。 昔からこの手の「奇跡の生還」の話は人気ですが、実はこういう話はかなり昔からあって人々の感心や興味をかきたててきました。 現代でも奇跡を生き残っ…

コシャリの歴史 - エジプト発のジャンクフードは日本で流行るか?

Photo from "Koshari, Egyptian dish" Tucan Travel Blog - The Chasqui エジプトからきた「炭水化物のオバケ」を喰らえ 「コシャリ」はご存知ですか?食べたことはありますか? コシャリとは、コメ、パスタ、豆を混ぜたものの上にトマトソースとフライドオ…

日の丸に似てる国旗 - 日の丸が世界の国旗に影響を与えたというのは本当か?

日の丸のデザインが他の国のデザインに影響を与えたというのは本当か とある言説によると、アジアを中心に欧米の植民地になっていた国々が独立をする際に、日露戦争や太平洋戦争で欧米相手に戦った有色人種の日本の国旗である日の丸のデザインはリスペクトさ…

チェコ最強の武将ヤン・ジシュカとフス戦争

農民軍を率いて十字軍を何度も撃破した伝説的なチェコの武将 「世界史で最強と思う将軍は?」 という質問を歴史ファンにした時に、もしかしたらヤン・ジシュカの名前を挙げる人もいるかもしれません。 1419年から15年間続いたフス戦争において、初期のフス派…

あまり知られていない、世界を変えた科学者列伝

現代社会を作り上げた偉大な科学者たちの功績を知ろう 電話を発明したグラハム・ベルや、白熱電球を発明したトーマス・エジソン、ラジウムを発見したキュリー夫人の功績は小学生でも知っています。科学者の伝記は人気があるジャンルなので、子ども向けの本が…

クスクスの歴史 - 謎が多い極小パスタの起源とは

Photo by Khonsali まるで炊き込みご飯みたいな出汁の効いた極小パスタ クスクスとは、北アフリカで生まれた極小パスタ、またはそれを使った料理を指して言います。 写真の見た目はご飯に見えますが、ご飯粒よりもっと小さいパスタ。しかし食べた感覚はご飯…

西ゴート王国の歴史

名前は知ってるけど比較的マイナーな西ゴート王国の歴史 世界史の序盤で必ず学ぶ、ゲルマン民族大移動。 アングロ族、サクソン族、ロンゴバルド族、ヴァンダル族、フランク族、西ゴート族、東ゴート族あたりは、その名前とどこに移動したかくらいは覚えると…

中世イングランドの有名な騎士たちのエピソード

騎士道が息づいていた時代の古き良きイングランド 百年戦争時代のイングランドは、騎士道精神が息づいていた時代で「古き良きイングランド」で人気がある時代です。 騎士道精神と一口で言っても、サムライのように主君に忠誠を誓うような人ばかりではなく、…

16世紀ラテンアメリカの反乱と武装蜂起

Photo by Adamt 新たな秩序を求めて抗争が続いた16世紀のラテンアメリカ 16世紀前半にラテンアメリカに侵入したスペイン人征服者(コンキスタドール)は、火砲や馬といった優勢な武器、原住民同士の反目を利用して征服を実行し、1522年にはコルテスがアステ…