ベルギー
西ヨーロッパの小国の激動の歴史 ルクセンブルクはドイツ、ベルギー、フランスと国境を接する内陸国で、面積は2,586平方キロメートルと神奈川県よりやや大きい程度。 政体としては立憲君主制に基づく議会制民主主義で、大公により統治される世界で唯一の「大…
「この世に二冊とないレア本」をめぐる事件の顛末 「フォルツァスのいたずら(The Fortsas Hoax)」は、1840年にベルギーで起こったいたずら事件。 亡くなったフォルツァス伯爵が残したという超レア本がオークションにかけられることになり、鼻息の荒い収集…
千人万人単位の死者を出した記録的な爆発事件・事故 工場や船舶・航空機が大爆発を起こして炎上、犠牲者十数名といったニュースは、国内・海外問わず目にするニュースです。 火薬を入手して以降の人類の歴史は爆発事故の歴史でもあります。当然、戦争中の大…
とんでもないミスにより露呈したドイツ軍のベルギー侵攻計画 メレヘン事件とは、ドイツのベルギー侵攻計画に関する機密文書を運んでいたドイツ空軍所属のメッサーシュミットBf 108が、あろうことか誤ってベルギーに不時着。ベルギー当局に機密文書が渡ってし…
成仏できない兵士の魂が今も彷徨う噂のある古戦場跡 壇ノ浦、桶狭間、長久手、関ヶ原、城山といった日本の歴史に名を刻む古戦場跡は、心霊スポットとしても名が高いそうです。 戦で死んだ人の魂が今も彷徨う、というのがお話として面白いというのもあるかも…
ローマによる侵略からケルトを守るための戦い 現在の「ヨーロッパ」という地域概念の母体は、ご存知の通りローマ帝国にあります。 共和制ローマそして帝政ローマは、ケルト人が住む地域を制圧し、そこに文化的・経済的・社会的な統合をもたらしました。 後に…
準備不足の独立によってもたらされたコンゴ動乱 コンゴの近代史の第2回です。 前回はコンゴ王国が奴隷貿易によって国力を落とした後にベルギー王レオポルド2世の私領「コンゴ自由国」となり、非道な収奪で多くの犠牲者が出たことをまとめました。 まだご覧に…
近代以降悲劇の歴史が続く大国コンゴ コンゴと聞いて何を思い浮かべますか? ザイールという名称のほうがまだ馴染みがあるかもしれません。それでも内戦が続く危ない国、という程度の印象があるくらいでしょう。 コンゴという名称の付く国は二つあり、旧フラ…
Work by Feitscherg 現在のヨーロッパに多くに残るケルトの地名 大量の移民が中東やアフリカからやってきているので割合はよくわかりませんが、いわゆる「フランス人」の大部分はケルトの血を引くそうです。 フランスという国名は中世に西ヨーロッパを形作っ…
フランク王国の社会・経済・文化とは 西ヨーロッパ世界を形作ったフランク王国の歴史とカール大帝の業績について。 前編ではベルギー東南部から出発したカロリング家が、フランク王国の王位に就き軍事を整えて大規模な対外戦争で領土を拡大していく様をまと…
現在のヨーロッパの母体となった「フランク王国」 カール大帝とフランク王国と言えば、高校の世界史でも大きく扱われるし、 800年の「カールの戴冠」はセンター試験にも登場します。 メロヴィング朝のカール・マルテルがイスラム軍を打ち破った732年の「トゥ…
人間社会から捨て置かれ野で成長した子どもたち 伝説によると、ローマ帝国の祖ロムルスは弟レムスと共に雌狼の母乳で育ったとされています。 兄弟は自分たちが捨てられた丘に街を建設しようとしたが、兄弟同士でいさかいが生じロムルスがレムスを殺害。弟を…
抵抗せずにナチスに協力したヨーロッパの人々 「悪逆非道のナチスの支配に対し、ヨーロッパの人々は雄々しく立ち向かったのだ!」 映画や小説はもちろん歴史本に至るまでそんな文脈が主流で、実際抵抗運動も激しかったのですが、話はそう単純ではなさそうで…
いざ、ヴァーチャル世界温泉旅行へ 前編に引き続き、ヨーロッパの有名な温泉地の歴史をまとめてまいります。 ヨーロッパの温泉の楽しみ方は様々で、日本と同じようにザブンと湯につかるところもありますし、温泉水を飲んでサウナで汗をかきデトックスするの…
Image from MANOR HOUSE SCHOOL, Go for Gold (and Other Colours!) at Olympic Art Workshop 今は無きオリンピック「芸術競技」のメダル作品 2020年の東京オリンピックは、なんか競技場とかロゴとかで混乱状態に陥って、みんなテンションがガタ落ちしている…
極寒の地への冒険の歴史 地球にある6大陸のうち、もっとも人間の開発が及んでいない大陸。 言わずもがな、南極です。 各国の研究機関の基地に駐在する研究員の他は、有閑観光客以外はほとんど訪れない秘境中の秘境。地球に残る最後のフロンティア。 そんな南…
敵が多かったナチス・ドイツ 1920~30年代、イタリアのファシストやドイツのナチスのような国家社会主義は世界中でムーブメントとなりましたが、 一方で排外主義や軍備拡張をゴリゴリ推し進め、反対する勢力は容赦なく弾圧したため、内外問わず多数の敵を作…