歴ログ -世界史専門ブログ-

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ラオス

ラオスの歴史(後編)―フランス領からの独立、社会主義ラオスの成立

インドシナ山岳国家の現代史 ラオスの歴史の後編です。 前半では、ラーンサーン王国の成立から分裂、後継国家のビエンチャン王国がシャム王国との戦争の末に破壊される経緯をまとめました。 前編はこちらからご覧ください。 後編はシャム王国の支配下からフ…

ラオスの歴史(前編)―戦国インドシナの強国ラーンサーン王国

東南アジア山岳国家の戦乱の歴史 ラオスは東南アジア、タイ、ベトナム、カンボジア、中国、ミャンマーに国境を接した内陸国で、国土の約70%が山岳地帯です。 面積は23万6800平方キロメートル。人口は2021年時点で約733.8万人。本州よりやや小さい面積に、埼…

社会主義者になった王族・貴族

共産主義・社会主義の理想に共鳴した高貴な人々 共産主義・社会主義の思想では、王族や貴族は人民を搾取する悪であり、階級闘争によって打倒されるべき敵であると考えます。 当然、王族や貴族は自分たちの社会的地位やこれまで培ってきた体制を守ろうとして…

日の丸に似てる国旗 - 日の丸が世界の国旗に影響を与えたというのは本当か?

日の丸のデザインが他の国のデザインに影響を与えたというのは本当か とある言説によると、アジアを中心に欧米の植民地になっていた国々が独立をする際に、日露戦争や太平洋戦争で欧米相手に戦った有色人種の日本の国旗である日の丸のデザインはリスペクトさ…

社会主義国ラオスの市場経済化への歩み

ささやかな農業国が経験した自由経済の洗礼 ラオスという国は、都会も田舎ものんびりゆったりした国です。 田舎にいけばガスや水道すら通ってないのは当たり前。お米は薪で炊くし、トイレは穴を掘っただけ。夜になると、見たことないくらい満点に輝く星空を…

オーギュスト・パヴィの優しいラオス侵略

ラオス人に愛された侵略者 オーギュスト・パヴィ(1847-1925)は、フランス出身の技術者、冒険家、そして植民地行政官。 武力ではなく「人柄」でラオスを植民地化するという離れ業をやってのけた人物です。 このエントリーでは、「紳士な侵略者」ことオーギ…