歴ログ -世界史専門ブログ-

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フランス

一人の死者も出なかった10の戦争

死者がでない戦争とは、理性と、話し合いと、あと何か 2020年以降にまた世界各地で凄惨な国家間戦争が増加しています。毎日ニュースを見るたびに、21世紀にこんな先祖帰りを起こすとは想像していなかったです。 戦争を起こさない知恵が一番必要なわけですが…

世界史上の有名な10人の「傭兵隊長」

時には歴史を動かしてきた「雇われ指揮官」 昔も現代でも、戦争は正規軍のみが行うものではなく、国王や領主に雇われた傭兵が戦争で重要な役割を果たすケースが多くありました。 三十年戦争で傭兵団はピークを迎えて、その後は国民国家の正規軍が主力になっ…

1935年アメリカ「ゴッホの耳」展示事件

ゴッホの耳を展示したとされる謎のいたずら事件 「ひまわり」「星月夜」「タンギー爺さん」などの絵画で知られるフィンセント・ファン・ゴッホは生前はあまり評価されませんでした。 画家として売れる見込みがたたずに次第に精神をやんでいき、とうとう自分…

「オーストリア継承戦争」「七年戦争」の流れを解説

戦争が比較的シンプルなものだった時代の感覚 戦争が今のように政治や経済、イデオロギーや宗教、少数民族問題や資源問題など複雑な問題を含むものになる前、18世紀の戦争はもっと戦争はシンプルなものでした。 ヨーロッパで行われる国家間戦争は、簡単に言…

エスカレーターの歴史

垂直移動に革命をもたらしたエスカレーター エスカレーターはエレベーターと並んで、都市の人々の「垂直移動」に革命をもたらした製品です。 エスカレーターの登場によってより短時間に大人数の人々を建物の上・下の階層に移動させることができるようになり…

「良妻賢母」とされる皇族・王族の女性たち

夫や子を陰から支えた「徳のある」妻たち かつては女性のあるべき姿として「良妻賢母」が理想とされました。 夫の出世や大成のため、息子の健全な成長のため。自らを律し、贅沢は慎み、家の発展のために献身的に働くことが女性として最も理想的な生き方であ…

ノルウェーの歴史(後編)-どうやってノルウェーは先進国になったのか

中立国から西側、環境・人権先進国へ ノルウェーの歴史の後半です。 前半では豪族が割拠する地域がキリスト教をコアにして中央集権化した後に、デンマークやスウェーデンとの協調の後に統合されていく様子をまとめました。 まだご覧になっていない方はこちら…

マッチの歴史

実は新しいマッチの短く濃い歴史 マッチが量産発売されたのは19世紀半ばのことです。 硫黄やリンに摩擦を加えて火を起こす、シンプルな仕組みに思えますが、実はライターの発明(16世紀)よりずっと後のことです。 今やマッチを使う機会もさほどないかもしれ…

馬から落ちて死んだ世界史の国王15人

多くの人の命を奪った落馬事故 現代の交通事故に類する事故が、昔では落馬事故にあたったのかもしれません。 不注意や追突、飲酒運転などもあったでしょうし、今の自動車にはない「馬の機嫌」というものもあったので、自動車よりもよっぽど危険です。 落馬で…

コンタクトレンズの歴史

国際的に発展してきたコンタクトレンズの発展史 コンタクトレンズは非常にシンプルな仕組みでありつつ、その開発の歴史は長く複雑なものがあります。仕組みはシンプルでありつつ、製造に使う素材や機材の発展によって大きく変化してきました。 かつてはコン…

かつて存在した7つの「国際管理地域・自由地域」

列強のエゴが交錯する戦争と平和の象徴 21世紀の現在はさほど多くありませんが、19世紀~20世紀前半には複数の国の管理下にある「国際管理地域」と、複数の国の影響下にありつつも独自の主権が認められる「自由地域」がいくつもありました。 これらの地域は…

ルクセンブルクの歴史ー翻弄される小国から国際協調の大国へ

西ヨーロッパの小国の激動の歴史 ルクセンブルクはドイツ、ベルギー、フランスと国境を接する内陸国で、面積は2,586平方キロメートルと神奈川県よりやや大きい程度。 政体としては立憲君主制に基づく議会制民主主義で、大公により統治される世界で唯一の「大…

感染症の薬を開発し多くの命を救った医学者列伝

人類の脅威に立ち向かってきた偉大な医学者たち 2021年現在も新型コロナウイルスは全人類の脅威であり、世界中の医療従事者がこの強力なウイルスと日夜を問わず戦っています。心から感謝申し上げなくてはなりません。 また、世界中の製薬会社や医学者たちが…

白旗の歴史

戦場で掲げられる「白旗」の意味とは 戦場で「白旗」を掲げた歴史は、古くは古代ローマ時代の書物に記述があります。また、漢の時代の中国でも白旗が使われたという記述もあります。 近代からは国際ルールとして「白旗」の使用が定められました。 今回はもっ…

ドッグフードの歴史

進化著しいドッグフードの歴史 犬を飼っていない人は気にしたことすらないかもしれませんが、ドッグフードのバリエーションは凄いものがあります。 子犬用や老犬用などの年齢別、柴犬用やチワワ用など犬種別、肌のケア用や関節ケア用など機能別。味の種類も…

バーチャルツアーが楽しめる世界の美術館・博物館

海外旅行できないのでバーチャル美術館・博物館巡りをしよう 新型コロナのせいで、4月に予定していたタイ行きが中止になりました。GWにはロシア行きを予定してるんですが、この調子だとたぶん無理でしょう。 世の中には海外旅行依存症のような人がいて、定期…

生前は評価されず死後に評価された人物

何がきっかけで死後に評価されるに至ったか 芸術家や学者の中には、大きな仕事を成し遂げるも生前はまったく評価をされず、当人が死亡した後にその業績の大きさが評価される場合があります。 特に画家など芸術家は、二束三文で売られた当時の作品が今は何億…

「反お笑い」の哲学史(後編)

近代哲学の中の「反お笑い」 古代から近代までの哲学の中における「反お笑い論」をまとめています。 前編では古代の反お笑いの創始者プラトンからプロテスタントの反お笑い論までまとめています。まだご覧になっていない方はこちらをどうぞ。 後編は近代哲学…

深夜にじっくり見たい、世界史の「海戦動画」14本

有名な海戦の動画を見ながら酒を飲もう 以前「深夜にじっくり見たい、世界史の「戦闘経過」の動画20本」という記事を書いて、この時は主に陸上の会戦の経過を説明した動画を紹介しました。一方で、日本人には海戦ってすごく人気があるんですよね。 日清戦争…

西ゴート王国の歴史

名前は知ってるけど比較的マイナーな西ゴート王国の歴史 世界史の序盤で必ず学ぶ、ゲルマン民族大移動。 アングロ族、サクソン族、ロンゴバルド族、ヴァンダル族、フランク族、西ゴート族、東ゴート族あたりは、その名前とどこに移動したかくらいは覚えると…

この世のどこかにあると考えられたユートピア伝説

冒険者たちが夢見たどこかにある理想郷 かつて、この世のどこかには「金銀宝石がザクザクあるお宝の町」や「辺境にあるキリスト者や仏教徒の理想郷」があると信じられていました。 冒険野郎たちはそのような夢のようなお話を信じて船に乗って世界中に繰り出…

ネクタイの歴史

なぜここまでネクタイは広がったのか クールビズが結構浸透してきて、特にかしこまった場ではない普通のビジネスの場ではノーネクタイでもあまり失礼でないという風潮になってきました。やっぱ皆あまりネクタイが好きじゃなかったんだなあと思います。 息苦…

かつて存在したバチカン並みに小さかったミニ国家

史上星の数ほどある消滅したミニ国家たち ミニ国家は歴史上星の数ほど存在し、またそのだいたいが消滅しました。 現在残っているミニ国家は、バチカン、リヒテンシュタイン、サンマリノ、アンドラ、マルタ、モナコ、シンガポール、バーレーンなどごくわずか…

エレベーターの歴史

都市の景観を一変させたエレベーター エレベーターという装置の歴史は実は古く、古代ローマの時代に遡ります。 しかし、エレベーターが人類の歴史に大きく貢献し始めるのは20世紀に入ってから。 安全で安定したエレベーター技術の確立は、超高層ビルの建設を…

複数の国の「共同主権」にある地域

Photo by Zinneke なぜその場所は共同地域となったのか 数は非常に少ないですが、現在の世界でも複数の国の共同主権にある地域というのがいくつか存在します。 基本的に特定の地域は明確にどこか一つの主権によって統治されるのが一般的だし、そちらのほうが…

史上最も多くの人が犠牲になった建物崩壊事故TOP10

Photo by 최광모 人工構造物の崩壊に伴う大惨事のランキング 毎年どこかの国で、大規模な建物崩壊事故が発生しています。 老朽化やメンテナンス不足、設計の問題、耐久容量を超えたなど、崩壊理由は様々ですが、数十人の犠牲者が出れば大惨事と言っていいと…

【世界史】史上最も在位の短い国王TOP10

在位期間が歴代もっとも短い国王を発表します 2019年に明仁天皇が譲位なさりました。在位期間は31年です。先代の裕仁天皇は62年の在位期間でした。2022年9月に崩御されたイギリスのエリザベス2世の在位期間は68年でした。 何となく国王の在位期間は最低でも…

幽霊が出る噂のある世界史の古戦場跡

成仏できない兵士の魂が今も彷徨う噂のある古戦場跡 壇ノ浦、桶狭間、長久手、関ヶ原、城山といった日本の歴史に名を刻む古戦場跡は、心霊スポットとしても名が高いそうです。 戦で死んだ人の魂が今も彷徨う、というのがお話として面白いというのもあるかも…

実は存在しなかったと考えられる世界史の人物(後編)

存在しなかった可能性が高い有名人 前編に引き続き、「実は存在しなかったと考えられる世界史の人物」をピックアップします。 前編は以下の人たちをピックアップしました。 李巌(りがん) ヨハネス20世 アルビダ アルベルト・ダ・ジュッサーノ メネリク1世 …

ローマ帝国に抵抗したケルト族の指導者たち

ローマによる侵略からケルトを守るための戦い 現在の「ヨーロッパ」という地域概念の母体は、ご存知の通りローマ帝国にあります。 共和制ローマそして帝政ローマは、ケルト人が住む地域を制圧し、そこに文化的・経済的・社会的な統合をもたらしました。 後に…