歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

刑務所にいながら世界を変えてしまった5人の男

刑務所にいながらでも世界は変えられる 「もし刑務所に入ったら自分はどうなってしまうだろう」 と考えたことないでしょうか? 模範囚として、規則正しい生活をしてひたすらシャバに帰れる日を待つのか。刑務所の自分はどんな気持ちで過ごしているだろう。出…

弱小ポルトガル・ファシスト政権の「生き残り戦略」

ファシストだけど戦わないという「第3の道」 1929年10月、ウォールストリートで起こった株価の大暴落は、後に世界的な大恐慌を巻き起こしました。 アメリカやイギリスなど各国が自国の保護を優先して通貨や自国産業の保護を優先しブロック経済に走った結果、…

地動説は信じない?奇妙で不思議な「地球のカタチ」

地球は本当はどういうカタチをしているのか!? 我々の住む地球は球体をしていて、太陽を中心とする銀河系の一惑星であり、回転しながら太陽の周りを周回している。 これは常識中の常識です。小学生でも知っています。 でも、実際自分の目で地球が球体である…

中国の伝統思想と共産党政権の関係

社会主義を容易に受容できた中国の伝統思想 いわずもがなですが、共産主義やその手前の社会主義思想が作られたのはヨーロッパです。 マルクスはその著作の中で「高度に発達した資本主義はいつか必ず共産主義に到達する」と書きましたが、彼はそれを当時のイ…

世界を変えてしまった親子ケンカ・兄弟ケンカ(後編)

不仲の家族の争いは世界史をどう変えたのか 前回に引き続き、世界史を変えてしまった親子・兄弟の争いをピックアップします。 前回はこちらを紹介しました。 クレオパトラ7世 vs コンスタンティヌス13世(プトレマイオス朝エジプト) カラカラ帝 vs ゲタ帝(…

世界を変えてしまった親子ケンカ・兄弟ケンカ(前編)

親子・兄弟のケンカが変えてしまった後の世界 仲が悪く争いばっかしている親子といえばパッと、美味しんぼの海原雄山と山岡士郎が思い浮かんでしまう。 最後のほうの巻では仲直りしてましたが、ずっと周囲の人間を巻き込んで争いつづけていました。それが読…

「楽園タヒチ」に欧米文明が流れ込んだ結果

素朴な「楽園」が「文明」の波を受けて変化していく様子 タヒチと聞くと、パッと「南国の楽園」のようなイメージを思い浮かべるのではないでしょうか? コバルトブルーの海、水平線の彼方まで広がる空に浮かぶ雲、椰子の木の影、カラフルな花々、愉快で素朴…

1814年ロンドンビール洪水事件

ロンドン市民に襲い掛かる61万リットルのビール ビール好きにとっては、ビールが流れる川は夢のような話です。 川辺に寝っ転がって、ビールを汲んでは飲んで酔っ払う。まるで天国だ。 1814年にロンドンで起こった「ビール洪水事件」は、そんな牧歌的な姿とは…