日本
「日帝に国を売り渡した男」李完用 韓国・北朝鮮で最悪の売国奴と呼ばれる人物といえば李完用(イ・ワニョン)です。 李完用は朝鮮王朝末期と大韓帝国の時代の政治家で、韓国・北朝鮮では日帝に国を差し出した張本人として大変に忌み嫌われています。韓国で…
「世界史の中での北海道」という視点 北海道はご存知の通り、アイヌ民族の居住地でありましたが、近代以降幕府や政府が経済開発を進める中でアイヌ民族は日本人の支配下に組み込まれ政治的にも経済的にも抑圧されてきた歴史があります。 そのアイヌ民族はア…
琉球王国形成の典型イメージを変える一冊 『琉球王国は誰がつくったのか 倭寇と交易の時代』(七月社 吉成直樹 著)を読みました。 文字通り沖縄の琉球王国の成立に関する著作です。 従来は、琉球王国は沖縄本土の農業社会の発展によって力をつけた支配者が…
垂直移動に革命をもたらしたエスカレーター エスカレーターはエレベーターと並んで、都市の人々の「垂直移動」に革命をもたらした製品です。 エスカレーターの登場によってより短時間に大人数の人々を建物の上・下の階層に移動させることができるようになり…
国のトップの人たちも食あたりで死んでいた? 徳川家康の死因が「鯛の天ぷら」であるという逸話は有名です。 実際に死の直前に揚げた鯛を食べたのは事実ですが、鯛にあたって死んだということではなく、もともと胃がんを患っていたと考えられています。 今回…
1921年モンゴル革命と「二つのモンゴル」の成立 我々が「モンゴル」と言うと、通常それはウランバートルを首都とするモンゴル国のことを指します。 しかし中華人民共和国の北部には「内モンゴル自治区」という自治区があります。 いわばモンゴルは二つに分割…
国際的に発展してきたコンタクトレンズの発展史 コンタクトレンズは非常にシンプルな仕組みでありつつ、その開発の歴史は長く複雑なものがあります。仕組みはシンプルでありつつ、製造に使う素材や機材の発展によって大きく変化してきました。 かつてはコン…
人類と蒸し風呂の長い歴史 現代はサウナが大ブームとなっています。 各地にサウナをメインとした温泉施設が作られ人気になっている他、野外サウナやサウナイベントが催されるなど、「かっこいい」文化として認識されているようです。 サウナー(サウナ愛好家…
進化を続ける自動ドアの歴史 よほど古い建物や歴史的建造物でない限り、商業施設や公的施設、法人事務所の入り口には自動ドアが設置されていると思います。 実は自動ドアの歴史は古く、古代ギリシアにまでさかのぼります。何気に利用している自動ドアですが…
農業と切っても切れない存在・肥料 農業の歴史は肥料の歴史でもあります。 人類はより多く、より美味しく、より栄養のある食物を育てるために肥料を使い、研究して新たな肥料を開発してきました。 詳しく書けば本が一冊書けるくらいの膨大な歴史がある分野で…
都市の歴史の転換点となってきた大火災 都市というものが発生して以来、火事は人類の歴史にはつきものです。 大都市になると火災も大規模になったため、消化水の設置や消防団の組織、延焼を防ぐ区画など、都市は火災から命や財産を守るための機能を備えてき…
「海から現れた怪獣は現在、東京に向かって北上中!」 1947年5月29日、日本占領軍の軍用ラジオ局WVTRが突然「東京湾に20フィートの怪獣が現れ、内陸に向かっている」という臨時ニュースを伝えました。 この放送に占領軍はパニックになり、マッカーサーも慌て…
「可哀想」「環境破壊」だけではない、反捕鯨世論構成の歴史 捕鯨問題は日本が欧米諸国と感情的に対立するテーマの一つです。 欧米側は、鯨は絶滅寸前であり捕獲は自然破壊であるし、そもそも鯨は知性のある生き物であるため捕獲するのは非人道的であると主…
Photo by jules フランスの伝統的なソースから世界中で愛される調味料へ 料理をしなくて冷蔵庫が空っぽでも、マヨネーズは常備しているという人は多いのではないでしょうか。 肉・魚・野菜・炭水化物、何にでも合う基本の調味料の一つですが、もともとはフラ…
「20世紀のキッチン革命」電子レンジの歴史 電子レンジが家にない人はそういないと思います。 料理はしない人も買ってきたお惣菜やお弁当を温めることはあるはずで、シンクやコンロよりも電子レンジを使う機会のほうが多い、という人もいるのではないかと思…
Photo credit: Central Archive of the Republic of Karelia 世界中にあった民間人強制収容 第二次世界大戦中の強制収容所と言えば、ナチス・ドイツによるユダヤ人強制収容所がよく知られています。 ナチス・ドイツはユダヤ系住民を国内から追放しマダガスカ…
進化著しいドッグフードの歴史 犬を飼っていない人は気にしたことすらないかもしれませんが、ドッグフードのバリエーションは凄いものがあります。 子犬用や老犬用などの年齢別、柴犬用やチワワ用など犬種別、肌のケア用や関節ケア用など機能別。味の種類も…
驚くべき進化を遂げた「バターの代替品」の歩み マーガリンが植物性だということはご存じだと思います。 安いし植物性だからという理由でマーガリンを買う方もいるでしょうし、トランス脂肪酸が体に悪いと考えて意図的に避けている方もいると思います。 マー…
国境を超えて様々な民族が交錯したきた北東アジア 現在のロシア極東、中国東北部、サハリン、北日本は、オホーツク海を挟んでいますが歴史的に民族的・文化的・経済的に極めて緊密な関係にありました。 日本民族が進出するまでは北海道はアイヌ人が広く住ん…
千人万人単位の死者を出した記録的な爆発事件・事故 工場や船舶・航空機が大爆発を起こして炎上、犠牲者十数名といったニュースは、国内・海外問わず目にするニュースです。 火薬を入手して以降の人類の歴史は爆発事故の歴史でもあります。当然、戦争中の大…
アメリカで寿司はどのように受容されていったか 海外旅行に行くと、大都市はおろか小都市でも簡単に寿司レストランが見つかります。好奇心で行ったことある方もいらっしゃるかもしれません。味は、まあ、ピンキリでしょう。 アメリカでも小さなほうの町のス…
Image by Lakshmix 「漢江の奇跡」を支えた韓国政府の産業育成政策 ここ10年あまりの韓国の社会と国民意識の変化には激しいものがあります。 息詰まる社会と経済の打破のために、朴槿恵政権時代から「大陸側」へ接近し南北統一を目指す文脈が醸成されていま…
太平洋戦争が終結した後もジャングルに残った残留日本兵 残留日本兵と聞いて、パッと思い浮かべるのはおそらく、28年間グアムに居残った横井庄一さんと、29年間フィリピン・ルバング島に居残った小野田寛郎さんではないでしょうか。 敗戦の報を聞いて、大部…
有名な海戦の動画を見ながら酒を飲もう 以前「深夜にじっくり見たい、世界史の「戦闘経過」の動画20本」という記事を書いて、この時は主に陸上の会戦の経過を説明した動画を紹介しました。一方で、日本人には海戦ってすごく人気があるんですよね。 日清戦争…
決断と行動が遅い日本、急ぐインドネシア インドネシアは太平洋戦争の日本敗戦のわずか2日後、1945年8月17日に独立宣言を発表しました。 その後植民地再獲得を目論むオランダとの戦争、地方勢力や共産ゲリラとの内戦を経て、連邦共和国として独立を果たした…
Photo by 최광모 人工構造物の崩壊に伴う大惨事のランキング 毎年どこかの国で、大規模な建物崩壊事故が発生しています。 老朽化やメンテナンス不足、設計の問題、耐久容量を超えたなど、崩壊理由は様々ですが、数十人の犠牲者が出れば大惨事と言っていいと…
はじめ世界は混沌のみがあった… 日本の「国生み」の神話は古事記に記述があります。 高天原(たかまのはら)に住む神々は下界に国を作ることにして、イザナギノミコトとイザナミノミコトを派遣した。当時は大地はまだ水に浮いた油のように海水に漂っていた。…
事実として認めたほうがいい過去 日本軍が起こした虐殺事件で最も有名なのは南京大虐殺です。 これはいまだに議論が盛んで、どういうわけかこの話になると普段は論理的な人も冷静さを失うほどです。 中国政府が発表する犠牲者の数が年々増えたり、多分に政治…
徹底抗戦派によるクーデター・蜂起・騒乱事件 1945年8月15日に日本はポツダム宣言を受け入れて無条件降伏し、天皇陛下による玉音放送によってその事実は戦闘中の軍人及び民間人に広く伝達されました。 大部分の人はそれを受け入れたようですが、中には「降伏…
様々な形で太平洋を渡った名もなき日本人たち 1639年に徳川家光が鎖国体制を完成させるまでの16世紀から17世紀前半までは、史上類を見ないほど日本人の海外進出が盛んな時期でした。 ベトナムのホイアンやフィリピンのマニラなど東南アジア各地に日本人町を…