歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

ロシア

ロシア革命で殺されたロマノフ王家の生き残りと主張する詐欺師たち

悲劇の皇室一家の生き残りと名乗る人々 1613年に始まったロシア・ロマノフ王朝は、革命勃発により1917年に幕を閉じました。 そして翌年皇帝ニコライ二世とその家族が赤軍によって殺害されたため、ロマノフ家当主の血脈は途絶えました。 しかし、当時のソ連政…

ビール愛好者が作った世界の6つのビール政党

Photo by Halicki ビール好きが徒党を組んで選挙に出たらこうなる 個人的な話ですが、ぼくはビールが好きです。 コアなビールファンの結束力って凄くあって、「お酒何を飲みますか?」「ビールだけでずっといけますね」と返されたら、その人とはもう数年来の…

領土をガッツリ奪った世界史のえげつない講和条約(前編)

後の歴史にも大きく関係する講和条約の数々 現在の国際秩序では大規模な国家間戦争が起きづらくなっているので、大規模な領土の分捕り合戦もほぼ起きないと思っていいと思います。 起きても過去の因縁や民族問題に絡んで、大国志向の国が武力を誇示して小国…

【未解決】ある日突然消息不明となった有名人

行方が分からず遺体も発見されていない著名人たち 近年、失踪者・行方不明者が注目を集めています。 2016年の日本の行方不明者は84,850人で、家出などが多いのですが、大半が警察の捜査などで発見されます。しかし発見されずに失踪者扱いされるのが985人もい…

2010年代に独立を宣言したミクロネーション(自称国家)

どんどん新しく生まれるミクロネーション 国際的には全く認められていないものの、ある特定の地域が勝手に独立宣言をする場合があります。ミクロネーションという名前で呼ばれ、日本語では「自称国家」と言われます。 こういう地域は毎年のように新しく出来…

実は存在しなかったと考えられる世界史の人物(後編)

存在しなかった可能性が高い有名人 前編に引き続き、「実は存在しなかったと考えられる世界史の人物」をピックアップします。 前編は以下の人たちをピックアップしました。 李巌(りがん) ヨハネス20世 アルビダ アルベルト・ダ・ジュッサーノ メネリク1世 …

歴史の舞台裏で暗躍したキングメーカー13人(後編)

古代から現代まで政局を左右してきた影の実力者たち 歴史を影で動かした 「キングメーカー」の後編です。 前回ご紹介した人物は以下のとおりです。 カウティリヤ (グプタ朝) アトッサ(ペルシャ帝国) プラエトリアニ(ローマ帝国) フラビウス・リキメル…

【西洋史】下層階級から国王になった人物列伝

あまり数がないヨーロッパ史の「太閤様」 日本史の成り上がり者と言えば豊臣秀吉をすぐに連想します。 彼の出自には諸説あって、農民足軽の出身であったとも、その下の身分であったとも言われています。 日本史と同じく、中国史や中東史でも最下層身分出身の…

世界を変えた有名な戦場カメラマン18人の写真

人々の意識と行動を変えた名写真 今やスマホで誰もが写真を撮影し、すぐにSNSにアップして数万・数十万の人に届く。写真を撮影し公表する「特権」は失われ誰もが表現者になれる時代です。 昔はそのような「時代を切り取る」仕事は写真家の仕事でした。新聞や…

【抵抗者】マリア・ボチカリョーワ - 祖国のために戦い続けた愛国烈女

帝国ロシアを愛し、護国のために身を投げ打った女 マリア・ボチカリョーワ(1889〜1920年)はロシア帝国の女性兵士。 愛国者であったマリアは、帝政末期のロシアで女性のみの戦闘部隊「婦人決死隊」を結成。第一次世界大戦に従軍するも、革命の勃発でアメリ…

米ソが計画した「月面基地建設計画」

Photo from "Cold War Secret: “Project Horizon” Neatram 大国の安全保障と意地を賭けた勝者なき戦い 東西冷戦のピークの1960年〜1970年代、アメリカとソ連はそれぞれ月面に軍事基地を建設する計画をぶち上げていました。 互いに「敵国に月面に基地を作られ…

老いてなお戦場に立った伝説の老将軍(後編)

老いるまで戦場に生きた生粋の軍人たち 歴史にその名を刻んだ老将軍をまとめています。 前回は古代中国を中心に、以下の人物をピックアップしました。 廉頗(戦国・趙国) 王翦(戦国・秦国) 蒙恬(戦国・秦国) クィントゥス・ファビウス・マクシムス(共…

なぜロシア人はキリスト教を受け入れたのか

Work by Moataz1997 ロシアがイスラム教を受け入れなかったのは酒が原因…? キエフ公国のウラジミール大公がルーシにイスラム教を取り入れることを良しとせず、キリスト教(正教)を受け入れたきっかけとなる有名なお話があります。 ウラジミール大公の元に…

【古代文明】未だに謎が多い世界の巨石遺跡

世界にたくさんある謎の巨石遺跡 巨石遺跡と言えば、イギリスのストーンヘンジやイースター島のモアイを思い出しますが、世界中に同じような巨石遺跡があります。 記録があまり残っておらず、よく分かってない謎だらけの遺跡も多く、その分からなさから多く…

「ポーランド分割」- 共和国ポーランドが消滅するまで

拡張する近隣諸国の中に溶解していくポーランド国家 高校の世界史で必ず学ぶポーランド分割。 しかし、どういう背景があって、どのような経緯で分割されるに至ったかあまり詳しく知らないのではないでしょうか?なんかケーキのようにいつのまにか切り取られ…

独裁者に「毅然とした態度」をとって有名になった人

「毅然とした態度」とはなんだろう ニュースとか見てると「毅然とした態度が求められる」とかって言いますけど、実際どんな態度が毅然とした態度ってみんな思ってんでしょうか。 確かに「強気な態度」はカッコいいし、見ていて気持ちがスッキリするものです…

世界を核戦争から救った男 ヴァシリィ・アルヒーポフ

核攻撃に待ったをかけ、世界を核戦争から救った男 ヒーローと言えば、スパイダーマンのような、超人的なパワーを持って悪党の企みを危機一髪救う派手なキャラを思い浮かべます。 1962年に発生したキューバ危機において、ソ連海軍B-59潜水艦副艦長ヴァシリィ…

【クラシック】奇人と言われた作曲家のエピソードと音楽

天才・作曲家たちの作った音楽と奇人エピソード 歴史上の芸術家たちの変人っぷりを伝えるエピソードは事欠きません。 そういうのを耳にするたびに、ああ、やっぱりこの人たちは普通の人とは違うんだよなあ、と実感するのですが、ある種社会的通年や常識から…

歴史上の人物が改名をしたいくつかの理由

世界史の偉人は現代人では考えられないほど、コロコロ名前を変えてます。 そんなにしょっちゅう名前が変わってたら不便でしょうがないじゃないかと思いますが、子どものときは幼名で、大人になったらちゃんとした名前をもらい、偉くなったら立派な名前をもら…

画家が自殺する直前に描いた絵画10枚

我々は芸術家の心の機微を読み取れるか? 芸術家という人種は、ぼくら一般人とは全く違う世界に住んでいるんじゃないかと思っています。 俗世と霊的世界のちょうど中間くらいに住んでいて、一般人には見えないものが見えて、その伝えづらい世界を音とか絵と…

実現する?夢の国際海底トンネル

電車に乗ってロンドン、ニューヨークへ! LCCの登場で、海外移動が随分と安価で気軽になりました。昔だと10万円近くかかった路線も、2~3万で行けたりします。 そんな航空機黄金時代の現在ですが、いまだに「国際鉄道」への期待と憧れは大きいものです。 中…

遺棄された幻の植民地(後編)

発展どころか維持すら難しい「植民地」 国内企業が海外に法人を作って営利活動を行い、利益を上げるのは至難の業です。 慣れない現地の商習慣、法制度、自国とは異なる国民の趣味嗜好。それに対応するだけでも大変ですが、ちゃんと利益を上げるまでに投資を…

人類の歴史を変えた火山大噴火

人類に破壊的な惨事をもたらした自然の禍 人類は常に自然の気まぐれに振り回されてきました。 農業や漁業はモロに気候や天気に左右されるため、異常気候や天災があった場合直ちに凶作となり、食えなくなる者が続出し、治安が不安定になり、内乱や戦争が起こ…

史上最も短命な国家ベスト10(後編)

ついに日数一桁の世界へ 国家というものは自分で勝手に国家を名乗っても認められず、他の「信頼されている国家」に承認されて初めて一人前と認められます。 言うなればヤクザ社会のようなもので、他の親分連中に認めてもらえないと潰されるだけです。 前編か…

【現代史】敵国の英雄となった人たち

母国以外で活躍して有名になった人物 人は英雄に憧れるものですが、「憧れてほしい」対象というのもの人それぞれなのかもしれません。 全世界中の人の場合もあるし、自分の国の人の場合もあるし、ちびっ子限定の場合もあるでしょう。女性だけ、という人もい…

【消滅国家】20世紀前半にシベリアに存在した超短命国家

夢や野望・絶望が渦巻く辺境の地 現在ロシア政府は国民へシベリア〜ロシア極東への移住を奨励しているそうです。 不安定なヨーロッパとの結びつきに注力するよりも、東アジア方面に資本やリソースを割いたほうが、今後ますます世界経済の中心となっていくこ…

世界史で有名な人物の「決闘(デュエル)」

世界史上重要(&あまり重要でない)決闘の数々 どの時代・社会でもおおよその殺人は罪になりますが、前近代社会やアウトローの世界では、「果し合い」や「決闘」をした人物はむしろ社会から称賛され、罪にならない場合があったようです。 父親の無念を晴ら…

ブルガリアの歴史(3) - バルカン戦争とWW1の敗北

大国を目指すブルガリアの格闘 全4回でブルガリアの通史をまとめています。 前回までのあらすじ reki.hatenablog.com 第二次ブルガリア帝国はイヴァン・アセン2世の時代に史上最大の版図を手に入れ全盛期を迎えますが、東より迫るオスマン帝国に敗れて組み…

歴史を動かした冷戦時代の米ソのスパイ

スパイ合戦はいつの時代もあるものですが、東西冷戦時代は2つの大国がさも当然のようにお互いの情報機関の人間を使って情報を探り合っていました。 母国の重要な機密情報を扱う立場にありながら敵国のスパイになるという感覚はあまりピンとこないのですが、…

ロシア革命中に勃発した、暴動・反乱・反革命事件

革命の混乱中に起きた反乱や民族蜂起の数々 現代のシリアがそうであるように、社会統制のタガが外れると中央の政治抗争だけでなく、国内のあちこちで不満分子による反乱や少数民族などの分離運動が起こり、そこに外国勢力が入ってきてだんだん対立構造がねじ…