歴ログ -世界史専門ブログ-

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2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

羽地朝秀・琉球王国を大改革した男

琉球王国の政治改革を成し遂げた傑出した政治家 羽地朝秀(はねじ ちょうしゅう 1617-1675)は琉球王国の政治家・歴史家。 1666年から7年間、国王を補佐する最高位である摂政に就き、琉球王国の行き詰った構造を打破し変革を成し遂げた人物です。 羽地が摂政…

独裁者を父に持った子どもたちの生涯

多くの人から好かれ・憎まれた父を持った子どもたち 独裁者は、常に多くの人の注目を浴びる存在です。 自分が中心にいることが好きな人だからこそできるんでしょうが、賛辞・称賛だけでなく、憎悪・呪詛・怨恨など負のエネルギーも大量に浴びることになりま…

コンゴの近現代史(4)- 「アフリカ大戦」地獄のコンゴ戦争

アフリカ中を巻き込んだ第一次・第二次コンゴ戦争 コンゴの近現代史のまとめの最後になります。 国内の安定を最優先に掲げた軍人モブツは、反対勢力や政敵を徹底的に弾圧。行政・立法・司法組織を党の一部門にし、また国民全員を党のメンバーとして自らをト…

コンゴの近現代史(3)- コンゴ流文化大革命・モブツのザイール化政策

モブツが進めるザイール化政策の末路 コンゴの近代史のまとめの第3回です。 ベルギーから独立したコンゴは、中央政府の主導権争いと部族間抗争が内戦に発展。 東部が分裂しカタンガ共和国を名乗るなど、国家分裂の危機を迎えました。 国連を始めとした国際社…

コンゴの近現代史(2)- なぜコンゴ動乱が起こったのか

準備不足の独立によってもたらされたコンゴ動乱 コンゴの近代史の第2回です。 前回はコンゴ王国が奴隷貿易によって国力を落とした後にベルギー王レオポルド2世の私領「コンゴ自由国」となり、非道な収奪で多くの犠牲者が出たことをまとめました。 まだご覧に…

コンゴの近現代史(1)- コンゴ自由国の悲劇

近代以降悲劇の歴史が続く大国コンゴ コンゴと聞いて何を思い浮かべますか? ザイールという名称のほうがまだ馴染みがあるかもしれません。それでも内戦が続く危ない国、という程度の印象があるくらいでしょう。 コンゴという名称の付く国は二つあり、旧フラ…

「福祉国家スウェーデン」はどのように成立したか

「理想的福祉国家」スウェーデン ちょっと前まではスウェーデンやデンマークなど北欧の国々の手厚い福祉政策が「理想的」と喧伝されていました。 今でも教育や人権、福祉、労働条件の問題を語る時に、北欧の国々の取り組みは引き合いに出されることは多いで…

【古代文明】未だに謎が多い世界の巨石遺跡

世界にたくさんある謎の巨石遺跡 巨石遺跡と言えば、イギリスのストーンヘンジやイースター島のモアイを思い出しますが、世界中に同じような巨石遺跡があります。 記録があまり残っておらず、よく分かってない謎だらけの遺跡も多く、その分からなさから多く…

「ポーランド分割」- 共和国ポーランドが消滅するまで

拡張する近隣諸国の中に溶解していくポーランド国家 高校の世界史で必ず学ぶポーランド分割。 しかし、どういう背景があって、どのような経緯で分割されるに至ったかあまり詳しく知らないのではないでしょうか?なんかケーキのようにいつのまにか切り取られ…