歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

世界を核戦争から救った男 ヴァシリィ・アルヒーポフ

核攻撃に待ったをかけ、世界を核戦争から救った男 ヒーローと言えば、スパイダーマンのような、超人的なパワーを持って悪党の企みを危機一髪救う派手なキャラを思い浮かべます。 1962年に発生したキューバ危機において、ソ連海軍B-59潜水艦副艦長ヴァシリィ…

社会主義国ラオスの市場経済化への歩み

ささやかな農業国が経験した自由経済の洗礼 ラオスという国は、都会も田舎ものんびりゆったりした国です。 田舎にいけばガスや水道すら通ってないのは当たり前。お米は薪で炊くし、トイレは穴を掘っただけ。夜になると、見たことないくらい満点に輝く星空を…

【ミリタリーJK】WW2で活躍した10代少女

実在した本物の「ミリタリーJK」 萌えオタク系のアニメに出てきそうですが、あらゆるものが総動員された第二次世界大戦では、10代の少女も銃を取って戦ったり、地下抵抗運動に参加したりしました。 それこそ女子高生くらいの年齢の少女たちです。今回は戦場…

自らの発明や主義・主張によって死亡した人たち

自らの信念を貫いた挙句、死んでしまった人たち 長い人生、できるなら自分の信念を持ちそれを貫いて生きていきたいものです。 他人の考えたルールや事柄に服従して生きるよりは、自分の信念のままに生きることこそ真の自由ではないでしょうか。 といいつつ、…

ブラジルの近現代史(4)- 経済発展「ブラジルの奇跡」

Photo by Artyominc 安定と不安定の狭間で着実に前に進むブラジル ブラジル近現代史、今回が最後です。 前回では、世界恐慌から始まった危機を脱するため、ヴァルガス政権が独裁的な手法でブラジルに構造改革をもたらし、それによって政治・経済は安定するも…

ブラジルの近現代史(3) - ヴァルガス独裁体制の構造改革

ブラジルの構造改革を模索する穏健ファシスト体制 全四回でブラジルの近現代史をまとめています。 前回では、パラグアイ戦争と奴隷解放によって帝政が崩壊し、共和制の体制の元で経済成長と政治の安定が比較的順調にいき、第一次世界大戦の参戦で国際的なブ…

ブラジルの近現代史(2) - 帝国の崩壊と共和国の発展

共和制ブラジルの発展とナショナリズムの成立 21世紀の大国・ブラジルの近代史をまとめています。 前回はブラジルがポルトガルから独立し帝政の下で政治的・経済的な安定を図りつつ、対外拡張戦略によってナショナリズムを高揚させ、一方で奴隷制廃止という…

ブラジルの近現代史(1) - 帝国ブラジルの野望

21世紀の大国・ブラジルの近代史 ブラジルという国はGDPは世界9位(2016年度)であり、天然資源や工業部門で世界経済に占める割合は大きなものがあります。 日本人の移民の歴史も長く、3世や4世の日系人が日本で就職するケースも多く、人的な結びつきも強い…

ムガール料理の歴史 - インド宮廷料理文化の発展

Photo from "Creamy, Meaty Richness Galore! These Are The Very Best Mughlai Restaurants In Delhi" So Delhi 様々な文化がミックスして花開いたインド宮廷料理 ムガール帝国は16世紀初頭から19世紀後半まで存在したイスラム系王朝で、強力な軍事力を率い…

史上最凶の大気汚染・1952年のロンドンスモッグ

4,000人が死亡、10万人以上が健康被害を受けた最悪の公害事件 ロンドンは温暖化対策やリサイクル政策などで世界の先端を行く「エコ・シティ」です。 2012年のロンドン・オリンピックでは「環境に配慮したオリンピック」がテーマだったし、行政のエコロジー政…

なぜトイレのことを「John」と言うのか

「ちょっとJohn行ってくるわ」 英語圏では「トイレ」のことを「John」と言う場合があります。 なのでJohnに行く、は「用を足す」という意味になります。 なぜトイレはJohnと言うのか。 覚えて、さっそく明日から使っていきましょう。

カナダ国旗の歴史 ー なぜカエデの葉なのか?

カエデの葉のデザインに至るカナダ国旗の歴史 世界には様々な国旗がありますが、植物があしらわれているデザインがいくつかあります。 例えば、レバノン杉が中央に描かれたレバノン国旗や、サボテンが描かれたメキシコ国旗。オリーブや月桂樹の葉が描かれた…

東南アジアの優等生・タイの政治経済史(後編)

腐敗と格差との戦いの中で混乱するタイの戦後史 1950年から現在までのタイの政治・経済史を前後編でまとめていきます。 今回は後編で、「半分の民主化」を成し遂げた1980年代のプレーム政権から2001年のタクシン政権、そしてタクシン追放から始まる現在の政…

東南アジアの優等生・タイの政治経済史(前編)

不安定な政治・発展する経済 2016年のタイ王国の名目GDPランキングは26位。 アジアで言うと、中国、日本、インド、韓国、インドネシア、台湾に次ぐ6位です。 日本を始め先進国のメーカーの工場がいくつもあり東南アジアの製造業の拠点となっており、首都バン…

フライドポテトの歴史ーなぜフレンチフライと言うのか?

本家のベルギー、本場のフランス、広めたのはアメリカ? 最近、東京では「ベルギー・フライドポテト」を出すオシャレな店が増えました。 これまでの安っぽく子どもが好むフライドポテトではなく、芋や油、ソースにもこだわったフライドポテトということで、…

本当に計画された漫画やアニメのような軍事作戦

お笑いのような真面目な軍事作戦 これまでこのブログでも、冗談みたいな理由で起こった戦争や、間抜けすぎる軍事作戦、映画みたいな軍事作戦などなど、本当にあったとんでもない戦争の逸話をたくさん紹介してきました。 ちょっと話が盛られてるところはあり…

論争や謎が残る7つの「悲劇の沈没船」

未だに論争を呼び人々を引きつける沈没船 技術の発達によって昔ほど船は沈まなくなっているはずなのですが、韓国のセウォル号やイタリアのコスタ・コンコルディアのように、客船が沈没したり座礁したりする事故が未だに起きてしまいます。 いくら技術が発達…

ハッピーバースデーの歌の歴史と著作権問題

長年著作権問題があったハッピーバースデーの歌 誰かの誕生日には必ず「♪ハッピーバースデー トゥーユー」で始まる歌を歌うと思います。 これはアメリカや日本だけでなく、歌詞やメロディーが変わっても結構どこの国でも同じで、世界中に普及した非常に有名…

「カンボジア暗黒時代」アンコール王朝崩壊後の歴史

タイとベトナムの緩衝国となったカンボジア カンボジアの歴史と言ってすぐに思いつくのが、「アンコール王朝」と「ポル・ポト」だと思います。 前者はカンボジアの栄光の時代で、後者は悲劇の時代という点で、人々の関心を惹きつけてやみませんが、その他の…

なぜ海賊旗はドクロのデザインなのか

恐怖と死の象徴「ジョリー・ロジャー」 黒字に骸骨、そして骨と言えば子どもでも「海賊の旗」だと知っています。 見るからに「危険」「近づくな」と言わんばかりのおどろおどろしいデザイン。 転じて、このデザインは「危険物輸送中」とか「付近に地雷あり」…

後期アユタヤ王朝の歴史

歴代タイ王朝の中で最も発展した後期アユタヤ アユタヤ王朝は前期と後期に分かれます。 前期は初代ウートーン王の時代から、ビルマによって首都が陥落し傀儡政権の地位に落ちた時代までで、1351年から1593年。 後期は対ビルマ独立戦争を勝利に導いたナレース…

【クラシック】奇人と言われた作曲家のエピソードと音楽

天才・作曲家たちの作った音楽と奇人エピソード 歴史上の芸術家たちの変人っぷりを伝えるエピソードは事欠きません。 そういうのを耳にするたびに、ああ、やっぱりこの人たちは普通の人とは違うんだよなあ、と実感するのですが、ある種社会的通年や常識から…

【アル中】酒に酔いながら政治をした世界の政治家

政治をしながらも酒が飲めるぞ ぼくが子どものころ、ロシアの大統領はエリツィンでした。 テレビに映る顔は赤ら顔で、それを見ながら父が「エリツィンはいつもお酒を飲んでるんだよ」と言いました。それを聞いて「酔っぱらいながら政治ができるんだ!」と子…

「スペイン領フィリピン」が世界史にもたらしたもの

世界の経済史を決定的に変えた東南アジア〜北米航路 東南アジア史はどういうわけか、日本ではあまり人気がない分野です。 日本史との接点も少なくないし、世界史に与えた影響も大きいんですが、歴史好きを公言する人でも東南アジア史の概要すらロクに知らな…

歴史上の人物が改名をしたいくつかの理由

世界史の偉人は現代人では考えられないほど、コロコロ名前を変えてます。 そんなにしょっちゅう名前が変わってたら不便でしょうがないじゃないかと思いますが、子どものときは幼名で、大人になったらちゃんとした名前をもらい、偉くなったら立派な名前をもら…

ドイツでジャガイモが普及するまでの歴史

「ドイツ料理と言えばジャガイモ」となるまで ドイツ料理、食べたことありますか? とりあえずビールで乾杯して、前菜はジャガイモのポタージュスープ。ポテトサラダ。 次いでソーセージ。付け合わせにはザワークラウトとフレンチフライ。 メインはロースト…

画家が自殺する直前に描いた絵画10枚

我々は芸術家の心の機微を読み取れるか? 芸術家という人種は、ぼくら一般人とは全く違う世界に住んでいるんじゃないかと思っています。 俗世と霊的世界のちょうど中間くらいに住んでいて、一般人には見えないものが見えて、その伝えづらい世界を音とか絵と…

【同祖論】日本民族と兄弟という説のある民族

信じるか信じないかは貴方次第… 日本人と他民族の同祖論というのはどういうわけか人気があるテーマです。 だいたいトンデモ論で片付けられることが多いですが、もっともらしい理屈や理論が備わっているので、信じている人も意外といるようです。だいたい、日…

大騒ぎになった重要書物の誤植事件

誤植のせいで歴史に名が知られてしまった有名な事例 歴ログは誤植が少なくなく、いつもご指摘くださる方に感謝申し上げます。いつもありがとうございます。 ぼくが言うのも何ですが、普通に出版されている本を読んでてもたまに誤植ありますし、歴史的に重要…

実現する?夢の国際海底トンネル

電車に乗ってロンドン、ニューヨークへ! LCCの登場で、海外移動が随分と安価で気軽になりました。昔だと10万円近くかかった路線も、2~3万で行けたりします。 そんな航空機黄金時代の現在ですが、いまだに「国際鉄道」への期待と憧れは大きいものです。 中…

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