2016-01-01から1年間の記事一覧
小さな島の混沌とした歴史 この南国らしいカラフルな国旗は、コモロ連合(通称コモロ)の国旗。 インド洋に浮かぶわずか2236平方キロメートル、大小多数の島からなる島国です。タンザニアとモザンビークの沖合約300キロに浮かび、気候は熱帯性。1月から4月が…
あまり聞き馴染みがないギリシア神話の怪物を学ぼう 実はギリシア神話は我々の生活のごく身近なところに息づいています。 前記事「実はふさわしくない?神話をモチーフにした企業名・ロゴ」の記事でも紹介したように企業のロゴや名称になっているケースも多…
「まさかそんなところから問題になるとは」と企業が驚くリコール事件 メーカーは製品を製造してお金を頂戴する以上、リコールとは無縁でいられません。 製品自体の不備もありますが、想定されない使われ方に対する対策もちゃんとせなばならず、どうしてもカ…
大ハンガリーの領土回復への夢と絶望 第二次世界大戦の枢軸国の主要参戦国は、日本、ドイツ、イタリアばかりがクローズアップされますが、ルーマニア、ブルガリア、フィンランド、クロアチア、タイなども枢軸国側に立って参戦しています。 ハンガリーも枢軸…
"何か悪いことが起こる"13日の金曜日 映画「13日の金曜日」は、奇怪な仮面を被った殺人鬼ジェイソンがキャンプ場に来た男女を次々と殺害していく、血ブシャーなスプラッター映画です。 この映画の影響力は強烈で、このせいで「13日の金曜日は恐怖の日」だと…
血、腕、生首そしてアソコ 偉大な宗教家で人々から尊敬された人が亡くなった時、その亡骸や愛用品を人々はこぞって求めました。聖遺物というやつです。 その人の功績や徳を忘れまいとする愛情表現や敬愛・尊敬の気持ちもあったでしょうが、人々が求めたのは…
スコットランドとウェールズのナショナリズムはいつから火を吹いたか ご存知の通り、イギリスとは正式名称「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国」で、グレートブリテンとは「イングランド王国(ウェールズ含む)とスコットランド王国」の連合王国…
Photo by Executioner 「チャパティを5枚焼いて、先の村々に配れ」 1857年2月の早朝、デリー県インドラプートの村番が1枚のチャパティ(未精製の小麦粉で焼いたパン)を持ってパハルガンジの警察署長を訪ねてきました。 そうしてこう言って去っていった。 …
Photo by Alex Brown ワインと言えばフランス。フランスワインと言えばボルドー。 15年くらい前から、日本でも日常的にワインを飲む人が多くなってきました。 チリ産やオーストラリア産など手頃な価格のワインが手に入りやすくなったことが大きいと思います…
本気でいらない、ありがた迷惑な贈呈品の数々 贈り物をいただくと大変うれしいし、ありがたく頂戴するものですが、たまーにマジでいらない時あります。 海外旅行のお土産には地雷が多めです。モチーフが不明な木製の置物とか、絶対着ない民族衣装とか、どう…
メソアメリカ文明ではお金だったカカオ 今ではスーパーやコンビニで100円たらずで買えてしまうチョコレートですが、原産国のメソアメリカでは、それもう大変な貴重品だったそうです。 王侯貴族の飲み物であり、庶民には到底手が届かないもの。 アメリカ大陸…
抵抗せずにナチスに協力したヨーロッパの人々 「悪逆非道のナチスの支配に対し、ヨーロッパの人々は雄々しく立ち向かったのだ!」 映画や小説はもちろん歴史本に至るまでそんな文脈が主流で、実際抵抗運動も激しかったのですが、話はそう単純ではなさそうで…
企業のロゴや名前に似つかわしくない「本当の意味」とは 企業のロゴやブランドの名称というのは、 実は相当時間をかけて作られています。 企業の向かう方向性をとりまとめてステークホルダーに了承を得、整合性が取れる形状やトンマナ、モチーフを選んでデザ…
Image from stu_spivack 皆で「パクス・カレー(カレーによる平和)」を実現しようではないか カレーって素晴らしいと思いませんか? 安いし腹いっぱいになるし、奮発すれば贅沢もできる。パン好き・ご飯好き、肉好き・魚好き、野菜嫌い、辛党甘党、誰でもひ…
10年前は平和で活気があったシリアの街並み 約10年前の2006年9月上旬、当時大学生だったぼくはシリアを旅行しました。 現在は様々な政治勢力により国土を分断され、祖国を捨てる人が相次ぎ、悲劇と憎悪の連鎖が続く呪われた地になってしまいましたが、 10年…
多くの人が騙された!?微妙に本当っぽいニセ記事 4月1日には企業やメディア媒体がエイプリルフールのウソ記事を出していて、 その面白さを競うのが恒例行事になりつつあります。 ここ10年くらいですかね、そういう流れが出来たのは。日本にもエイプリルフ…
なんでもない日なんかない。毎日お祝いだ! 一般社団法人・日本記念日協会という協会があります。 自治体や企業が地域おこしやプロモーションの一貫などで作る「記念日」を認定登録する協会で、サイトでは登録されている記念日を閲覧できます。 毎日なんかし…
Photo by DidierTais コンゴ南東部を支配したアラブ商人の数奇な人生 ティップー・ティプ(1837-1905)、本名ムハンマド・ビン・ハメッドは、東アフリカ・ザンジバル生まれのアラブ人。 若くして商売の道に入り、類まれな商才とカリスマ性で奴隷や象牙貿易で…
作者の精神状態が心配になるほど「怖すぎる絵」の画像と解説 子どもの頃、 祖母の家にあった仮面や絵が怖くて、それが置いてある部屋は近づきたくもなかったものです。 芸術は本能的に訴えかけるものがあります。人間は成長するにつれて様々な知識を身につけ…
交渉・贈与・略奪… ヴァイキング社会とその慣習とは ヴァイキングと聞くと、船に乗って略奪ばっかやっていたようなイメージがあります。 しかし、実際のところヴァイキングの本業は農業で、そればっかやっていたわけではないようです。 男たちは船に乗って「…
なんだその名前?ふざけてんの? 生活の党に山本太郎が合流して「生活の党と山本太郎となかまたち」という政党が出来た時、みんな「は?ふざけてんの?」と思ったに違いない。 ただ振り返ってみると「支持政党なし」という詐欺みたいな名前の政党もあったし…
人のようでいて人でない、想像上の妖怪たち 昔の人は自分の村からほとんど出ることなく生涯を終えていました。 村の外に出る必要があまりなかったというのもあるでしょうけど、外はどんな野蛮人や怪物が跋扈しているか分からない危険な地帯だ、という迷信も…
中世の「金儲けの悪知恵」とは 「楽していっぱい儲けたい」のは人類の永遠の夢であります。 世界史はそんな詐欺師が掃いて捨てるほどいるし、今でも「秒速で数億稼ぐ」とかうそぶくペテン師がもてはやされてしまうのですが、そういう強欲な連中はたいていそ…
イスラエルの勝利とパレスチナ紛争の泥沼化 ぼくは学生の頃にイスラエルとパレスチナに行ったことがあります。 ユダヤ人居住区とアラブ人居住区の気味悪いほどのすみ分け、 パレスチナ自治区を囲って築かれた壁、 パレスチナ側で間違ってヘブライ語であいさ…
兵たちに愛され出世してしまった偉大な動物たち ペットとは不思議な存在で、そこにいるだけで人間集団の中のいざこざやトラブルをなくしてしまったりします。 問題が多かった家庭が犬を飼うと急に家族同士の絆が深まったという例は枚挙に暇がないし、社員の…
Photo by Takeaway 正月料理に飽きたらタイ料理はいかがでしょ タイ料理、旨いですよね。大好き。 国内のタイ料理屋さんもいいですけど、やっぱり現地は一味違います。 米が軽いせいか、いくらでも食える。1日5食ぐらい食える。せっかく来たのだから、とあ…
近代の情報革命・郵便制度 新年あけましておめでとうございます。 皆様、年賀状はちゃんと出しましたか? ぼくは取引先以外の年賀状は全く出していません。 知り合いはだいたいFacebookとかLINEで繋がっていてみんな何をしているのか大体知ってるし。 たぶん…