2015-01-01から1年間の記事一覧
豊かなインド洋を掌握しようとして失敗したポルトガル 現在東アフリカと言えば、無政府状態が続くソマリアに、政治的不安定が続くケニアなど、あまり良いイメージがありません。 ですが、東アフリカは北はエジプト、北東へ行くとインド、東へ進むとインドネ…
良妻賢母を育成するための「女子大学」 このブログでは、李氏朝鮮王朝について何回か単独で取り上げています。 歴史の概要、地方対立、税制改革の取り組みと続き第4弾という位置づけになるでしょうか。今回は「教育」についてです。 ご存じのとおり、李氏朝…
イタリアのお母さんの味・パスタの歴史 パスタほど万能な食品って他にないと思いませんか? お金がない時は安いパスタを買っておけば何とか食いつなげるし、 ちょっとカッコつけたいときは具をゼイタクすればご馳走にもなる。 老若男女、古今東西、どんな人…
3大バブル経済の2つ「ミシシッピ・バブル」「南海泡沫事件」 中国株の急落に端を発し、世界経済の行く先はますます不透明さを増しています。 これまで世界経済の成長を牽引してきた中国の急ブレーキは、世界同時不況を起こす可能性すらあると噂されてすら…
軍隊が媒介となったドイツ社会の統合化と規範化 ぼくが以前海外留学していた時、スクールの授業でクラスメイトの出身国のステレオタイプを言い合う、みたいなことをやりました。 日本人は「礼儀正しくて賢いけど同族で群れる」、イタリア人は「女好きでテキ…
世界中にいるゴーストバスターとその除霊方法 映画「エクソシスト」をご覧になったことはありますでしょうか? 女優クリスの娘リーガンに悪霊パズズが乗り移ってしまう。この悪霊を除り除くためにメリン神父とカラス神父が悪霊と戦うのですが、描写がなかな…
多民族の島を一つの国家として統合する神話 このブログではインドネシアを単体で何回か取り上げています。 歴史・文化・風土などとても興味深く、ぼくは「人間のありよう」の大部分はインドネシアを知ることで分かってくるとすら思っています。 特に興味を持…
Photo by Bernard Gagnon インドで廃れた仏教はアジア諸地域へ 前回の記事「仏像の姿形はどう変わっていったか」では、仏教発祥の地インドで、いかに仏教が広がり併せて仏像が発達・衰退していったかを書きました。 インドで消滅した仏教は、アジア諸地域に…
美貌・頭脳・剛胆さで敵を欺く女スパイたち ハリウッド映画に出てくる女スパイは、全身黒スーツをまとった美女で、銃で敵を次々となぎ倒すマッチョな感じです。主人公と恋に落ちちゃうケースも多いですね。 特異な存在なだけあって、視聴者のみなさまを満足…
外国人がガイドブックで読むであろう日本の歴史 前回の「東日本編」に引き続き、 旅行ガイドブック"Lonely Planet(ロンプラ)"の日本版に掲載されている、日本の歴史をピックアップしてみます。 前編をご覧になりたい方はこちらよりご覧ください。 外国人観…
海外ガイドブックに掲載されている日本の歴史 円安によって外国人観光客の来日数がうなぎのぼり。中国人観光客による爆買いで百貨店ウハウハとか、インバウンド業界からは景気のいい話がたくさん聞こえてきますね。これを機に日本の事を好きになって帰ってい…
独立を守ったタイの近代化の歴史 ご存知の通り、19世紀末から20世紀半ばまでの帝国主義の時代、東南アジアで唯一独立を守ったのはタイ王国だけでした。 タイが独立を維持した理由としては、イギリス(ビルマ)とフランス(仏領インドシナ)という列強の緩衝…
かつて検討された壮大な国家統合計画 国家連合とか連邦国家とか聞くと、ちょっとワクワクしませんか? 大物感というか、壮大な取組みをやってる感というか、 地図に小さな国がバラバラとあるよりは、ダーーーンとデカい国家が1つあるほうが、何かよく分かん…
農牧業で経済発展した辺境の国アルゼンチン アルゼンチンと聞いて思い出すものは案外少ないんじゃないでしょうか。 "サッカー" "タンゴ" "BBQ" くらい。 "経済危機" "デフォルト" を思い出す人もいると思います。 実際、アルゼンチンは長期に渡る経済不振に…
(C)Brandon Valery 夏にぴったりのトリニダード・トバゴの民族的音楽 カリブ海の島国トリニダード・トバゴの民族楽器スティールパンをご存知でしょうか? 名前を聞いたことなくても、きっとCMとかBGMとかでその音色を聞いたことはあるはずです。 スティール…
極寒の地への冒険の歴史 地球にある6大陸のうち、もっとも人間の開発が及んでいない大陸。 言わずもがな、南極です。 各国の研究機関の基地に駐在する研究員の他は、有閑観光客以外はほとんど訪れない秘境中の秘境。地球に残る最後のフロンティア。 そんな南…
開設から1年経ちました このブログを開設したのは2014年の8月12日ですので、1周年ということになります。 おかげさまで多くの方にご覧いただくまで成長いたしました。いつもまことにありがとうございます。 歴史と言うほどでもないのですが、ここで1年間の…
だいたいの殺人事件の原因は、カネかオンナや! そう元新聞記者の友人が嘆いていました。 第3者から見たら本当につまらない理由で人を殺しています。本人にとっては真剣なんでしょうが。 ところがごくまれに、ドラマよりドラマのような事件が起こることがあ…
かなりマイナーな中国拳法の流派 今回もディープな知られざる中国拳法を見ていきましょう。 正直、ぼくもほとんど知らないものばかりでした。 もしお時間ある方は、貼付けた動画も見てみてください。 ホームビデオばかりですが、 興味深いものばかりです。 …
馴染みのない中国武術の奥深き世界 我々が知っている中国武術と言えば、 少林寺拳法、酔拳、太極拳くらいでしょうか。香港映画の影響がとても大きいですね。 前回の記事「中国武術の発展とその思想について」では、中国武術の概要についてざっと解説しました…
「改革の抵抗勢力」とどう戦ったか 以前、「なぜ李氏朝鮮は社会発展が停滞したか」 という記事を書きました。 これは李氏朝鮮の政策の概要を連ね、それがどのような結果になったかを書いた記事です。 この記事の最後のほうに「大同法」について言及しました…
仏様の姿形はどのように変わっていったか 仏像に興味あるという人は多いと思います。 ただ、教養がないと理解できなさそうで何か難しそう、と思ってる人も多いと思います。 確かに、何何神とか神様がいっぱいいたり、全ての物に由来や意味があったり、よく覚…
奥深い中国武術の世界 中国の武術と言うと、すぐにブルース・リーかジャッキー・チェンを思い出してしまいます。 なんかこう、激しく動く派手な格闘技、みたいなイメージがありませんか? 一方で、太極拳のようなゆったりと動くものを想像する人もいると思い…
フィリピン革命、達成せず フィリピンの歴史と言われても、多くの人は何も知らないと思います。 実際フィリピンが歴史の舞台に登場するのは16世紀以降で、それ以前は村落単位での社会で統一した王朝が発生しませんでした。 フィリピンは東南アジアにやってき…
もしこの計画が実行されていたら、果たして… もし日本がハルノートを受け入れていたら。 もし英首相チェンバレンがナチスに毅然とした対応をしていたら。 もし独ソ不可侵条約が守られていたら。 また歴史は違った展開をみせていたかもしれません。 しかしヒ…
Photo by Htoo Tay Zar ミャンマー民主化の精神的シンボル アウンサン・スーチーさんはニュースでもたびたび登場しますから、ほとんどの方が名前くらいは知っていると思います。 ただ、じゃあ何で自宅軟禁されていたのかとか、ミャンマーの人たちがなぜ彼女…
カッコイイとは、こういうことさ ジブリアニメ「紅の豚」の名コピーです。 かっこいい男は行動でそれを示すのである!ということですね。 外面はイケてるメンズはそこら中にいますけど、行動が伴い成果を出す容姿端麗な男というのはそういないものです。 し…
「はい、株式会社◯◯で御座います」 このブログをご覧になっている方も、多くはどこかの会社に所属されていると思います。(いちおう、このブログはビジネスマン向けなのです) そしてその形態の多くは株式会社だと思います。 普段から発注書やメール、電話で…
素朴な太平洋の島が一大リゾート地になるまで 土日の午後あたりにテレビつけてたら、ハワイ特集みたいなのやってませんか? オアフ島にある知る人ぞ知る穴場ビーチ!とか、ワイキキにオープンしたオシャレなカフェ!とか。 よくネタが尽きないもんだと感心し…
これで安心?昔のマル秘避妊術 時代や地域によって異なりますが、基本的に昔の人は子だくさんでした。 幼児死亡率が高かったというのもあるし、頭数が多ければ多いほど農作業の人員を増やせるし、子どもが多いということは社会的にも尊ばれ、望ましいとされ…