歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

2021年度世界史関連ベストブック10

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今年読んだ本のベスト10を発表します

ぼくは自分の読書本数を数えたことがないので、今年何冊読んだかよく分からないのですが、多分120~130冊くらいになると思います。

その中で「これは面白かったなあ」と印象に残っている作品をランキングにしました。

「世界史関連」と銘打っていますが、世界史以外の本、紀行文や政治学、社会学の本もあります。

6冊は2021年度に発刊になった本ですが、4冊は今年以前の本です。中には古典的な作品もあります。2021年に発売された本のトップ10ではありませんので、ご容赦ください。それではいきます。

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メキシコ風アメリカ料理「テクス・メクス」の歴史

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様々な文化が混ざり合ってできたアメリカのミックス料理

テクス・メクス料理はアメリカ・テキサス州発祥のメキシコ風アメリカ料理、またはメキシコ風テキサス料理です。

日本に展開しているメキシコ料理をちゃんと定義すると、アメリカ資本のものはほとんどがテクス・メクスといっていいと思います。メキシコ人シェフが作るメキシコ料理でも、「日本人の舌に合わせて」テクス・メクスの要素を入れているものもあります。

日本ではあまり馴染みがありませんが、知らず知らずのうちに食べている。それがテクス・メクスです。

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弱小国を大国に育てた「中興の祖」

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危機にあった国を建て直した国王

 偉大なる創業者が立ち上げた国家や組織は、創業時の熱狂が醒めてしばらくすると、内部にはらむ矛盾やシステム的な欠陥が表面化し、集団としての力が弱まっていきます。

 そのまま統率が取れずに内部対立が深まって空中分解してしまう集団もありますが、傑物が出現し内政の立て直しを図り、さらなる高い次元に集団を導いていく場合もあります。今回のテーマは後者です。

 弱小国を大国に育てあげた「中興の祖」をピックアップします。

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【2021年12月版】世界史関連の新刊45冊

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今月は歴史専門書の数が多いです

 2021年10月~12月の世界史関連新刊紹介です。

本記事はざっと流し読みをして気になる本をメモしていただくか、ブックマークして書店を訪れた際に見返すかして使っていただけるといいかと思います。

今回は45冊あります。最近は中国関連の書籍が非常に多いのですが、今回はドイツ、特にナチス関連とソ連、共産主義関連の書籍も多い印象です。 

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ウォッカのロシア史

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ロシアの国と人を支えてきたウォッカの今昔

ロシア人といえば、大酒飲みで特にウォッカが大好きというステレオタイプなイメージがあります。

90年代のテレビニュースに映った赤ら顔のエリツィン大統領や、ハリウッド映画で描かれる飲んだくれロシア人のイメージが強いかもしれません。

ただ、これが間違っているイメージかというと、半分くらいは合ってるのが悲しいところです。いかに健康を害しようとも、ロシア人はウォッカをこよなく愛してきました。ロシアの歴史はウォッカと共にあったと言っても過言ではありません。

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肥料の歴史−農業の始まりから化学肥料まで−

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農業と切っても切れない存在・肥料

農業の歴史は肥料の歴史でもあります。

人類はより多く、より美味しく、より栄養のある食物を育てるために肥料を使い、研究して新たな肥料を開発してきました。

詳しく書けば本が一冊書けるくらいの膨大な歴史がある分野ですが、6000字程度に簡単にまとめていきます。

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とんでもなくクレイジーな世界の政党

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世界のぶっ飛んだ政党を見てみよう

選挙が近づくと、皆自分の選挙区の候補者は誰で、各党の政策はどうかを調べてみる気が起きます。自分の知り合いに自分のひいきの政党を薦めて回る人が出るのもこの頃です。最近ではウェブコンテンツで、質問に答えていったら自分と合っている政党が推薦されるものも人気です。

ところで選挙のたびにワンイシューの政党や主張がラディカルな政党がネットで話題になります。たいてい泡沫で終わってしまうのですが、話題になっただけで成功と言えるのかもしれません。

日本だけでなく、世界でも数多くのクレイジーな政党があります。

 

過去記事

ふざけてるとしか思えない世界の10の政党

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ハーメルンの笛吹き男-1284年6月26日子どもたちはどこに消えたのか

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有名なグリム童話の背景にあった社会や信仰とは

ハーメルンの町にやってきた男が、不思議な笛の力でネズミを捕ってしまうも、町の人に報酬の支払いを拒否され激怒し、笛の力で町の子どもたちを連れ去ってしまう。

グリム童話の有名な「ハーメルンの笛吹き(Rattenfänger von Hameln)」です。

この話は複数の伝説や逸話がミックスされたものだと考えられていますが、全部がフィクションというわけではなさそうで、当時の記録に残っているし、何らか当時の社会を背景にしたものであることは確かです。ハーメルンの笛吹き男伝説は当時の社会史を知る興味深い事例となっています。

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