李氏朝鮮でもっとも議論となった朱子学論争の一連の流れ
四端七情論とは、朝鮮朱子学を大成させた李滉(イ・ファン)と奇大升(キ・デスン)との間で行われた論争。
この論争は1559年から8年にもわたり繰り広げられ、当時の朝鮮士族たちの話題の中心となりました。二人の論争が終了した後も論争は続き、李氏朝鮮末期まで続きました。
当時の朝鮮の人々の大きな関心ごとであった四端七情論とはどのようなものだったのでしょうか。
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四端七情論とは、朝鮮朱子学を大成させた李滉(イ・ファン)と奇大升(キ・デスン)との間で行われた論争。
この論争は1559年から8年にもわたり繰り広げられ、当時の朝鮮士族たちの話題の中心となりました。二人の論争が終了した後も論争は続き、李氏朝鮮末期まで続きました。
当時の朝鮮の人々の大きな関心ごとであった四端七情論とはどのようなものだったのでしょうか。
続きを読むキリスト教には聖遺物というものがあり、イエス・キリストや聖人など、奇跡を起こした人々の体の一部や、使った物が大変珍重されます。聖遺物はそれを保有する町を厄災から守り、繁栄をもたらすと信じられてきました。
聖遺物以上に人々が探し求める物が、聖書に記述される遺物。
聖書の時代から2000年近く経った現在ですら、霊験あらたかな遺物を探しもとめる人がいます。その執念には何か怨念のようなものすら感じます。
代表的な「未だに見つかっていない遺物」をピックアップします。
続きを読む1986年、フィリピンの独裁者フェルディナンド・マルコスが、権力の維持を目指して政治的な陰謀を繰り広げた挙句、国軍と民衆の反乱を受けて失脚しました。
一連の模様はテレビを通じて全世界にほぼ同時中継され、それまであまり注目されなかった東南アジアの新興国の政治劇を、人々は固唾をのんで見守りました。
続きを読むヨーロッパ系の人はレバノンと聞くと以下のようなイメージを思い浮かべると言います。
地中海リゾート、移民、美女、豪華で瀟洒な建物。
日本人に同じ質問をしたらこのような答えが返ってくるかもしれません。
内戦、ヒズブッラー、カルロス・ゴーン、爆発事故。
いずれのイメージも一面的ではありますが、間違ってなく、レバノンという国の側面を表しています。
そうしたイメージに寄与しているのが今回扱うレバノン移民です。レバノン移民は19世紀後半から世界中に拡散し国際的な影響力を高める一方で、レバノン本国に対しても影響力を与え「魔境国家」を形成しました。
続きを読む新型コロナウイルスの世界的流行は、各地で悲劇や混乱を引き起こしていますが、一方で平時はとてもできない社会実験が行えているという側面もあります。
同じように、平時にはとてもできない実験が第二次世界大戦中という戦時に行われていました。実験というよりはショック療法やドッキリといった方が正しくはあるのですが。
続きを読む昔から敵前逃亡は軍事の世界では重い罪でした。
最前線で戦う兵士の後方には抜刀した指揮官が控えていて、前線から逃げてきた兵士を「逃げるな!腰抜け!」と罵りぶった切った、などという話は枚挙に暇がありません。
逃亡した兵士は重い罪に問われ、捕まると死刑となることもあったのですが、この慣習は20世紀まで普通にありました。第一次世界大戦では、例えばイタリア軍では750名が処刑されています。イギリス軍では306名が軍紀違反で処刑されました。
第二次世界大戦のアメリカやカナダでも、敵前逃亡の罪で死刑になった人がいます。
続きを読む9〜11世紀のバイキング時代には、ヨーロッパだけでなくロシア、カフカス、中東、北アフリカ、果てはアメリカ大陸にまでバイキングが進出し、盛んに交易・略奪・移住を試みました。
有名な人物だと、ノルマンディーに侵入したロロ(ロベール)、北海帝国を築いたクヌート、ノヴゴロド国を築いたリューリク、グリーンランドに移住した赤毛のエイリークなどがいます。しかし記録が少ししか残っておらず、名前が知られていないヴァイキングは星の数もおり、中には歴史に大きなインパクトを残した者もいます。
続きを読む日本海という呼称をめぐる問題は、日本というよりは韓国・北朝鮮において盛んです。
韓国・北朝鮮は、日本海という呼称は日帝強占期に定着した名であるとして、「東海」または「朝鮮海」の併記または単独表記を求めています。韓国では官民を挙げて「誤りを正す」粘り強い取り組みがなされていますが、「Sea of Japan」が定着しているため、国際的に広く影響が及ぶような成果は上がっていません。
日本海呼称問題(東海呼称問題)は、「本来あるべき」と韓国・北朝鮮が考える理屈を国際的に認めさせようとする試みですが、このような運動や取り組みは、実は世界中に多く事例があります。
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