歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

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毒殺された世界史の人物と動物28名と2匹

殺し方として非常に一般的な「毒殺」

食べ物や飲み物に毒を混ぜて人を殺害する方法は、刃物で切ったり首を絞めたりする方法に比べて力もいらず、比較的容易と考えられます。ただし毒殺といっても単にメシに毒を混ぜるだけではないようです。

歴史上、毒殺された人間は数限りなくいるのですが、重要な人物と動物、28名と2匹選んでみました。

なお今回は「服毒自殺」は除外しており、「毒殺された」人物のみです。

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「タラ戦争」イギリスとアイスランドの漁業紛争

200カイリ排他的経済水域策定のきっかけとなった紛争

タラ戦争(The Cod War)は、主にイギリスとアイスランドとの間で戦われた、タラなどの水産資源をめぐった紛争です。

第一次から第三次まで断続的に争われたこの紛争で死者は出ませんでしたが、この紛争はアイスランドのイギリスとの国交断絶までエスカレーションし、結果的に現在主流である200カイリ排他的経済水域制度の策定につながっていきます。

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政変で死んだ世界史の「幼児王・少年王」

政権末期や政変時に担ぎ出される幼児王・少年王

世界史ではよく幼児や子どもで王に担ぎ出されるケースがあります。

政治対立が起こり一触即発の場合に、幼い王を擁立させて角が立たないようにするという場合があり、これはこれで衝突を避ける政治的なテクニックではあります。中には成長して名君となるケースもありますが、悲劇的な末路を遂げる例も少なくありません。

日本史だと壇ノ浦の戦いで海に身を投げて死んだ安徳天皇が有名ですが、政治的混乱に巻き込まれ死んだ幼児王・少年王をピックアップします。

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エスカレーターの歴史

垂直移動に革命をもたらしたエスカレーター

エスカレーターはエレベーターと並んで、都市の人々の「垂直移動」に革命をもたらした製品です。

エスカレーターの登場によってより短時間に大人数の人々を建物の上・下の階層に移動させることができるようになり、建物の構造に大きな変化がもたらされ、都市の景観も大きく変わることになりました。

過去記事「エレベーターの歴史」も併せてどうぞ

reki.hatenablog.com

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「良妻賢母」とされる皇族・王族の女性たち

夫や子を陰から支えた「徳のある」妻たち

かつては女性のあるべき姿として「良妻賢母」が理想とされました。

夫の出世や大成のため、息子の健全な成長のため。自らを律し、贅沢は慎み、家の発展のために献身的に働くことが女性として最も理想的な生き方であるとされました。特に儒教の教えが強い東アジアは根強く語られてきました。ただこのような家や国への献身が評価されてきたのは、東アジアだけではありません。

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1858年ブラッドフォードお菓子中毒事件

ヒ素の入ったお菓子が売られ21人が死亡

1858年の「ブラッドフォードお菓子中毒事件」は、イギリスのブラッドフォードでヒ素が使われたお菓子が屋台で売られ、それを食べた20人以上が死亡、200人以上がヒ素中毒になったという、身も毛もよだつような事件です。

この事件がイギリス社会に与えた影響は大きく、後に食品の不純物混入を規制する法律が制定されるきっかけとなりました。

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「ホロコーストの生き残り」を主張した詐欺師

自らホロコーストの生き残りと称して売り込みをした人々

第二次世界大戦の重大な戦争犯罪としてホロコーストが挙げられます。

対象となったユダヤ人が非常に身近にいるためか、欧米では現代でも非常に関心が高いテーマであり、書籍、小説、映画などになってその凄惨な経験が語り継がれ続けています。

ところがあまりに関心が高いためか、「自分は強制収容所の生き残りだ」と主張する詐欺師もたびたび現れます。

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不幸な死に方をした独裁者の妻・愛人

権力の渦中で死んだ独裁者の女たち

権力に憧れるのは男だけではありません。

豪華な宮殿や調度品に囲まれ、最高級の料理や衣服を楽しむ生活。下々の者をコマのように使える快感。常に讃えられ崇められる自己肯定感。独裁者のファーストレディであることは、何ものにも代えがたい魅力があったに違いありません。

しかし多くの国民の自由を犠牲にして得た幸せは人々の恨みも買います。幸せから一転、不幸な最期を迎えた独裁者の女は多くいます。

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