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歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

【超サマリ】ロシア革命の一連の流れ

ロシア

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よく分からないロシア革命

高校の世界史でも当然、ロシア革命は習いますが何だかよく分からない。

何かいつの間にか暴動になって、いつのまにか革命政権が出来てえらいこっちゃ、みたいなイメージしかありません。

少なくとも、高校の時ぼくはほとんど理解できませんでした。

前々から気になってはいたので、今回ロシア革命全史の本を買って一連の流れを勉強しました。

ということで、誰でも分かる「ロシア革命超サマリ」をまとめてみましたので、どうぞご覧くださいませ。

 1. ロシアって実はヤバいんじゃね?期

ロシア人A「おれフランス行ってきたけど、ロシアって超遅れてるよ。このままじゃやべえって」

ロシア人B「だよな。そうだ、クーデータ起こして国乗っ取ろうぜ!」

→ デカブリストの乱 失敗(1825年)

※デカブリストの乱は若い貴族たちが起こした反乱で、権力に近い貴族の反政府の乱は、ロシア社会に大きな衝撃を与えました。

 

ロシア人C「農奴制やってる国ってウチだけだって!遅れ過ぎだよ!農奴解放しないと」

アレクサンドル2世「OK。でも大土地所有者が損しないようにするから、シクヨロ」

→ 農奴解放宣言(1861年)

地主「君たち、明日から自由だからすぐに出て行ってよね。じゃあね」

農民「え?何ソレ?仕事ないよ」

→ 行き場を失った農民が大量餓死

ロシア政府「いま工場いっぱい建ててやってっから、仕事がないヤツぁここで働きな」

→ 近代化が急速に進む(1860年代)

 

ロシア人D「近代化進んでるっていうけど、貴族が儲けてるだけで、農民は全然貧しいじゃん」

ロシア人E「農民教育して蜂起させて政府ぶっ倒そうぜ」

→ ナロードニキの誕生(1870年代)

 

ナロードニキ「農民諸君!みんなで政府を倒そう!」

農民「は?なんだべ?農作業邪魔するんじゃねえべ」

政府「余計なことするなテメエ、逮捕すっぞ」

→ ナロードニキ 一斉検挙

 

ロシア人F「バカだなナロードニキは。農民に話が通じるかっつうの」

ロシア人G「なあ。オレたちが皇帝暗殺したら、絶対みんな蜂起するだろ」

→ 人民の意志党 皇帝アレクサンドル2世暗殺(1881年)その後、大弾圧を受けて崩壊

 

2. 実はマルクス主義がイケてるんじゃね?期

ロシア人H「農民教育もテロもダメなら、どうすりゃいいのか分かんねえよ」

ロシア人I「なあ、この資本論っての見てみろよ」

ロシア人H「都市の労働者階級が革命を起こすって、ウチの国と全然状況が違うじゃねえか」

ロシア人I「でもさ、最近工場で働く労働者増えてんじゃん?あいつらが革命起こせばいいんじゃね?」

ロシア人H「お前天才ww」

→ メンシェビキ誕生

 

レーニン 登場

レーニン「革命を率いるのはオレたちインテリで、労働者じゃねえから。他の国は知らないけど、ロシアでは労働者の革命は無理だっつーの」

メンシェビキ「は?何言ってんのお前?労働者抜きでどうやって革命するんだよ?」

→ レーニン派 ボリシェビキ 誕生 メンシェビキと対立

 

3. ロシア大混乱期

農民「皇帝閣下、オラたちの話を聞いてくだせえ」

憲兵「うるせえ、ぶっ殺す」

→ 血の日曜日事件

農民「何もしてない農民が殺されたべ!もう我慢できねえべ!」

→ ロシア各地で暴動発生

 

トロツキー 登場 

トロツキー「ロシアでいま社会主義はできないっしょ。だって労働者が少ないもん。だからテキトーに革命おこしといて、その後全ヨーロッパで革命起こせばオールOK!」

自由主義者「よっしゃ、いい感じに混乱してきた。とりあえず労働者のパワー利用して政府を倒して、ヨーロッパ風の民主主義国作るぞ」

ボリシェビキ「労働者は信用できんから、オレたちの武装蜂起のことだけ考えようぜ」

メンシェビキ「労働者のストが起こり始めた!おっしゃ、労働者を束ねる組織作るぞ」

→ ソヴィエト 結成

トロツキー「いいぞいいぞ〜〜」

政府「ふざけんな、ぶっ潰す」

→ ソヴィエト 壊滅

 

4. ロシア政府の融和政策期

ニコライ2世「選挙やってやるよ」

自由主義者「参加しまーす」→ 立憲民主党 設立

ナロードニキ「参加しまーす」→ 社会革命党 設立

メンシェビキ「選挙出たほうがいいっしょ!」

ボリシェビキ「選挙なんかクソ喰らえ!」

レーニン「…うーん、出た方がいいのかなぁ」

→ 結果:立憲民主党の圧勝

 

首相ストルイピン登場

ストルイピン「ロシアはこれまで農民を軽んじすぎていた。真面目で勤勉で皇帝に忠実な農民はこれから優遇されるよ!」

農民「お、あれ・・悪くないかも・・」

※首相ストルイピンの農業改革はかなり成功し、4世帯のうち1世帯は私有地を持ち、10世帯のうち1世帯は耕地をひとまとめにします。この改革によりロシアの農業は強化され豊農を多く作り上げますが、農民の間に格差も広がり、都市に流入する農民が増加します。

 

第一次世界大戦勃発(1912年)

ニコライ2世「バルカン半島のスラブ人を守るために戦うよ!」

ロシア人「キャー皇帝閣下かっこいい!」

内相ドゥルノヴォー「いやいや、この戦争やらないほうがいいって。絶対長期化するから革命勢力が黙ってないよ!」

ニコライ2世「…(無視)」

メンシェビキ「革命は戦争の後だな。とりあえず国を守ろうぜ」

レーニン「おっしゃおっしゃ。この外部との戦争を内乱に誘発すればよいのだな」

 

5. 二月革命

2月23日国際婦人デー

主婦デモ隊「パンよこせ!戦争やめろ!」

守備隊「止まってくださーい、止まってくださーい!全然止まらん…うーん…ウチのおかんも同じこと言うとるしな…よっしゃ、反乱軍になったれ!」

→ 一部の守備隊、反乱軍に

反乱軍「パンよこせ!戦争やめろ!我々は民衆の味方です!政府はクソだ!」

→ 反乱軍主導で労働者ソヴィエト 結成

ニコライ2世「うわ、みんなめっちゃ怒ってるやん。おれ辞めるね。ブルジョワのみんな、あとはシクヨロ」

→ ニコライ2世退位1917年)

 

臨時政府(ブルジョワ階級)「OK!皇帝いなくなったし、オレらがこのまま政権維持すっから」

労働者ソヴィエト「ざけんな!革命をやったのはオレたちだ!オレたちが政権を作る!んで、戦争辞めて家に帰る!」

臨時政府(ブルジョワ階級)「戦争?継続に決まってるじゃんww」

労働者ソヴィエト「はあ?戦ってるのはオレたちだぜ?辞めるかどうかはオレらが決める!」

臨時政府(ブルジョワ階級)「んなこと言ったって、途中で戦争辞めたらイギリスさん、フランスさん激おこだぜ。メンシェビキよ、おめえらならうまくやれるよな?」

メンシェビキ「お、おう…」

 

6. 臨時政府、ケレンスキーを立ててメンシェビキに政権を委譲

レーニン「混乱期の今こそ、ボリシェビキが権力を奪取するチャンス!ソヴィエトの諸君、臨時政府ぶっ倒そうぜ!」

労働者ソヴィエト「「おお!!!」」

→ 四月テーゼ(1917年4月)

 

臨時政府(ブルジョワ階級)「やべえ、このままじゃロシアが危ない。レーニンに政権を渡すくらいなら、まだ話が通じそうなメンシェビキに政権を渡した方がいい。臨時政府左派のケレンスキーよ、やれるよな?」

→ 旧臨時政府ケレンスキー主導のメンシェビキ新政府樹立(1917年5月)

 

ケレンスキー「どうも、ケレンスキーっす。おれ臨時政府にいたけど、民衆の味方だから安心してね。いい感じに混乱が収まるように、みんなガンバロウぜ!」

労働者ソヴィエト「うーん、言ってることは正しいけどさ、やり方がヌルいよ!何で全権をソヴィエトに掌握させないんだよ!」

ケレンスキー「いまメンシェビキからソヴィエトに政権を渡すのはマズい。しくじったらブルジョワが息を吹き返すに違いない。でもグズグズしてたらボリシェビキが蜂起してしまう。とりあえず時間稼ぎのためにレーニンを葬っておこう」

→ レーニン、ドイツのスパイのかどで追放される(1917年6月)

 

 7. レーニン、政権を奪う

 トロツキー「レーニンのやり方はスマートじゃないよ。おれがもっと賢いやり方で政権とってみせる」

トロツキー「ケレンスキーさん、あんたメンシェビキじゃないのに何でメンシェビキ率いてんの?」

ケレンスキー「…そ、それは…」

 トロツキー「それにあんたとメンシェビキには、もうみんなうんざりしてるんだ。これからボリシェビキの時代だ」

労働者・兵士「そうだ、そうだ!ボリシェビキ万歳!」

→ ボリシェビキ、初めて多数派に

 

レーニン@亡命先「よっしゃ、ソヴィエトの諸君、一斉蜂起だ!銃を取れ!」

労働者・兵士「「おお!!!」」

→ 10月革命(1917年10月)

→ メンシェビキの臨時政府が倒れ、ボリシェビキ・レーニンの政府が誕生

 

8. その後

ボリシェビキ政権が誕生して以降のロシアでは、レーニンがドイツと講話し、

列強の干渉軍が侵攻してきますが、革命軍は次々とこれを撃破します。

しかし大規模な飢餓、反動軍の反乱、レーニンの危篤と、次々と困難が襲ってきます。

国内の政治争いでは、国際革命派のトロツキーと、国論統一派のスターリンに別れて内ゲバを繰り広げ、最終的にはスターリンが勝利。

その後スターリンは独裁体制を強めていきます。

 

 

9. まとめ

最初っから最後まで血なまぐさいし、なんか登場人物全員悪党に思えてくるのは僕だけでしょうか。

文中には書きませんでしたが、ドイツやイギリスなんかの列強もかなり暗躍しており、

戦争を有利にするため、自分の権力のため、カネのため、かなりロシア革命を利用している節があります。

目の前に進んだヨーロッパという世界があり、足下を見ると遅れたロシアの地が広がり、何とかしないと、というロシア人の焦りが、この極端で血なまぐさい運動を作ったのではないかという気がしてきます。

今回こうやって超サマリでまとめてみましたが、一面的に見るだけではこのロシア革命は理解できない、評価もできないのだなと思いました。

うーん、ロシア革命、やっぱりよく分からないww

 

バックナンバー

第1回:ロシア革命

第2回:メキシコ革命

第3回:フィリピン革命

第4回:イラン革命

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