自然や人に対する愛、平和と清貧を求めた偉大な聖人
アッシジのフランチェスコという人はあまり馴染みがないかもしれませんが、ヨーロッパ史とキリスト教史を学ぶ上で絶対に外すことができない人です。
フランチェスコはイタリアの町アッシジに住んだ司祭で托鉢修道院を開いた人物。彼が実践したのは徹底的な無所有と清貧、さらに自然保護や異教徒との対話を唱え実践した人物でもあり、そんな概念が希薄だった中世のヨーロッパにおいては突然変異種と言ってもよい人です。
フランチェスコ自身はただ無心に神の道を実践した男でしたが、その轍から次のヨーロッパ社会とキリスト教会のあり方も変える原動力が生まれていくことになります。
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