歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

【要約版】アメリカ軍のゾンビ制圧計画「CONPLAN 8888-11」

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 アメリカ軍が本気で作った「ゾンビ襲来時の非常事態計画」

 「CONPLAN8888-11」は、アメリカ戦略軍が2010年に作成し2011年に発表した「対ゾンビ制圧計画」です。

CONPLANとは「非常事態計画」という意味で、仮にゾンビが発生し人的・経済的・資源的被害が発生している場合、どのようにして防衛対策準備を取り、ゾンビを倒し、緊急時から平常事へと回復させるかというステップがまとめられています。

発生するゾンビの特徴はどのようなものか、アメリカ軍の各部隊やアメリカの公的機関がどのような役割を果たすべきか、どのようなマイルストーンで攻撃部隊、補助部隊、医療部隊などが展開すべきか、などなどその内容は非常に細かいものとなっています。
今回、公開されているCONPLAN8888-11の全文を邦訳してみました。

ゾンビファンのみならず、ビジネスマンも非常に勉強になる内容となっています。

この記事では、CONPLAN8888-11の概要について説明します。

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マーガリンを求めて - ナチス・ドイツの南極遠征

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 鯨資源を確保するためのナチス・ドイツの極秘プロジェクト

1945年4月のベルリン市街戦の際、ヒトラーは妻エヴァ・ブラウンと共に自殺しました。遺骸は関係者によって燃やされましたが、その後ソ連軍によって回収され、各所を転々とした後、墓がナチス・シンパの聖地にならないように最終的にエルベ川に遺棄されたそうです。

ですが、「実はヒトラーは自殺せずに生きのびた」という説を信じる人も一部ですが未だにいます。

それによると、Uボートに乗ってドイツから脱出して南米に逃れたとか、南極のドイツ軍秘密基地に隠れたとか、様々に言われており、南極に誰にも知られず存在するナチスの軍事基地を倒すゲームや映画とかまで存在する有様です。

 実際にナチス・ドイツが南極に拠点を作ろうとしたのは事実ですが、それは軍事基地を作るとかいう壮大なものではなく、単に「マーガリン」が欲しかったためでした。

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アメリカの黄禍論はなぜ生まれたか - 中国人移民排斥から排日移民法まで

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19世紀末〜20世紀初頭に起こった反アジア人論

黄禍論はアジア人に対する経済的・社会的・軍事的・生物的脅威を唱えた「反アジア人論」。

特に19世紀末からの中国人移民と日本人移民のアメリカ流入に併せてマスメディアを中心に扇動されるようになりました。

日露戦争による日本の勝利によって日本の軍事的脅威が高まると一気に差別的感情が噴出し、とうとう1924年の排日移民法の制定にまで繋がっていきます。

黄禍論はアジア人を相対的に敵視することで、「白人種」内での人種の境界性と優位性を薄めるることになりました。

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ウクライナのコサック軍事国家「ヘーチマン国家」の興亡

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17世紀〜18世紀に存在したウクライナの独立国家

ぼくのロシア人の友人でスミノフという男がいるんですが、彼はなぜウクライナがロシアから離れたがっているか理解できないと言っています。

 「だって俺たちは兄弟みたいな国なんだぜ?兄弟だったら一緒にやっていくのが当然だろ?」

これはロシア人の素朴で正直な本音だなと思うのですが、ウクライナ人からすると「兄弟かもしれないが一緒にやっていく義理はない」という感想が出てきそうです。

ロシア人とウクライナ人が現代において「兄弟喧嘩」をするに至った大元の理由、そしてそもそもウクライナ人という民族が作られたのも、今回取り上げる「ヘーチマン国家」にあるようです。

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【世界史】史上最もたくさんの子どもを作った王様トップ10

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とんでもない数のタネを残した偉大な絶倫王たち

もし王様として生まれたら、毎晩女をとっかえひっかえできるのになあ、と考えたことのある男子は多いと思います。

全ての王様がそのようなことができるとは限りませんが、今日の記事はそんな野郎どもがときめく夢のあるお話かもしれません。

正妃以外にあちこちに愛人や妾を作って、子どもを作りまくった王様が歴史上にたくさん存在します。今回はそのトップ10をまとめてみます。

この内容を不快に思う女性の方がいらっしゃったら、大変申し訳ありません。事前に謝っておきます。

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世界の民族の「創世神話」(欧州・中東・アフリカ篇)

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クリエイティビティ溢れる創世神話の世界

前編に引き続き、世界の民族の創世神話の概要をまとめていきます。

前編では、

  1. アイヌ「天地開闢」
  2. 中国「天地開闢」
  3. 済州島「天地王ボンプリ」
  4. モンゴル「ラマ僧ウダン」伝説
  5. ハワイ「クリムポ」
  6. アボリジニ「太陽の母」伝説
  7. チェロキー族の創造神話
  8. ナバホ族の創造神話
  9. マヤ・キチェー人「ポポルヴフ」

をご紹介しました。前編はこちらからご覧ください。

後半は欧州・中東・アフリカ編いきます。それではどうぞ。 

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世界の民族の「創世神話」(アジア・太平洋・アメリカ篇)

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はじめ世界は混沌のみがあった…

日本の「国生み」の神話は古事記に記述があります。

高天原(たかまのはら)に住む神々は下界に国を作ることにして、イザナギノミコトとイザナミノミコトを派遣した。当時は大地はまだ水に浮いた油のように海水に漂っていた。二人は矛をさして海水をかき回し、矛を持ち上げて落ちた水滴が積もり重なり於能凝呂島(おのごろじま)という島ができあがった。

二人は島に降りたって、はじめに淡路島、つぎに四国、隠岐島、九州、壱岐島、対島、佐渡島をつぎつぎと生み、最後に本州を生んだ。

このような「創世記神話」「国づくり神話」は世界中の民族に存在します。

どのように違うのかそのあらましを比較していこう、というのが今回の記事の趣旨です。

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【太平洋戦争】日本軍が起こした忘れられがちな虐殺事件

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事実として認めたほうがいい過去

日本軍が起こした虐殺事件で最も有名なのは南京大虐殺です。

これはいまだに議論が盛んで、どういうわけかこの話になると普段は論理的な人も冷静さを失うほどです。

中国政府が発表する犠牲者の数が年々増えたり、多分に政治利用されているフシはありますが、火のないところに煙は立たないというか、数はともかく事実として事件はあったはず。

この、事実として受け入れるということが大事で、外からみたら日本の右派的な言説があれこれイチャモンをつけてなかったことにしようとしているように見えるので、かなり心象が良くないです。

今回は日本でも忘れられがちな「日本軍の虐殺事件」を見ていきたいです。

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