農民軍を率いて十字軍を何度も撃破した伝説的なチェコの武将
「世界史で最強と思う将軍は?」
という質問を歴史ファンにした時に、もしかしたらヤン・ジシュカの名前を挙げる人もいるかもしれません。
1419年から15年間続いたフス戦争において、初期のフス派を率いて十字軍の攻撃を何度もはねのけたのがヤン・ジシュカです。彼の活躍によってフス派はチェコ独自の教義としてチェコ人のアイデンティティとなっていくため、この人がいなければもしかしたら、現在チェコという国が成立しなかったかもしれないほどの重要人物でもあります。
話はヤン・フスが異端審問の末に殺害された1415年7月以前に遡ります。
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