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歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

【言語】不思議で奇妙な世界の言語 7選

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想像を絶する言語の世界

「人類が発明したものの中で1番偉大なものを挙げよ」

と言われたら、ぼくは「言語」と答えます。

言語の発明以前にも何らか意思疎通の方法はあったに違いありませんが、言語の発明によって伝達できる情報量が格段に上がりました。

現在世界にはおおよそ8,000の言語があるとされていますが、正確な数字は不明です。

今回はそんな言語の中で不思議で奇妙なものを集めてみました。

1. ツユカ語(アマゾン原住民・ツユカ族)

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出典:ietoelpp9b.blogspot.jp

おそらく世界で最も難しい言語

 ツユカ族は南アメリカ・アマゾンの奥地に住む部族で、およそ500〜1,000ほどいると考えられています。

彼らが話すツユカ語の複雑怪奇さは他の言語を圧倒しているそうです。

 普通の言語だと名詞の変化は、フランス語やドイツ語の男性名詞や女性名詞のように数種類しかありませんが、ツユカ語の名詞変化は50から140もあり(ってことは全部正確に分かってないってことですよね…)、とにかくめちゃくちゃ難しいのだそう。

例えば、名詞の末尾に"-wi"をつけると

「ええ分かっています、なぜなら私は実際にそれを見たからです」

という意味になり、"-hiyi"をつけると

「確信はないが、きっとそうです」

という意味になるそうです。 

2. シルボ(スペイン・カナリア諸島)

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世界で唯一の"口笛言語"

スペイン・カナリア諸島のラ・ゴメラ島で使用される世界で唯一の「口笛言語」です。

カナリア諸島原住民のグアンチェ族が、谷の向こうにいる仲間に対して何か伝達をする時に使ったもので、グアンチェ語の言葉を口笛の音色に適応させていたようです。

現在ではグアンチェ語が絶えたため、スペイン語をこの口笛言語に組み入れています。

 YouTubeに動画がありました。これはかなりスゴいです!!


busuu.com to the rescue of....the Silbo Gomero - YouTube

3. ラチャサップ語(タイ)

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タイ王族のみが話せる言語

ラチャサップは700年もの歴史がある「タイ王族」の言語です。

昔のタイ語の文法や用法を今に伝える生きた化石のような言語で、多くのタイ人はテレビやラジオでタイの王族たちが話すため、簡単なラチャサップは理解できるらしいですが、流暢に話せる人はほとんどいないのだそうです。 

4. アヤパネコ語(メキシコ)

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出典:theguardian.com

 世界で2人しか話者がいない言語

アヤパネコ語は絶滅寸前の言語で、メキシコ・タバスコ州アヤパ村に住むマニュエル・セゴビアさんと、イシドール・ベラスケスさんしか話者がいないそうです。

ところが、この2人は長い間ずっと喧嘩をしていて、ほとんど口をきかないらしい。

そのため、村の衆もアヤパネコ語をほとんど聞いたことがないのだそうです。

セゴビアさんは英ガーディアン紙のインタビューに対して、

ああ、あいつとは話さなくなったねえ。少しずつだがね。これ(アヤパネコ語)はオレとともに死ぬんだろうよ

と語りました。

5. リングア・イグノタ(ドイツ)

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1人の開発者しか完全に理解していない言語

リングア・イグノタは、12世紀前半にベネディクト女子修道院の院長ヒルガルト・フォン・ビンゲンによって作られた言語。

制作目的不明。 

作者がこの言語について、「独自に作った文字」の読み方をラテン語で注釈をつけているため読むことはできるものの、どういう意味なのかはあまり分かっておらず、すべては謎に満ちています。

6.ソルレソル(フランス)

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音の高さで意味を表す"音楽言語"

ソルレソルは、19世紀のフランスの作曲家ジャン・フランソワ・シュドルによって開発された「音楽言語」。 名前からして音楽っぽいですよね。

ソルレソルでは、文字に代わってド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シの7つの音の高さを組み合わせて単語や文字列を構成しています。 

絶対音感のヒトしか理解できない汎用性の低さはどうすればいいのか。

こちらもYouTubeに動画がありました。 これはぜんっぜんわからん!!

一度こちらを聞いて見て、その難解さに絶望してください。 


SolReSol: The Project - Chaos Mode Demo (Random SolReSol word generator) Part 2 - YouTube

7. リンコス(人工言語)

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/c/ce/Communion_book_cover.jpg

宇宙人と会話するための言語

リンコスは、1960年にハンス・フロイデンタール博士が著作 "宇宙交流における言語デザイン" という本で発表した、「宇宙人が理解できる汎用言語」。 

博士は、宇宙人が地球のどんな言語や文法を知らなくても理解できるように設計した、と胸を張りました。 

リンコスは単なる前衛的な試みとして忘れられた存在でしたが、2人のカナダ人物理学者がリンコスを「ノイズ」に置き換えるシステムを作り、1999年にロシアの電波望遠鏡Yevpatoria RT-70を使って実際に宇宙に向かって発信されました。 

 

まとめ

言語と一口にいっても、そのありようは様々なんですね。 

単に目の前の人に「お茶入れて」というだけじゃないんですよね。

同じ人間だけでなく、ペットや機械にも言葉を使うし、未だ接点のない宇宙人にだって使えるのだ。その領域の広さといったら。

かと思えば自己満足のためだけに、1人だけの言語を作ってしまうこともある。

「言語」とはいったい何かを考えるいい材料な気がします。

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