歴ログ -世界史専門ブログ-

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続々・世界のアブナい(?)宗教5選

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外道な宗教は興味深い

世界には様々な宗教がありますが、大抵は為政者や政治勢力、資本家たちと「うまくやっていく」ものです。ところが、考えすぎて道を踏み外したり、元の本質からずれた所に価値を置いてしまったり、外道な宗教は様々に存在します。

このシリーズではそんな宗教を紹介しています。今回は第3弾になります。

バックナンバーは本記事の下部にありますので併せてご覧くださいませ。

 

11. アゴーリ派(死体崇拝教徒)

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 死体を崇拝するヒンドゥー教異端

アゴーリ派はインドのヒンドゥー教の一派。

しかし、正統ヒンドゥー教徒からは異端として嫌われています。

なぜなら、アゴーリの信者は死体を極端に崇拝するあまり、火葬場から灰を持ってきて体に塗ったり、骸骨で作ったコップで飲料を飲んだり、死体を食べたりする行為で自らの信仰を表現しようとするからです。 

死体の持つ霊力を取り込む

アゴーリ派の修行僧によれば、死体は霊力を宿しているため、それを体に取り込んだり、身にまとうことで己に霊力を取り込んで、様々な奇跡を起こせるようになるのだといいます。

実際、アゴーリの僧たちは、ガンジス川を流れる人の死体を拾ってきて食うこともあるそうです。

アゴーリが実際に死体を食すドキュメンタリーの動画がありますので、もし興味あるかたはこちらよりどうぞ。ぼくは絶対に見たくありません・・


LiveLeak.com - Real Cannibal Footage From the Hindu Sect Aghori

 

 12. 悪魔教会

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自由の象徴としての「悪魔」

 1966年にアメリカでアントン・ラヴェイによって設立されました。設立の日は、「ヴァルプルギスの夜」に古代の習わしに則り、頭を剃って悪魔教会の設立を宣言したそうです。

「悪魔教会」という名前ですが、悪魔崇拝は行っておらず、彼らの言うところの悪魔は「自分の内側にある人格や欲望を表すもの」つまり、人間の誇りや自由、性欲、知恵を守ろうとする自然な思いであって、悪魔は最高神ではあるが人間の中に存在するもの、と定義されています。

悪魔教会は、旧来の「アブラハムの宗教(キリスト教、ユダヤ教、イスラム教など)」の教えに対するアンチテーゼと自らを位置づけており、禁欲的な考えを排除し、人間の欲望を肯定することを説いています。

悪魔教会信者の11のルール

  1. 求められてもいないのに意見や忠告を与えないこと。
  2. 他人が嫌がるとわかるようなごたごたを話さないこと
  3. 他人の家に入ったら、その人に敬意を示すこと。それができないならそこへは行かないこと。
  4. 他人が自分の家で迷惑をかけるなら、その人を情け容赦なく扱うこと。
  5. 交尾の合図がない限りセックスに誘わないこと。
  6. こんな重荷降ろして楽になりたい、と他人が声を大にして言っているものでない限り、他人のものに手を出さないこと。
  7. 魔術を使って願望がうまくかなえられたときはその効力を認めること。首尾よく魔術を行使できても、その力を否定すれば、それまでに得たものを全て失ってしまう。
  8. 自分が被らなくても済むことに文句を言わないこと。
  9. 小さい子どもに危害を加えないこと。
  10. 自分が攻撃されたわけでも、自分で食べるわけでもない限り、他の動物を殺さないこと。
  11. 公道を歩くときは人に迷惑をかけないこと。自分を困らせるような人がいれば止めるよう注意すること。それでもだめなら攻撃すること。

 

13. ブランチ・ダビディアン

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極端な選民思想を掲げるキリスト教カルト 

もともとは、十戒を守りキリストの再来を待ちわびるセブンズデー・アドベンチストから分派した、ダビデ派セブンズデー・アドベンチストの分派組織。

 世界の終末とキリストの再来を説く「ヨハネの黙示録」を思想の背景とする組織で、ブランチ・ダビディアンの教えを信じる者のみが救われる、という極端な選民思想を持っています。

 FBIと銃撃選の末に崩壊

 教祖バーノン・ハウエルは「ハルマゲドンは近い」として、最終戦争に備え違法に武器を大量購入し始めました。

1993年、FBIによる強制捜査が入ると、信者は「バビロニア軍が攻めて来た」として徹底抗戦。抵抗はすさまじく、捜査官も4名が死亡する事態に。

包囲は51日にも及び、最終的に教団本部に強制突入。教団は建物に火をつけ信者のほとんどが死亡しました。

 

14. 人民寺院

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理想郷を求めてガイアナへ集団移住

1955年にジム・ジョーンズによって設立されたキリスト教系新興宗教。

人種差別の抗議活動や貧乏人への福祉活動を行い、信者は2万人を超すまでに発展しますが、ジョーンズは次第に、白人に対して異常な恐怖心を抱くようになります。1973年、信者とともに南アメリカのガイアナへ集団移住し、ジャングルを切り開いて教団のコミューン「ジョーンズタウン」を設立します。

ライアン議員殺害、集団自殺

アメリカ国内では人民寺院が社会問題となっていたため、全容を把握する目的でレオ・ライアン下院議員がジョーンズタウンの視察に訪れ、教団の異様な実体を目の当たりにします。

そして数人の帰国希望者を連れて飛行機に乗りかけた時、信者の1人がライアン議員に切り掛かり、ジャングルの奥から武装した信者が発砲してきました。

アメリカ政府から通報を受けたガイアナ軍がかけつけると、ジョーンズも含め信者は毒物を飲んだり注射を打って集団自殺を計っており、信者の約9割の914人が死亡しました。

生前ジョーンズは信者に対し、ユートピアを脅かす白人がやってきたらただちに殺害し、その後“革命的自殺”をすることで白人の手の届かない新天地へ旅立とう、と語っており、そのための訓練も行っていました。事件はその筋書き通りに進んだのです。

集団自殺を記録した「死のテープ」

集団自殺の模様は録音され、公開されてます。

42分20秒ごろ「みんな、横になろう、疲れたよね」と語りかけた後、静寂が訪れます。


The Jonestown Death Tape (FBI No. Q 042) (November 18, 1978) - YouTube

 

15. マラドーナ教

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Photo by dieghito from -

マラドーナを神と崇める宗教

マラドーナ教は、1998年に元アルゼンチン代表サッカー選手マラドーナの熱狂的ファンによって設立されました。

設立者の1人は「私はカトリックを信仰しているが、それと同時にディエゴ・マラドーナへの情熱も心の中で信仰しているのだ」と述べています。

マラドーナ教十戒

信者は、神であるマラドーナのことを“D10S”と表現します。これはスペイン語の“神=DIOS”とマラドーナの背番号“10番”をもじったものです。

  1. D10Sが仰ったとおり、ボールを汚してはならない
  2. 何よりもサッカーを愛せ
  3. サッカー対する無償の愛を宣言せよ
  4. アルゼンチンのユニフォームを守れ
  5. D10Sの言葉を全世界に伝道せよ
  6. 聖なる衣装が納められた、D10Sの言葉を伝道する聖堂で祈れ
  7. 1つのクラブの中でディエゴの名を語ってはならない。
  8. マラドーナ教の教えに従え
  9. 己のミドルネームをディエゴとし、息子にも受け継がせろ
  10. 短気になるな、あなたを亀のごとく不自由にする

 

アブナい(?)宗教シリーズ