歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

歴ログ-世界史専門ブログ-は「はてなブログ」での更新を停止しました。
引き続きnoteのほうで活動を続けて参ります。引き続きよろしくお願いします。
noteはこちら

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

人道的な処刑器具「ギロチン」はなぜ残酷さの象徴になったのか

恐怖政治の象徴・ギロチン ギロチンという言葉を聞いて思い浮かべるもの。 革命、弾劾裁判、恐怖政治。 「断頭台の露と消えた」マリー・アントワネットを思い浮かべる人も多いでしょう。 18世紀後半に「人道的な処刑器具」として開発されたギロチンは、1978…

なぜイスラム教徒は豚を食わないのか

偏見か、合理的な理由か イスラム教徒が豚を食べないのは、一般的に広く知られていますよね。 じゃあ、なんで? と聞かれると、具体的には答えられないと思います。 当のイスラム教徒もよく分かってないっぽく 「だってコーランに書いてあるから」 が豚肉を…

独裁者ヒトラーの面白いエピソード

Photo by Hoffmann, Heinrich 稀代の独裁者のヘンテコな逸話 20世紀の大悪党を問われると、多くの人はヒトラーと答えるでしょう。 史上最悪の戦争を起こし、公然と人種差別を正当化しユダヤ人大虐殺を指導した。 世界中の人から蛇蝎の如く嫌われていますが、…

ミュシャの傑作に見る世界観と思想

不動の人気を誇るミュシャの世界 物憂げな美少女と、背景を彩る花々。 大部分の背景は淡く、微細な部分は極彩色。 要素が大胆な構図で配置され、文字は絵と一体化し美しい要素の1つとなる。 まさに「ミュシャ様式」とでも言える1つの完成された世界がそこに…

あなたの職業の守護聖人を見つけましょう

職業ごとに担当守護聖人がいる カトリックには「守護聖人」という概念があります。 ある地域や職業を偉大なるキリスト者が守護しているという思想です。 看護学校の卒業式にナイチンゲールの銅像に灯りをつけるのも、こういう思想の延長なのでしょう。 日本…

【女兵士】世界のジャンヌ・ダルクたち(指揮官篇)

戦場で部隊の指揮を執った女性指揮官 現代日本では、女性の社会進出が先進国に比べて遅れているとされています。 男が男のために作った社会だから、女性が働きにくいシステムになってるのは当然だと個人的には思います。 歴史的に多くの社会は男性中心の社会…

古代ローマ人がハマった「夢占い」とは?

カエサルも信じた "夢のお告げ" 夢というのは実は歴史でけっこう重要な役割を果たしています。 聖徳太子も夢の中でブッダと対面したという伝説がありますし、 東南アジアのパサイ王国では、王が夢で預言者ムハンマドに会いイスラムに帰依したという神話を持…

【お金】ホントに使われていた、世にも奇妙な"通貨"

信頼のある幻想 "通貨" 1万円札の原価って知ってますか?約20円だそうです。 ちなみに1円玉の原価は約2円にもなるそうです。 本来は1円玉を11枚持った方が1万円札よりも価値があるのですが、 市場では11円ではうまい棒が1本しか変えません。 一方で、1万円札…

よく分かる北朝鮮の歴史(後編)

Photo by yeowatzup 独自路線を突き進む北朝鮮の歩み ニュース見ていると 「孤立を深める北朝鮮」 などアナウンサーがよく言いますが、何も今に始まったことではありません。 金日成が党内からソ連派と延安派(中国派)を粛清し、主体(チェチュ)思想を発表…

よくわかる北朝鮮の歴史(前編)

謎に満ちた "秘境" 国家・北朝鮮 北朝鮮と聞くと、現地からの情報があまりになさすぎてある種の秘境感を感じます。どこか遠い感じ。 にも関わらず、どういうわけか北朝鮮情報があふれていますよね。 たくさん情報がありすぎて、我々が触れる情報にもある種色…

とにかくデカイ!巨大兵器9選

何だこりゃ!デカっ! デカイというのはそれだけで恐怖を感じるものです。 理屈じゃなくて、ほとんど本能的なものでしょう。 巨躯のヤンキーに絡まれたら、ああ終わったな、って思いますが、 チビのヤンキーだったら、ぷ、勝てるかも、て思っちゃいますもの。…

フルーツにまつわる不思議なお話

甘くて魅惑的なフルーツの妖しいお話 古来より人々の甘味欲を満たしてきたフルーツ。 あまりになじみ深いためか、世界中で様々なメタファーに用いられてきました。 よく知るところだと、旧約聖書でリンゴは知恵を司る果物とされていますし、イチヂクは繁栄と…

中国の女海賊・鄭夫人の「海賊経営術」とは

海の荒くれ男たちをマネジメントした女経営者 海賊と言えば、自由な海の男たちの集団というイメージがあります。 奔放に商船を襲ってはカネを奪い、 陸に上がっては酒に女にバクチに明け暮れ、 文無しになったらまた獲物を求めて海をさまよう、みたいな。あ…

アホすぎて呆れるミリタリー事件簿

なんでこうなっちゃったの… ぼくは普通のサラリーマンで真面目に働いているのですが、 ごくたまに「なんでこうなっちゃったの?」と思うような呆れた事態に陥ることがあります。 勘違い、ケアレス、情報不足、組織間の調整不足… 外から見てると素晴らい取り…

ルネサンス時代のオカルト神秘主義は何を目指したか

ルネサンス時代に生まれた西洋的神秘主義 「ルネサンス」は「再生」という日本語訳が指す通り、 古代ギリシア・ローマ時代の古代文化の復興運動のことです。 我々もルネサンスと聞くと、ダ・ヴィンチの「モナリザ」やボッティチェリの「春」など生き生きとし…

【抵抗者】豚商人・カラジョルジェのセルビア独立運動

セルビア人のリーダーになった豚商人 カラジョルジェ・ペトロヴィッチ(1768 - 1814)は、南スラブ系民族のセルビア人がオスマン帝国からの自治を求めて武力蜂起した「第一次セルビア蜂起」の指導者。 貧困家庭から身を起こし、オーストリアに豚を卸す商人と…