歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

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かつて存在した7つの「国際管理地域・自由地域」

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 列強のエゴが交錯する戦争と平和の象徴

21世紀の現在はさほど多くありませんが、19世紀~20世紀前半には複数の国の管理下にある「国際管理地域」と、複数の国の影響下にありつつも独自の主権が認められる「自由地域」がいくつもありました。

これらの地域は戦略的要地にあったり、重要な貿易港だったりしていたため常に大国から狙われ、戦争発生の原因になるため国際的な合意のもとで厳重に管理されました。それでも二つの大戦で列強の取り合いになった地域もあるので、いかに重要な場所だったか分かります。

世界史に登場する代表的な国際管理地域・自由地域をピックアップします。

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アジア・アフリカの10の「民族統一主義運動」

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 欧州の考えを輸入したアジア・アフリカ的民族統一主義の形

 以前、ヨーロッパの民族統一主義運動についてまとめました。

過去に自民族が保有していた・または勝ち取っていた領土の回復、自民族のルーツであるが今は他国にある土地の回復、他国に住む自民族の土地の政治的統合、自らの民族に近い言語を話す民族の土地の政治的統合、といったものを目指す国粋主義的な考え方です。

 今は多くの地域で人気を失っていますが、第二次世界大戦前後は大きな影響力を持った考えで、民族主義・国粋主義・排外主義がの加速が悲劇的な戦争をもたらしてきました。

 民族統一主義はヨーロッパだけでなく、アジア・アフリカにも見られます。特にアジア・アフリカでは第二次世界大戦以降の独立後に、民族主義・愛国主義を鼓舞するために利用されました。

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世界の「短命国家」の国歌かっこいいランキングTOP10

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 カッコイイ短命国歌の国歌を聞いてみよう

国歌が好きです。

「国の歌」ですから、その国の国民がおおよそ納得できるものに仕上がっているはずで、(基本的には)その国の歴史や文化が集約されているものであるからです。

そして、歴史も何も、成立してすぐにぶっ潰れてしまった国にも国歌はあったはずで、これからの国の発展に希望を託したにも関わらず、願い叶わなかったところに哀愁を感じます。

今回は独断と偏見で、世界の短命国家の国歌ランキングTOP10を発表したいと思います。

それではいきます。

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【拷問・暴力】恐れられた実在の海賊7人の逸話

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 泣く子も黙る恐ろしい海賊どもの逸話

映画とか漫画のネタによくなってカッコいいイメージを持たれがちな海賊ですが、

歴史の中の海賊はそんなフィクションの世界とは違って、乱暴狼藉を働く無法者であり、まともな神経の者であれば絶対に近づかない方がいい連中でありました。

 フランシス・ドレークとか、ヘンリー・モーガンとか、黒ひげとか、著名な海賊はたくさんいますが、今回は当時ガチで恐れられた海賊たちをピックアップします。

 

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その気もないのに「神様」になってしまった人たち

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勝手に周囲の人間に神様に祭り上げられてしまった人たち 

史上、自分のことを「我こそは神なり」と言った人は大勢います。現代でもいますけど。

そんで国家樹立の正当性を得たり、教団のトップに君臨したりしたのですが、

別に自分で自分のことを神だと一言も言ってないのに、周りの人間が「あの人は神に違いない!」と言われて祭り上げられてしまった人がいます。

勝手に神様扱いされて教団のトップに据えられてしまったり、イデオロギーの中心になってしまうその心中は察するに余りありますが、そうなってしまう特殊な事情があったのでしょう。

 ということで、勝手に神様になってしまった人たちをピックアップしてみました。

 

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フランスの北アフリカ植民地支配と経済依存構造の成立について

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旧宗主国フランスに依存する、不安定なマグレブ諸国

チュニジア、アルジェリア、モロッコを総称してマグレブ諸国(リビアとモーリタニアを含む場合もある)と言いますが、日本人にとっては馴染みが薄い地域です。

モロッコはサハラツアーやマラケシュ、カサブランカと言った町を巡るツアーで特に女性に人気があるようですが、アラブの春の発信地チュニジア、日揮の社員が襲撃され殺されたアルジェリア、リビア革命が起きカダフィが倒されたリビアなど、治安が悪いというイメージを持つ人もいるかもしれません。

これらの国々はヨーロッパ諸国、特に旧宗主国フランスとの関係は深いものがあります。

過去の支配し支配されという経験から反ヨーロッパ・民族ナショナリズムの声は強いですが、一方で植民地解放を終えて長い時間がたった今でも経済的にフランスに頼る部分が大きい。

今回はフランスの北アフリカ植民地支配とその間のマグレブ諸国の政治・経済を中心にまとめていきます。

 

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【女兵士】世界のジャンヌ・ダルクたち(指揮官篇)

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 戦場で部隊の指揮を執った女性指揮官

現代日本では、女性の社会進出が先進国に比べて遅れているとされています。

男が男のために作った社会だから、女性が働きにくいシステムになってるのは当然だと個人的には思います。

歴史的に多くの社会は男性中心の社会が営まれてきましたが、中には女性が重要な役割を果たす国や社会も存在しましたし、

男性が強い社会の中でも多数の女傑が出てきました。

ということで、前回の一般兵士篇に続いて、戦場で活躍した女性指揮官をピックアップしてみました。

女たちの強烈な生き様をとくとご覧ください。

 

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共産圏限定!カッコいい国歌ランキングを発表します

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引用:cloud-4.steampowered.com

共産圏の国歌はカッコいいぞ

オリンピックとかサッカーの国際試合とかで、たまに外国の国歌を聞く時ありますけど、さすがに「国の歌」だけあって、いい歌が多いですよね。

国を背負ったアスリートたちは、試合前に国歌を聞くと「やったるでーっ」という気になるに違いありません。

そんな「やったるで感」を最もビシビシ感じたであろう人たちはおそらく、

共産圏のアスリートたちではなかったかと思います。

「国のために」と言われて育ち、努力を重ね、とうとう国の代表として大舞台に立った、という思いもあるでしょうけど、

その前にまず、共産圏の国歌は「カッコいい」のです。

カッコよくてテンションあがるのです。

今回は、ぼくが独断と偏見で選ぶ、カッコいい共産圏国歌ランキングです。

どうぞ、実際にお聞きになってください。

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