歴ログ -世界史専門ブログ-

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【珍事】武器がないなら食べ物を使えばいいじゃない

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引用:s1081.photobucket.com

やべ、武器ねえじゃん!これでも喰らえ!

戦争はヒト、モノ、カネあらゆるものを動員しますが、

いくら準備しても充分ということはないし、さらに不測の事態に備えた柔軟な対応が求められるのが戦場というものです。 

大量に武器弾薬を準備してたのに、雨漏りで湿気て使えなくなってしまった

砲弾はあるけど、誤発注で持参の大砲のサイズと合わない

等々… 

海外サイトcracked.comに、機転を利かせまくり「食べ物」を使って戦った面白い4事例が紹介されていたので、紹介させていただきます。

まるでコントのようですが、事実みたいですよ。

 

1. 弾の代わりにチーズを発射(ウルグアイ軍)

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1860年代の初頭ブラジルとウルグアイは戦闘状態にありましたが、大部分は船で戦われました。

ある時の戦闘で、ウルグアイ軍のある軍船が大砲の弾を切らしてしまった。

普通はこの時点で降伏しますが、船長は無謀にも「チーズ」を大砲に込めて発射するように命令。どういうわけか、火薬はたくさんあったのです。あとチーズも。

すると、ある「チーズ弾」がブラジル軍の船の主柱に命中!

チーズは砕け散って帆をずたずたに裂くと同時に乗組員を殺害。

びっくりしたブラジル軍は港に退却しますが、「チーズが原因で負けた」など恥ずかしすぎて報告できず、「途中でおっかない海の怪物に出くわした」と虚偽報告をしますが、船のあちこちから炸裂したチーズの欠片が見つかってウソがばれてしまったそうです。

 

2. 敵の大好物・ハチミツを罠に(ハプタコミタエ族)

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ハプタコミタエ族は、紀元前1世紀頃のローマ時代にアナトリア地方(現在のトルコ)に住んでいた部族です。

彼らはローマ軍とたびたび衝突しますが、戦闘が不利になるとローマ人の大好物「ハチミツ」を退却路に置いておくことで、追いすがるローマ軍を振り払って戦闘を優位に転換していたそうです。

ローマ兵たちはハチミツを見つけると、それまでの士気はどこへやら、奪い合って舐めまくる。

ハプタコミタエの戦士はそれを確認すると、ハチミツを奪い合うローマ兵めがけて突撃攻撃を加えました。

ハチミツの魔力は凄まじかったようで、ローマはハプタコミタエ族を制圧するのに6年もかかってしまいました。

 

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3. 火薬を小麦粉に偽装して輸入(アメリカ&中国)

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 第二次世界大戦中、アメリカは日本軍に抵抗する中国ゲリラに対しあれやこれやと秘密裏の支援を行ってしましたがその一つで、火薬を「小麦粉」と偽って運びこむということをやっていました。

作戦コードは「ジャミマおばさん」。

ところがこの「小麦粉」は実際に調理に使われることが多々あり、まことに奇妙なことに火薬だと知っていたのに食べる中国兵がおり、しかも食べた直後にタバコを吸って爆発する者が現れて問題になったそうです。

 

4. ジャガイモを投げつけて潜水艦を沈める(アメリカ軍)

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太平洋戦争中、アメリカ軍の駆逐艦オバノンはパトロール中に、故障して機能が停止し浮遊中の日本の潜水艦・呂三四型と遭遇。

早速オバノンは集中砲火を浴びせますが全然当たらない。

というのも、オバノンは呂三四型にあまりにも近づきすぎており、火砲の射程を低位置に構えて射撃しても当たらなかったのです。

すると呂三四型のデッキに武装した日本人乗組員が集まり始め抗戦する構えを見せ始めました。

やばい!反撃される!とオバノンの乗組員はパニック状態に。

運悪く手元に銃がなく、どうしようもないので彼らは半ばヤケクソでジャガイモを投げ始めました

すると日本人乗組員は「うわ、手榴弾だ!」と勘違いしパニック状態に。

そうこうしている内に、オバノンと呂三四型の距離がいい感じに火砲の射程範囲に入るほどに離れたため一斉砲撃。

被弾した呂三四型は転覆しました。

 

 

まとめ

笑っちゃいけないんでしょうけど、真剣だからこそ生まれる滑稽さがあって、めちゃくちゃ面白いです。

ぼくもお笑いは大好きですが、よく練られたコントや漫才も、偶然が生む滑稽な逸話にはかなわないんじゃないかなと思います。