歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【女兵士】世界のジャンヌ・ダルクたち(一般兵士篇)

男に混じって武器を振るった女たち 三国無双とかプレイしてると、さも当然のように女性キャラクターが出てきます。 剣で戦うのはまだわかりますが、楽器とか扇で敵を吹き飛ばすのは、ありゃ何なんでしょう。 波動拳とか気功拳よりはまだ現実味あるけどさ。い…

【グルメ】ずっと昔の食べ物を味わってみよう

5,000年前のバター、2,800年前のビール… たまにバラエティー番組で、 「5年前のお弁当箱が怖くて開けられません」 とか言って、レポーターがガスマスクを被りながら弁当箱を開けてみるとかありますよね。 どれだけ臭いだろうと想像しちゃって、ウゲーとなり…

インド洋の覇者・オマーン海上帝国の興亡

ポルトガルを駆逐しインド洋交易を独占したオマーン 海洋帝国と言えば、スペインやポルトガル、オランダ、イギリスを連想します。 しかし17世紀後半から19世紀までインド洋は、アラビア半島の王国オマーンが海上交易を牛耳っていました。 オマーンは元々アラ…

世界のバカバカしい法律 7選+α

世界の理解しがたい法律の数々 日本史の珍法律といえば、生類憐みの令がパッと思い浮かびます。 仏教の高徳な理念をあんま後先考えず採用してしまったような、日本が世界に誇る(?)ファンキーな法律です。 しかし、これ以上に世界にはまだまだ我々が知らな…

エジプト農村がブラック搾取社会となるまで

グローバル経済の下部構造と化したエジプト 「エジプトはナイルのたまもの」 とは古代エジプト世界の豊かさを称した言葉ですが、あまり豊かすぎるのも考えものかもしれません。 エジプトは16世紀初頭から19世紀初頭までオスマン帝国に組み入れられ、「辺境」…

謎の物質・石油の歴史

実はその正体がよく分かってない石油 朝起きてシャワーを浴びて、スーツに着替えて駅に歩いて行き電車に乗る。 会社に着き、エレベーターを使って上がる。パソコンを付けて仕事を始める。 もし石油がなかったら。 この何気ない普通の1日の始まりは途端に成…

どのようにして多民族の島々は「インドネシア」になったか

いかに「インドネシア」国家が作られたか 21世紀の大国として注目されるインドネシア。 そこに住む人は「インドネシア人」ですが、厳密に言うとインドネシア人という民族は存在しません。 インドネシアは、ジャワ人やスマトラ人、バリ人、アンボン人など、約…

【論争】マケドニア人という民族は存在するのか?

周辺国の下心が見え隠れする国際論争 マケドニア共和国はバルカン半島の南にある、旧ユーゴスラビア構成国。 周辺をギリシャ・アルバニア・ブルガリア・コソヴォに挟まれた内陸の国です。 様々な民族や宗教が入り乱れたバルカン半島において、 マケドニアは…

【武器】これ反則だろ!と言いたくなる銃

いくつかの海外サイトで紹介されていた、「ちょっとひどくないか」と思えるような銃を集めてみました。

分裂運動が盛んになる可能性があるヨーロッパの国・地域

近い将来に分裂運動が盛んになる可能性 2014年9月にスコットランドのグレートブリテンからの独立を問う住民投票が実施されたのは記憶に新しいところですが、 2015年5月7日に行われた選挙で保守党が大勝し、イギリスのEU離脱が現実味を帯びてきました。 また…

いかに唐はシルクロード交易を支配したか

唐帝国による西方世界の取り込み 世界史の資料集を読んでいて、 中国の唐王朝の領土が西にかけて非常に横長く伸びていることに気づいて不思議に思ったことはないでしょうか。 今回は、その西に伸びた場所にあったオアシス諸都市が、 いかにして中国と経済的…

世界の国歌のおもしろエピソード

国歌をつくるのは本当にたいへんだ もしあなたが国の権力者に呼び出されて、 「キミ、1週間後までに国歌つくっといてよね」 って言われたらどうしますか。ヤバくないですか。普通に曲を作るより何万倍も大変ですよ。 万人が納得するものじゃないといけないか…

ビール好きなら知っておきたいビールの歴史

ビールはどうやって今の形になったのか これからの季節、ビールがたいへん美味しい時期ですね。 あっつい中汗だくになりながら流し込む、ギンギンに冷えたビール。 疲れた体に至高の一杯です。 日本の大手ビールメーカーのビールも大変おいしいのですが、い…

【スポーツ】古代アスリートの怪物伝説

ギリシア・ローマ時代にもいたスタープレイヤー 現代のサッカーや野球のような人気競技はもちろんそうですが、古代世界にもスタープレイヤーは存在しました。 スポーツの世界で名を広げると富と名声の両方をいっぺんに掴むことができるのは、どうやら古今東…

【インド】盗みが稼業の“盗賊部族”とは

一族郎党全員が盗賊の「盗賊部族」 いつの時代、どんな国にも規模の大小は問わず盗賊のたぐいはいました。 耕地で養える以上の人口を抱えたり、政治的な統合が成し遂げられず権力空白地帯が多く発生したり、疫病や災害が多く発生したり、そういった「不安定…