歴ログ -世界史専門ブログ-

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サガの物語から読むヴァイキング社会

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交渉・贈与・略奪… ヴァイキング社会とその慣習とは

ヴァイキングと聞くと、船に乗って略奪ばっかやっていたようなイメージがあります。

しかし、実際のところヴァイキングの本業は農業で、そればっかやっていたわけではないようです。

男たちは船に乗って「一人前と認められるための男磨き」として異民族の土地に略奪に行く。

同じヴァイキング同士でも略奪が行われることがあり、それは「交渉が決裂した時の手段」でありました。勧められたもんじゃないけど、当時の「商習慣」の一部であり普通のことでした。

北欧ヴァイキングの習慣や生活様式は、 中世アイスランドで成立した物語「サガ」に詳しく、「赤毛のエイリークのサガ」にはヴァイキングがコロンブスの到達の500年も前に北アメリカに到達し現地人と交易していることが書かれていたりします。

今回は、「めんどりのソーリルのサガ」の物語から、ヴァイキングの慣習について紹介します。

参考資料は「ヴァイキングの経済学―略奪・贈与・交易 (historia) 熊野聡著 山川出版社」です。

 

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