どんどん新しく生まれるミクロネーション
国際的には全く認められていないものの、ある特定の地域が勝手に独立宣言をする場合があります。ミクロネーションという名前で呼ばれ、日本語では「自称国家」と言われます。
こういう地域は毎年のように新しく出来ていて、2010年以降もかなりの数が生まれています。
この記事では、2010年以降に独立を宣言し比較的メディアに露出し認知度の高いミクロネーションを紹介します。
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子どもの頃にかつて歴史で学んだ人物が、大人になって実は存在しないことが分かってショックを受ける、ということがあります。
例えば、武蔵坊弁慶や紀伊国屋文左衛門、少しマイナーなところだと後醍醐天皇の孫・尹良親王や、那須与一の弟・那須宗久など、創作の可能性が高いと言われています。
聖徳太子も創作である説もあり、もし本当だったら日本の歴史がひっくり返る大事件です。
日本史だけでも数多くいるのですから、世界史にはとてつもなく大勢の「存在しなかった人物」がいます。今回は前後編でそんな人物たちをピックアップします。
続きを読む現在のフィリピン共和国を構成する島々は、スペイン植民地統治以前は一つの権力により統治された経験はありません。首長制の小集落やそれから少し発達した小王国がいくつも散在し、人々は交易や農業、自然採集などをしながら暮らしていました。
特に海上交易に従事する人々は流動性が高く、定住せずにビジネスに有利な土地に自由に動き回っており、土着の王権のうち、権威を高めてそのような人々を引きつけて中国との交易に当たらせたものが周囲の島々への支配権を強めるという歩みを見せました。
スペインによるフィリピン諸島の植民地化が強まる中で、19世紀前半にこの地で巨大化したのがスールー王国です。
続きを読む自動車の技術は日進月歩で発達を続けています。
電気自動車、 自動運転、機械学習、飛行自動車など、より人や環境に優しく、効率的に輸送ができるモビリティに急速に舵が切られています。
現代の自動車に到るまで様々な自動車関連テクノロジーが発達してきて、その中には全く普及せずに終わった実験的なものも数多くあります。
続きを読むオスマン帝国はかつて、北はヨーロッパ、西は北アフリカ、南は東アフリカ、東はチグリス・ユーフラテスまでを支配する超大国でした。
地中海もかつては「トルコの海」と称され、強大なオスマン海軍はヨーロッパ各国が束になってもかなわなかったほど。
しかし17世紀ごろから徐々に国力が衰退し、19世紀には完全に軍事力はヨーロッパに劣るようになります。帝国の生き残りを図るため、スルタンや宰相は必死で軍の近代化を図るのですが、後に述べるいくつかの問題により大失敗に終わります。
なぜオスマン帝国は海軍の近代化に失敗したのかが今回のテーマです。
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