歴ログ -世界史専門ブログ-

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【未解決】歴史に残る神隠し事件

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あまりに不可思議な失踪・蒸発・行方不明事件の数々

2014年度に発生した、マレーシア航空370便の失踪事件はまだ記憶に新しいと思います。

クアラルンプールから北京に向かった航空機が突然通信を断ち行方不明に。墜落したに違いないが、各国の必死の捜索にも関わらず機体はおろか機体の断片すら発見されない。

2015年7月28日に、インド洋に浮かぶレユニオン島で370便の一部と思われる機体の一部が発見されましたが、機体本体もブラックボックスも見つかっていないため、なぜ墜落したかの原因も一切不明。

あまりに不可思議なことが多く国家による陰謀説が囁かれたり、果ては異次元・異空間転送説まで出る始末。

まさに「神隠し」と言っていい事件ですが、歴史上もいくつもこのような神隠し事件が発生しています。

 

 

1. 空軍パイロット、フェリックス・モンクラの失踪

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UFOに捕まったと噂される謎の失踪事件

1953年、ミシガン州のキンロス空軍基地所属のパイロット、フェリックス・モンクラは、基地のレーダーに捉えられた「謎の飛行物体」を追跡すべく、F-89戦闘機をスクランブル発進させました。

基地のレーダーは、モンクラの操縦するF-89が「謎の飛行物体」を500mphの速度で追跡しスペリオル湖の北側、西から7000フィートの箇所を通過しているところまで確認していました。

その時、オペレーターは思わず叫んだ。

「消えた!消えました!」

F-89と「謎の飛行物体」が両方ともレーダーから消えてしまったのです。

すぐにレスキュー隊が現場に駆けつけましたが、そこには飛行機はおろか、残骸すら見つからなかったそうです。

このミステリアスなニュースに、アメリカの人々は「UFOがF-89もろともモンクラを連れ去ったのだ」と噂しました。

 

2. 幽霊船・MVジョイータ 

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船を残して乗員・乗客が姿を消した

1955年、サモアからトカレウまで航行していた客船MVジョイータは、乗員・乗客25人がこつ然と姿を消した後も、半分水につかった状態で37日もフィジー島からバヌアレブ島への航海を続けていたのです。

MVジョイータが発見された時、船から医薬品、食べ物、燃料が入った4トンの荷物はなくなっており、ラジオからは「インターナショナル・マリーン・ディストレス・チャンネル」が流れていた。救命ボートはなく、血の付いた包帯が落ちていた。

 長い間、ミステリアスな幽霊船とされていましたが、ニュージーラーンドのオークランド・アカデミックのデビッド・ライトがNZヘラルドで「この謎を解決したと発表」しました。

www.nzherald.co.nz

この記事によると、船の半分が腐食していたためジョイータは浸水を始め、乗員・乗客はパニックに陥った。

彼らは限りある救命ボートの座を巡って争い、負けた者は一人一人海に突き落とされ、サメの餌食となった。しかし救命ボートに乗った人物も行方不明なため、実際のところ何が起こったのかはミステリーのままです。

 

3. 空軍パイロット、フレデリック・バレンティクの失踪

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UFOの目撃を管制塔に通信し連絡が途絶える

1978年、セスナ機182Lのパイロット、フレデリック・バレンティクは、オーストラリア・キングアイランド付近を航行中、「未確認飛行物体」に遭遇中と管制塔に通信しました。

「不思議な飛行機が当機の上を浮かんでいる」

「浮かんでいる。あれは飛行機ではない」

次の瞬間、通信が途絶えてレーダーからセスナ機が消失。機体は二度と見つかりませんでした。

その時の音源がコチラでございます。

www.youtube.com

通信が途絶える十数秒前から、ブオンブオンという謎の音が後ろに聞こえます。この音が何なのか、専門家も説明ができないそうです。

 

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4. ハイジャック犯、D.Bクーパーの消失

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ハイジャック後にこつ然と姿を消した謎の男

1971年11月24日、オレゴン州ポートランドからワシントン州シアトルに向かうノースウェスト航空11便が、D.Bクーパーと名乗る男にハイジャックされました。

男はブリーフケースの中にダイナマイトを仕込んでおり、身代金20万ドルとパラシュート4つを要求。

1時間後の5時45分に飛行機は、シアトル・タコマ国際空港に到着。要求の現金とパラシュートを手にすると、乗客全員と乗員2名を解放し、犯人は機長にネバダ州リノに向かうよう指示。途中の8時11分ごろ、犯人は飛行機後部の昇降用階段を空中で開け、現金と共にパラシュートで落下し逃亡しました

犯人が落下した場所はポートランドの北50キロの地点で、警察はその後必死の捜索をしたにも関わらず犯人の足取りはまったく掴めず、結局迷宮入りしてしまいました。

犯人はその後の行方はいくつかの説があり、主に逃亡し完全犯罪を成し遂げた説と、パラシュートが開かずに墜落死した説(コロンビア川のそばで身代金の一部が見つかった)がありますが、いずれも決定的な証拠ではなく、謎に包まれています。

 

5. 失踪者多発地帯「ベニングトン・トライアングル」

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Image from blueridgeteam.forumotion.com

 失踪者が続出する「呪われた土地」

ベニングトン・トライアングルとはバーモント州南西部にある地帯で、1920年から50年代にかけて謎の失踪者が続出し、呪われた場所だと噂され、住民を恐怖のどん底に突き落としました。以下はその謎の失踪事件の一部です。

 

・1946年12月1日

18歳のパウラ・ウェルデンが失踪。彼女の姿はヒッチハイカー達によって目撃されており、彼ら曰く「彼女はグラステンバレー山まで遠回りのロング・トレイルをしていた」。ヒッチハイカーが目的地に到着しても彼女は戻っておらず、捜索隊が組織されたが何も手がかりは得られなかった。

 

・1949年12月1日

退役兵のジェイムズ・テットフォードはセント・アルボンス行きの満員のバスの後ろの座席に座っていた。14人の乗客がテットフォードがウトウトとしているのを目撃している。ところが気づいた時には、さっきまでそこにいたテットフォードが消えていた。警察の捜索にも関わらず、彼は発見されることはなかった。

 

・1950年10月

8歳の少年ポール・ジェフソンが農場で失踪。母親は農場で家畜の世話をしており、ジェフソンは豚を相手に遊んでいましたが、母親がちょっと目を離した隙にこつ然と姿を消した。近辺をくまなく調べたものの、何も発見できなかった。

 

…ここまで「失踪・手がかり無し」が続くと、ゾッとしますね。

 

6. ヒッピーの若者、ストーンヘンジで消える

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Image from  International Business Times, Summer Solstice 2014: Stonehenge Druid Explains Traditions and History of Pagan Event

雷鳴の中に消えたヒッピーグループ

ストーンヘンジと言えば、世界7不思議に数えられるイギリスの世界遺産。誰でも自由に入ることができるし、昔は中でテントを張って泊まることもできたそうです。

1971年、ヒッピーのグループがストーンヘンジの中にテントを張って、輪になってキャンプファイアを炊き、ハッパを吸ってくつろいでいました。

夜中の2時頃、突然雷鳴が轟きサリスバレー草原に落下。地元警察と農夫によると、この瞬間、辺り一面が青白く光り、目の前が真っ白になって何も見えなくなった。そして遠くでヒッピーたちの叫び声が聞こえる。

目撃者は急いで駆けつけた。ここまで大きな雷を受けたら、死亡者も出ているだろう。

ところが、なんとその場はもぬけの殻。焼けたテントとキャンプファイアがあるのみで、誰もそこにはいなかったそうです。

若干着色された都市伝説の気もしなくもないですが…

 

7. カナダ北部で村人全員が蒸発

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Image from  ALL THAT INTERESTING, The Mysterious Disappearance of the Anjikuni People

UFOにさらわれた(?)2000人のイヌイット

1930年11月の寒い日、毛皮ハンターのジョー・ラベッレは「北のロズウェル」と呼ばれていたあるイヌイットの村を訪れました。ここはカナダ極北・アンジクニ湖の側にある村。

ところが、村はもぬけの殻。

鍋の中には最近作ったと思われるシチュー。納屋には衣服や食料が保管してある。いくつかの墓は掘り出されており中身が空っぽ。番犬たちは12フィートもの雪の中に埋もれ餓死寸前。

ラベッレはすぐに最寄りの電信局に行き、カナダ山岳警察に無線で通報。2000ものイヌイットが突如姿を消したと報告しましたが、彼らはそんな都市伝説のようなことがあってたまるか、として通報自体を拒絶してしまったそうです。

別の毛皮ハンター、アルモンド・ラウレントと2人の息子は、イヌイットが消えた日、山の向こうのアンジクニ湖の方面に「シリンダーのような謎の物体」が形を変えながら移動しているのを見た、と報告しました。

ただこの話はラベッレの証言しか根拠がなく、もしカナダ山岳警察が駆けつけていたらどうだったか分かりませんが、ラベッレが面白おかしく話を盛った可能性も高いです。

 

 

まとめ

ぼくはあまりオカルトは信じてないのですが、マレーシア航空370便の件はあまりにも不思議すぎて、論理から飛躍した考えにいってしまいたくなる時もあります。 

非常にワクワクする話ではありますが、ちゃんと筋道立てて謎の追求をしていくべきでしょう。

が、やっぱり興奮してしまうものです。

 

 参考・引用

ODDEE, The 8 Most Mysterious Disappearances of All Time