古代の都市をバーチャル観光しよう
歴史のドキュメンタリーとかで時たま流れる、古代都市の再現3D映像。
別に歴史的経緯とかどうでもいいから、ああいう再現動画だけをひたすら見たい!という需要はあると思うんですね。言わば、古代都市のバーチャル観光ですよね。
我らがYouTube先生は、そんな欲望をも叶えてくれます。
古代の都市や建造物の再現動画だけを集めてみました。ぜひ、深夜に大画面で酒を飲みながらお楽しみください。
1. ウル(紀元前22世紀頃)
ウル・ウルクという名前で覚えている人は多いと思います。
ウルはシュメール文明における青銅器文化期の初期の都市国家で、青銅器の発達で農業が発達し、楔形文字の発明で商業が大きく発展しました。
動画で見ると、ウルは砂漠の中を走る川(ユーフラテス川?)のほとりにあり、大神殿ジッグラトを中心に計画的に作られた都市であったようです。
このような形で、古代の都市のバーチャール観光を味わえます。
さあどんどん行きましょう。
2. トロイア港(紀元前15世紀頃)
トロイアは叙事詩イーリアスに登場する街で、「トロイの木馬」によって敵のアカイア軍を市内に引き入れてしまい陥落する逸話があります。
現在は海岸線の後退で山の中にあるのですが、昔はこの地は港町で交易で栄えていました。動画を見ると、河口に作られた港で、天然の砂州を利用して港にしているように見えます。後背地はずっと畑が見えるため、農作物の輸出をしていたのかもしれません。
3. モヘンジョ=ダロ(紀元前20世紀頃)
ちょっと古い動画なので3Dがチープですが、インダス文明の都市モヘンジョ=ダロの都市の設計がよく分かる動画です。 神殿からなる上町と住居からなる下町の2構造になっており、下町は下水道システムや公共浴場も完備しています。
4. ピラミッド
この動画は「どうやってピラミッドが作られたか」というもので、当時の実際の姿が見れるのもそうですが、ピラミッド建築の過程が学べて大変興味深いものとなっています。奴隷がムチを叩かれながら運んだわけではなく、現代にも通じる凄いテクノロジーがたくさん使われています。
5. 古代エジプト
これはギザやルクソール、アレクサンドリアといった古代エジプトを代表する神殿や都市を短くまとめたものです。今の古代エジプトの遺物はだいたい赤茶けているイメージがありますが、当時の壁画ってカラフルだったんですねえ。
6. バビロン(紀元前7世紀頃)
おそらく新バビロニア王国時代の想像図であると思います。
バビロンの空中庭園は、どこかのテーマパークですかってくらい凝ってて豪勢。1ヶ月くらい休みとってここに住みたいです。
7. ニネヴェ(紀元前7世紀頃)
アッシリアの征服王アッシュールバニパル統治時代のニネヴェの様子。
バビロンに負けず劣らず立派な大都市です。本当に、メソポタミア文明は大河と共にあったんだなということがよくわかります。
なお、現在はニネヴェはイラクの北部の町モスルとして知られ、一時はISILによって統治されていました。
8. エルサレム
この動画は、古代エルサレムの都市の様子をVRで楽しめる教育アプリ「Ancient Jerusalem in VR」のプロモーション動画なのですが、動画だけでも充分楽しめます。
こういうのを見て育った子どもは、きっとエルサレムという都市を身近に感じて育つでしょうね。
9. ペルセポリス(紀元前5世紀頃)
アケメネス朝ペルシアの都ペルセポリスの再現動画です。ちょっと古い動画なので3Dが微妙ですが、 征服王ダレイオス1世らしい、壮大で豪華で、「どやっ。凄いやろ!?」という感じの都です。
宮殿部分のみの再現ですが、いかに巨大だったかよく分かります。
10. アテネとシチリア島のアクロポリス(紀元前4世紀頃)
現在でも、昔の大理石がまっすぐすっと立った姿は美しいですが、装飾を施され磨かれた大理石の建物はどれほど美しかったことでしょうか。
昔のアテネやアグリジェントは本当に本当に行ってみたい。
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11. アレクサンドリア港(紀元前3世紀頃)
大灯台で有名な古代のアレクサンドリア港の様子です。
大灯台や港の様子のみならず、神殿や学校、図書館、市場など人々の生活が分かる内容になっています。
12.カルタゴ(紀元前3〜2世紀)
ローマと覇権を争ったフェニキア人の大国カルタゴ。ひときわ目を引くのが鍵形の舟着き場です。円状になっている舟のドックからは、メンテナンスを終えた軍船が地中海各地に出航していました。
第3次ポエニ戦争後に町は完全に破壊されますが、その後ローマ帝国の元でさらに発展を遂げています。その様子も再現されています。これは必見です。
13. ヴィッラ・アドリアーナ(121年)
ヴィッラ・アドリアーナは、イタリア・ティボリにあった皇帝ハドリアヌスの別荘です。現在の超高級リゾートホテルが裸足で逃げ出す豪華さ。
是非、皇帝の休暇を体験してみてください。
14. カラカラ浴場(216年)
世界史に詳しくない人も、響きが良いから名前くらい覚えていると思います。カラカラ浴場。しかしその豪華ぶりときたら、リゾートホテルですかって言いたくなります。
ローマ市民はこんな豪華な浴場に無料で入れたわけですから、羨ましくてしょうがない。どんなに金があっても、浴場にこんなパワーを費やせる人たちは、今後2度と現れないと思います。
15. ローマ式浴場
カラカラ浴場の流れで、ローマ式浴場の概要が分かる動画がこちらです。
大浴場とサウナ、お湯を沸かすためのボイラー室の様子が分かります。行ってみたいなあ。
16. コロッセオ(紀元後80年頃)
ローマ観光の定番コロッセオ。
いま見ても圧倒されますが、こうして再現動画で見るととてつもないです。文明の偉大さと科学力の勝利を象徴している建物と感じます。
17. ドムス・アウレア(紀元後64年〜68年)
ドムス・アウレアは、暴君と名高い皇帝ネロがローマ大火後に建設した大宮殿。
緑を多く取り入れたコンクリート製の宮殿群で、当時の建築の常識からするとありえないほど革新的なものでした。ネロはかなり時代を先取りした美的感覚を持っていたようですが、庶民はこれを酷評し、ネロが暗殺された後は次々と壊されていきました。
まるで近世のヨーロッパ宮殿のようで、こんなものが古代ローマにあったことが奇跡と言えると思います。
18. ポンペイ(紀元後79年)
世界遺産ポンペイ。ベスビオ山の噴火で街がそっくりそのまま火山灰の下に埋もれていたことで世界的に有名です。この動画は現在の様子と昔の様子の対比もあって、現地に行ったことがあると余計楽しめると思います。
在りし日のポンペイも観光してみたいな…。
19. 長安(7〜8世紀頃)
少し時代は下って、隋・唐の都の長安。
これは映画のワンシーンのようで、ベストアングルの総集編みたいな感じです。王宮周辺のカットしかないので、もう少し街全体が見たいと思いました。
しかし、さすが大中華帝国の都。スケールがデカいですね。
20. ローマ(紀元前320年ごろ)
最後はこれで締めましょう。
古代ローマの上空をドローンで撮影したかのよう。じっくり大画面でお楽しみください。
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まとめ
こういうのは通勤時間とかの合間ではなく、時間がある時にじっくりと、酒でも飲みながら大画面で見るのが正しい楽しみ方です。
どうぞごゆっくりとお楽しみください。