テレビで外国や外国料理が紹介される時に流れるBGM。
聞くだけですぐにその国を連想できます。このパワーはすごいです。
テレビ制作側からすれば、それを流しておけば受け手はその後の映像を混乱なく処理できるから、こんなに便利なものはないでしょう。
我々視聴者はそれを聞き続けるあまり、「パブロフの犬」状態になっていないでしょうか。
今回はそんな「聞いただけでその国を連想する曲」を集めてみました。
1. 中国 - 熱烈的大中華飯店
3:00からお聞きください。
中国というより、中国料理を紹介する時に絶対流れるテーマがこれ。
これは2003年のフジテレビのドラマ「熱烈的中華飯店」で使われたBGMで、そんなに歴史はないのですが強烈に「中国」をイメージさせるBGMになってしまいました。
たぶん、「ゴチになります」の影響が大きいのだと思います。
これを聞いたらナイナイの岡村さんが「おいしーっ!」って言ってるのが脳内再生されます。
2. ロシア - коро́бушк
ロシアと言ったらこれしかないでしょう、「コロブチカ」。
もともとニコライ・ネクラソフという雑誌編集者が作詞した「行商人」という詩に歌が付けられて、ロシア民衆に民謡として人気が出ました。
任天堂が発売したテトリスのBGMに採用されてそれが世界中で売れたことで、世界的にロシアを連想する曲になってしまいました。
3. ペルー(アンデス)- El cóndor pasa
コンドルは飛んでいく El cóndor pasa - YouTube
この曲を聞くだけで、アンデスの荒れた大地、険しい山々、青く高い空と白い雲、そこに飛ぶコンドルを思い描く。
これは刷り込みなのでしょうか。それもあるでしょうけど、やっぱり曲の力なのかなあと思います。
蛇足ですが、週末に上野とか横浜とか人が多いところに行くと絶対、アンデスの音楽の路上パフォーマンスやってませんか。あれ何なんでしょう。彼らは何者?
4. スコットランド - Scotland the Brave
スコットランド人部隊の行進曲です。
これも聞いただけで、スコットランドのどこまでも続く荒涼とした大地を思い描けます。
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5. トルコ -Ceddin Deden
オスマン・トルコの軍歌「セッディン・デデン 」です。
上野・東京国立博物館の「大トルコ展」のCMのBGMがこれだったと記憶しています。
ぼくはイスタンブールの軍事博物館で生演奏を聞いたことがありますが、鳥肌がたつくらいカッコ良かったです。
6. メキシコ - El Jarabe Tapatio
El Jarabe Tapatio-The Mexican Hat Dance - YouTube
これぞメキシコ!聞くだけで楽しい気分になってきて、踊りたくなるような陽気な音楽です。
バラエティ番組でメキシコを紹介する時にはかかせないBGMですね。
7. チェコ - Má Vlast ~ Moldau
Bedřich Smetana - Má Vlast - Vltava (Die Moldau) - YouTube
合唱曲としても有名な「モルダウ」。
プラハの町並みやドナウ川の岸辺の思い浮かべます。
8. イタリア - TORNA A SURRIENTO
「帰れソレントへ」という名前で日本でも有名。
このイントロを流してローマ遺跡や青い海を写すだけで、そこはもうイタリアです。
9. フランス -La vie en rose
Edith Piaf -La vie en rose with lyrics - YouTube
フランスっぽいと言えば、これしかないでしょう「ラ・ヴィエン・ローズ」。
場所はパリのナイトクラブ。外に出ると街燈にぼんやり浮かぶセーヌ川。そこでタバコを一服・・って感じです。
10. 日本 - 春の海
春の海(Haru No Umi) 宮城道雄 - YouTube
ニッポンのお正月と言えばこれ一択。
正月のバラエティ番組は、ほぼ間違いなくこのBGMでスタートしますから。
引きのスタジオ遠景から始まって、カメラが寄っていってタカアンドトシと加藤アナにカメラが寄っていくところまで脳内再生されます。
まとめ
聞いたことはあるけど名前は知らない曲もいくつかあったのではないでしょうか。
これをきっかけにより深く民族音楽や文化を知るようになればいいでしょうけど、知識がこのイメージ音楽どまりにならないようにしないといけませんね。