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【全訳】アメリカ軍のゾンビ制圧計画「CONPLAN 8888-11」

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※この記事は、以前noteに掲載していたものの転載です

ゾンビ襲来時の緊急軍事対策マニュアル

「非常事態計画8888-11(CONPLAN8888-11)」は、アメリカ戦略軍が2010年に作成し2011年に発表した「対ゾンビ制圧計画」です。

CONPLANとは「非常事態計画」という意味で、仮にゾンビが発生し人的・経済的・資源的被害が発生している場合、どのようにして防衛対策準備を取り、ゾンビを倒し、緊急時から平常事へと回復させるかというステップがまとめられています。
冒頭に「これは冗談で作成されたものではない」と断り書きがわざわざあるように、これはアメリカ戦略軍の本当のスタッフによって作られた「本物」です。
ただし、どちらかというと「若手戦略家養成のためのプログラム」の一環であるようです。

アメリカ戦略軍は、核抑止力・敵ミサイル攻撃の防御・早期警戒、そのための作戦立案と指揮を負っている機関で、空軍・海軍が持っている核戦力を一括で管理しています。
アメリカ戦略軍の若手戦略家は、一人前の戦略家になるための厳しい計画立案訓練を受けているのですが、概してシミュレーションは退屈でありきたりなものになりがちなのだそうです。
そこで「ゾンビが襲撃してきた」といったあり得ないシチュエーションの非常事態計画を作ってみると、あまりにも馬鹿げているためとっても面白く、若手戦略家は楽しみながら計画立案訓練を受けることができるとのこと。

ただし、若手とは言えアメリカの一流の頭脳が作った非常事態計画なのでその内容は非常に細かいものとなっています。
発生するゾンビの特徴はどのようなものか、アメリカ軍の各部隊やアメリカの公的機関がどのような役割を果たすべきか、どのようなマイルストーンで攻撃部隊、補助部隊、医療部隊などが展開すべきか、などなど。

ゾンビファンのみならず、戦略・計画立案を行うビジネスマンも非常に勉強になる内容となっています。

興味深い内容ですが日本語訳がまだ存在しなかったので、今回全文を邦訳してみました。かなり長いです。ではどうぞご覧ください。

 

 ・免責事項

非常事態計画(CONPLAN) 8888 覚え書き:この計画は冗談で作成されたものではない。2009年と2010年の夏、JOPP(ジョイント・オペレーショナル・プランニング・プロセス)に関し地元の連隊から訓練を受けていたアメリカ戦略軍(USTTRT COM)のメンバーは、たまたま「ゾンビから生き残る計画」を検討することが、訓練としてとても有用かつ効果的であることを発見した。JCWS(ジョイント・アンド・コンバインド・ウォーファイティング・スクール)の戦略家で、JPME II(ジョイント・プロフェッショナル・ミリタリー・エデュケーション Ⅱ)に参加した者も、一般市民が架空の訓練シナリオが実際の計画であると間違って信じてしまうことで起こる政治的な混乱への対処の訓練としてこれを認識した。JCWSで使用され強化スタッフに教えられる架空のシナリオ「チュニジア」や「ナイジェリア」を使用するよりも、実際に発生すると勘違いしようがない、絶対あり得ないシナリオを使用するほうが、リスクが少ないと考えたのだ。
この計画はバカみたいだったので、学生たちは訓練を楽しんだだけでなく、基本コンセプトの策定や計画を効果的に開発(ファクト、仮説、特定のまたは暗喩されたタスク、レファレンス等を作成すること)できた。
この計画は新しい戦略家を養成し、重要な知識を得る非常に楽しい方法だと感じているため、このような形で発表することにした。我々は、群衆調達現象の利点について記載のあるビジネスマネジメント書「ヒトデとクモ(The Starfish and the Spider)」を読んだ後、インテリペディア(アメリカ・インテリジェンス・コミュニティが運営するデータシェアシステム)に投稿した。我々はこの訓練ツールを、「野に放つ」ことによって、戦略家を訓練するための新しく革新的な方法を見つけることに興味がある人が、古いやり方を見直すきっかけになればいいと考えている。また、我々はこのようなあまり一般的でない訓練方法が、従来型の退屈なやり方を教えようとしている人にインスピレーションを与えてくれることを期待している。また、このようなエントリーは単に(戦略家にとって)有益であるだけでなく、家族から離れて海外の軍事作戦に従事している者にとっても面白いものであると思う。この計画がJOPPが如何に働くかの理解に役立つと同時に、笑顔をもたらすことになれば幸いだ。もし現実から数分逃れ、真剣にこのシナリオについて取り組むと、この種の無味乾燥で単調なシナリオは一躍楽しいものになるはずだ。

 

・送付状:略

 

・セキュリティに関する説明

1. この計画の正式名称は「アメリカ戦略軍非常事態計画8888-11 対ゾンビ制圧作戦(CDRUSSTRAT COM CON PLAN 8888-1 1 COUNTERZOMBIE DOMINANCE OPERATIONS)」である。
2. この計画の略称は「アメリカ戦略軍非常事態計画8888-11(CDRUSSTRAT COM CON PLAN 8888-11)」である。
3. この文書は、危機発生時の最大限の効用を保証するためのものではない。ゾンビに対抗するために使用される分類された能力は、この計画の行動を現在の運用条件に適合させるために、危機行動計画中に適応された適切な発注と附属書で対処される。
4. この文書には、「諜報機関の法律(Espionage Laws)」第18条第793項および第794項におけるアメリカの防衛に影響を及ぼす情報が含まれている。許可されていない人に対し、ここに記載された情報を送信または開示することは、法律で禁じられている。
5. 本書の複製は訓練目的では許可されている。情報セキュリティプログラム”アメリカ国防総省5200. 1-R”で概説されている機密資料の再生に関するガイドラインに従ってのみ複製することができる。これが本当の計画だった場合は「アメリカ戦略軍または特定の指揮官の許可なく複製することはできない」という文言を含める必要がある。

 

・計画概要

1.ステートメント
この非常事態計画は危機対応計画(CAP: Crisis Action Plan)の発動の際の基本となる非常事態対応型の計画である。

 

2.目的
この計画はフィクションの「緊急時計画方針(CPG)」であり、アメリカ戦略軍が定めるレベル3の包括的JOPES(ジョイント・オペレーショナル・プランニング・アンド・エクスキューション・システム)によって、大量発生したゾンビから、非ゾンビ状態である人間を保護するための軍事作戦である。ゾンビは全ての非ゾンビ状態である人間(ここでは「人間」と呼ぶ)のあらゆる生活に対する脅威であり、アメリカ戦略軍は伝統的に敵対する国の民を含む全ての人類の命と尊厳を守るためにこの計画を用意するものである。この計画は以下3段階に分かれる。
A. ゾンビから人間を守るための防御対策を確立し、維持すること
B. 必要に応じて、命令が発せられ次第、人間の安全に対するゾンビの脅威を取り除くこと
C. ゾンビ襲撃中とその後に、法律と命令を維持することで民間当局を支援し、基本サービスを回復すること

 

3.防衛作戦
この作戦の目的は、ゾンビに関連する脅威が存在する環境状態を監視し、それに対応する機能を準備することである。この計画の守備拠点(附属書C内)は、以下のパラグラフ6で特定された脅威シナリオに対応して、人間に対する防御および予防措置を詳述する。Zombie Conditions(Z-CONSまたはZOMBIECONS)システムはアメリカ戦略軍が提供するもので、脅威の度合いや警告に応じて採るべき所定の行動の情報を積極的に配信する。

 

4.攻撃作戦
アメリカ戦略軍は、アメリカ合衆国大統領(POTUS)またはアメリカ合衆国国防長官(SECDEF)を指導者とする軍事能力を用い、人間の安全に対するゾンビの脅威を根絶するように命令されている。この計画の「攻撃的作戦」パート(付録C内)および付録S(STO)では、抹殺・騙し・破壊・漸減または壊滅によるゾンビの能力の中立化(無効化)について詳述している。ZOMBIECONSシステムは、攻撃的な宇宙統制能力を含む、陸上司令部(GCC)の対処力の減少状態増加を積極的に予期・対応する。

 

5.実施条件

a.政治・軍事状況
ゾンビはすべての人間の命にとって大変危険であり、ゾンビ感染は我々の生活を支える国家の安全と経済活動を大きく損なう可能性がある。それゆえ、ゾンビで人口が構成されないこと、またはゾンビによる有害な影響を受ける危険性があることは、アメリカおよび同盟国の国益にとっての核心に繋がる。仮にユーラシアでゾンビ感染が発生した場合、アメリカは物理的な優位性があるが、(ゾンビは)上空や海上の交通網によって容易に南北アメリカ大陸に持ち込まれる可能性がある。さらに、人々をゾンビに変える可能性がある小惑星や核宇宙放射線は、地球上のあらゆる陸地や人口に影響を与える。ゾンビの発生が急速に広がっている状況においては、スピーディーで、圧倒的で、一方的な軍事力によってゾンビの脅威を打ち消すことが求められる。

 

b.実行計画
非常事態計画8888は、6段階の軍事作成すべてに適用されるように設計されている。アメリカ合衆国大統領(POTUS)またはアメリカ合衆国国防長官(SECDEF)の指揮下にある場合、アメリカ戦略軍の指揮官(CDRUSSTRAT COM)はこの計画に従い作戦命令(緊急命令、準備命令、出動命令、行動命令、実施命令)を発令する。この計画は、仮にゾンビの脅威がアメリカ戦略軍の作戦計画(OPLAN)8000の手に負えない事態に陥り、現行年度の出動命令(今年度出動命令、宇宙作戦命令、アメリカ国防安全保障協力局の命令など)が継続され実行される場合にも適応されるよう設計されている。

 

6.ゾンビ脅威概要

非常事態計画8888は、以下に挙げるゾンビへの脅威に対応する。

 

ⅰ病原性ゾンビ(PZ: Pathogenic Zombies)
PZは、生物がウィルスや細菌などの伝染病に感染し作られるゾンビ生命体のことである。

 

ⅱ放射性ゾンビ(RZ: Radiation Zombies)
RZは、生物が極端な線量の電磁波や粒子線に感染し作られるゾンビ生命体のことである。

 

ⅲ黒魔術型ゾンビ(EMZ: Evil Magic Zombies)
EMZは、「黒魔術」として知られるオカルト的実験を経て作られるゾンビ生命体のことである。

 

ⅳ宇宙型ゾンビ(SZ: Space Zombies)
1.SZは、宇宙から来訪したゾンビ、または宇宙生物が地球に来訪し高濃度の毒素成分か有毒な放射線によって汚染され生まれたゾンビのことである。
2.「ゾンビ衛星」は、SZとは区別されるべきであり、予定外の軌道を回らない限りは、人間に危険を及ぼすことはない。ゾンビ衛星はDirect TVのような通信衛星サービスへの脅威となるだけである。

 

Ⅴ.兵器型ゾンビ(WZ: Weaponized Zombies)
1.WZは、兵器として利用される目的でバイオメカニカル・エンジニアリングによって作られるゾンビ生命体のことである。兵器ゾンビ製造計画と計画を支えるインフラへの対応策も含まれている。
2.映画「クレイジーズ」では、最も一般的なタイプのゾンビ(人間が有毒な化学物質やガスによってゾンビになったもの)がWZとして利用されていた。

 

Ⅵ.寄生型ゾンビ(SIZ: Symbiant-Induced Zombies)
SIZは、生きたままの他の生命体を宿主にしたゾンビ生命体のことである。SIZに寄生された時の症状は、おおよそ病原性ゾンビと似ているが、SIZは宿主をすぐにまたは完全に殺すことはない。しかし、寄生したゾンビを宿主から取り除く方法は不明である。

 

Ⅶ.菜食性ゾンビ(VZ: Vegetarian Zombies)
1.VZは、植物だけを食べるゾンビであり人間への脅威はない。VZは人間や他の動物を攻撃しないが、大量の植物を消費するため、米・トウモロコシ・大豆など人間に不可欠な植物への被害や、森林破壊を引き起こす可能性がある。
2.一般的な肉食性のゾンビは「うう…脳みそ…」とうめき声をあげるが、VZは人間を嫌い植物を好むため、「うう…穀物…」とうめき声をあげる傾向がある。

 

Ⅷ.チキンゾンビ(CZ: Chicken Zombies)
1.馬鹿馬鹿しく聞こえるかもしれないが、CZは実際にその存在が確認できた唯一のゾンビである。
2.CZは2006年12月4日にジョナサン・M・フォレスターによってオンラインの記事となった。
3.CZは、もはや卵を産むことのできない老いた鶏が、一酸化炭素を使用して家禽農場によって安楽死された場合に発生する。鶏の死骸はまとめられ山と積まれるのだが、不可解なことに、生き返り仲間の死骸を掘り返し表面にまで達する鶏が発生する場合がある。その後、最終的に内部器官の破壊のために息を引き取るが、それまでしばらくよろめきながら生きる。
4.CZは単に人々に恐怖を与える存在のみであり、動物に対する残虐行為への抗議から人を菜食主義にさせる場合があるが、彼らは直接人間に対する脅威とはならない。兵器型ゾンビと異なる点は、生きている生物を殺すために既に死んでいる生物を故意に活性化させているか、あるいは最小限の機能のみで辛うじて生きているかという違いである。

b. 環境への影響。大部分の環境からの影響に対し、おおよそゾンビ感染は抵抗力がある。

 

i. この計画では、以下の環境要因がゾンビに適応される
1. PZ(病原性ゾンビ)を発生させるウィルス病原体は、紫外線に対して何らかの耐性を有する。紫外線は、ほとんどのウィルスの生命形態を構成するリボ核酸(RNA)の機能に対し不対である。せいぜい、紫外線は健常細胞のウィルス複製を妨げるくらいである。病原性ゾンビは、日光曝露により痛みを伴う光感受性をするかもしれないことは特筆事項である。このため、PZの活動は明るい時間帯は暗い時間帯のように活発にはならないはずである。
2. EMZ(黒魔術型ゾンビ)、SZ(宇宙型ゾンビ)、VZ(菜食性ゾンビ)、WZ(兵器型ゾンビ)は、火災や洪水、竜巻、津波を除く気象現象に対し耐性がある可能性が高い。

 

ii. この計画では、以下の環境要因が人間に適応される。
I. 人間が生き残るには雨が非常に重要となるだろう。もし水の供給が絶たれたら、人間は水を得るために他の手段に頼らざるを得なくなる。しかし、地下水がゾンビ感染の媒介である疑いから、河川や河川からの地下水は信用できなくなるからである。
2. 病原体や毒素を運ぶ可能性のある空気の直接的な影響や放射線の直射から身を守る丈夫な構造体の中に避難していない人は、汚染・死亡・傷害を受ける危険性が高い 。

c. これらの脅威シナリオは包括的であることを意図していない(ゾンビ災害シナリオのために出現する脅威に対応するには、アメリカ戦略軍は十分な姿勢をとっていなければならない)。「付録C 付録1-守備運用と付録C アペンディクス2 攻撃作戦」は、想定されるおおよそのゾンビ脅威に対する断続的な手段を提示するものである。

 

d.法的考察
アメリカ法と国際法は、人間と動物の生活に関わる事柄について、軍事作戦を制限している。しかし、病原性の生命体、ロボット生命体、または「伝統的」ゾンビによる敵対的行動に対し、軍事力を活用した防御的対応または攻撃的対応を採ることについてはほとんど制限がない。「人間が生き残る」ためすべての脅威を除去する可能性を考えると、この計画はアメリカ合衆国本土(CONUS)およびアメリカの主権が及ぶ地域の戒厳令の宣言と並行して実行される可能性が高い。この計画を準備する際に、法的追加が考慮されるべき事項には以下がある。アメリカの法律・国連憲章・アメリカが締約する国際条約および協定・武力紛争法(LOAC)・慣習国際法および適応可能な交戦規定(ROE)である。

 

e.実行される作戦 (8088 付録 C参照)
f. 作戦展開
アメリカ戦略軍は「軍」としての命令を受け、現年度に世界中に配備されている。この非常事態計画には、事前に特定された主な敵がない。したがって、(アメリカ戦略軍は)特定の地域に軍隊を直接展開することはない。
アメリカ戦略軍が司令官(CCDR)としての役割を「支持」された場合、TPFDD(タイム・フェーズド・フォース・アンド・デプロイメント・データ)はアメリカ戦略軍と協業の上で、軍事展開が必要なケースに応じて攻撃的・防御的な処置をとり危機への対処を図る。しかし、アメリカ戦略軍が「支援型」司令官として任務に当たる場合、部隊は支援部隊として、TPFDDの司令官の指揮下に入ることになる。 

 

g.運用
非常事態計画8888は、アメリカ戦略軍司令官の許諾の元、軍事作戦の実行、または戦闘地域での援護活動、または補助任務を実行するために設計されている。この計画の運用は、目標状態を目指しながら状況に応じ連続・非連続、または順番を変更しながら実行される。しかし、ゾンビによる人類への脅威が世界的なものとなれば、アメリカ戦略軍司令官が出した特定の作戦フェーズに関する命令は地球全体に適用されるものとなる。

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Phase0 準備(継続任務)
アメリカ戦略軍は、ゾンビ化を引き起こす可能性のある病原菌媒介者に何か変化がないか監視を継続的に実施する。 アメリカ戦略軍内の大量破壊兵器センター(SCC-WMD)は、フェーズ0の準備段階の確実な実行において、主導的役割を果たし、連邦政府・州および地方機関と連携する。大量破壊兵器センターは、情報機関によって必要な疫学的な情報・監視・偵察(ISR)要件を確実に回答されるようにする。大量破壊兵器センターはアメリカ陸軍感染症医学研究所(USAMRID)と協業し、アメリカ戦略軍への危険物取扱(HAZMAT)ならびにシーバーン兵器(化学・生物・放射性物質・核・爆発物)取扱の訓練を、アメリカ戦略軍下の事業の下で実行する。

 

Phase1 抑止(継続任務)
アメリカ戦略軍司令官(CDRUSSTRAT COM)による緊急命令(WARNORD)を受けた後、JFCCGS(ジョイント・ファンクショナル・コンポーネント・コマンド・スペース・アンド・グローバル・ストライク)はフェーズ1における補助部隊となる。JFCCGSはどんな理由があろうと撤退することはできない。しかし、ゾンビを率いる軍隊がある場合、次の(作戦)展開から撤退できる。ただし、大量破壊兵器を保有する特定の国家やテロリスト集団、バイオ兵器を保有する法人などはこれに当てはまらない。抑止目標を達成するために、アメリカ戦略軍は、特定の国家やテロリスト、犯罪集団がゾンビを使って引き起こされた毒や汚染、それに類する状況を阻止するため、部隊が毒・汚染された環境で生き残るための大規模な訓練を行う。

 

Phase2. イニシアティブを握る(評価・緩和・準備)
アメリカ戦略軍は待機命令または警戒命令を受け取ると、政府存続計画(COOP)を発動し、(アメリカ戦略軍の)すべての構成員は与えられているタスクを一時中止する。空上戦力・陸上戦力の命令・コントロールのノード(連絡網)は最低でも35日間は活動できる準備をする。アメリカ戦略軍は、ロシアや中国のような核戦力を持つ国の指導者が、我々の対ゾンビ戦の用意が核戦争の用意と勘違いしないように信頼醸成を図る。必要に応じて、これらの国々と連携しJFCCGS(ジョイント・ファンクショナル・コンポーネント・コマンド・フォー・ストライク)を実行し初期段階で迅速に対応する。他のアメリカ戦略軍の組織は、ゾンビ脅威を排除するため、連邦政府・州および地方機関と連携し、保護された民間地域に対し情報・監視・偵察(ISR)の機能及び治安維持を提供する。

 

Phase3 - 支配(適時対応)
アメリカ戦略軍司令官の命令(警戒命令、待機命令、展開命令、発展命令?)を受け取ると、すべてのアメリカ戦略軍はゾンビ脅威に対する戦闘操作の準備を開始する。 アメリカ戦略軍タスクフォース(タスクフォース(TF)I 24、I 34,144,204,2 2 I 4,294、場合によっては、戦略的活動を支援するために形成された他のタスクフォース)は、適用可能なEAP-STRATに従い戦闘準備をさせる。アメリカ戦略軍は、政府存続計画(COOP)、緊急災害支援計画を発動し、少なくとも40日間、任務に必要な要因を配置する。

 

Phase4〜5(環境を安定させる)
フェーズ3開始40日以降、アメリカ戦略軍は、残存しているゾンビの脅威の深刻度や、その地における物理的・疫学的安全度、基礎サービス(水道、電力、下水道インフラ、空・陸通信)を評価するための調査員を派遣する。これらの情報はアメリカ戦略軍のヘッドクォーターへ集められ、セキュアでない通信を利用し平文で発信される。孤立した生存者がこれらの通信を傍受することにより、アメリカ戦略軍とのコンタクトが可能になる。アメリカ戦略軍は、残存するゾンビや汚染源に対応するため、「戦闘可能」状態を維持する。

 

Phase6. 民間移譲(正常化)
アメリカ戦略軍とその構成組織、司令官、連携組織は、必要に応じてアメリカの民生用・商業用・公用の民間インフラとサービスを共同で修繕・復旧・再構築する。アメリカ戦略軍は必要に応じて戦闘地域への支援を提供する。全ての行動後、プロセスの改善と将来の演習への組み込みのために、報告書lAW(囲いD〜CJCSl 3 150.258参照)が作成され、この非常事態計画にフィードバックされる。

 

7. 補助計画
ゾンビの発生は地域責任司令官(CCMD AOR)の管轄領域を超えて急速に広がる可能性があるため、アメリカ戦略軍はアメリカ合衆国国防長官による依頼を受け、ゾンビ制圧計画をすべての司令官にレベル3の計画を適応させる。アメリカ合衆国国防長官によって指導される非常事態計画8888は、ゾンビ勢力により全ての命令・コントロール機能が損なわれたり制圧されたりした最悪のシナリオを想定している。この計画は通常の戦闘・核戦闘・または世界的な戦闘のために通常確保されている命令・コントロール機能に大きく依存している。戦闘支援部隊と配下部隊は、この計画を使用しゾンビに対する反撃に関連する緊急時対応計画を推進する。

 

8. 二次計画

以下は、アメリカ戦略軍により非常事態計画8888の二次的に遂行されるかもしれない計画である。
ⅰ非常事態計画8035「宇宙作戦」
ⅱ非常事態計画8531「パンデミック・インフルエンザ」
ⅲ非常事態計画8099「大惨事の戦闘武器」
ⅳ作戦計画8010「地球規模の衝突抑止」
Ⅵ 作戦計画8001 「追加補助計画」

b. 地形戦闘部隊 作戦計画または非常事態計画
i. 作戦計画「追加補助計画」参照

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9.未確定情報

a.アメリカと同盟国は、この計画ですべての対ゾンビ制圧作戦を実行するに必要な状況認識を持つ。

 

b.ゾンビ戦闘員は人間の負傷によってより強力になる。(なぜなら負傷した人間はゾンビになるからだ)

 

c.アメリカ軍と同盟国軍は戦闘が進展するにつれて劣勢になる可能性がある。

 

d.武力紛争における法律はゾンビには適用されない。

 

e国内法執行機関は、戒厳令が発令されるまで、ゾンビへの攻撃をアメリカ合衆国本土の法律を適用し対処する。

 

f.ゾンビ病原体の治療法は不明である。現時点では、一度人間がゾンビになると治療することができず、元に戻すことは不可能と推定される。パンデミック時の医学的ブレイクスルーへの希望については、最寄りのアメリカ疾病予防管理センターにてお尋ねを。

 

g.ゾンビに負傷を負わせる有効な方法と推定されるのは、全ての火力を頭部に集中させ、特に脳みそを破壊することである。ゾンビ状態では人間の脳は機能しているが、実際に活動している唯一の部分が脳幹であることは広く認められるだろう。

 

h.ゾンビを確実に仕留める唯一の方法は、ゾンビの体を焼くことである。黒魔術型ゾンビ(EMZ)は炎の効果がないかもしれない唯一のゾンビである。

 

i.司祭からなる「祈祷部隊」は黒魔術ゾンビに対抗できる唯一の手段かもしれない。無神論者は黒魔術ゾンビに対して脆弱である。

 

j.ゾンビに関する正確な情報は現時点では得られないため、戦略家はゾンビの脅威を適切に定義するため人気のある書籍・映画・マンガから導かれた最悪のシナリオを想定しなければならない。

 

k.もし人間がゾンビ病原体に汚染されゾンビ化したとしても、人間の体は生物学的に水と食べ物を定期的に摂取する必要がある。適切な水分補給がなければ、30~40日以内にゾンビ病原体もろとも死ぬであろう。

 

l. ほとんどの手指消毒製品は、全細菌の99%を殺すと宣伝している。これらの製品のどれも、エボラのようなレベル4級の病原菌に対して効力を発揮することはなかったが、適切に使用されれば、病原体に基づくゾンビの拡散を制限または遅延させる可能性がある。

 

m.ゾンビは不死ゆえに痛みや死を恐れない。暴動対策は無効であろう。

 

n.自己保身に走りがちな人間は、ゾンビ発生という事実を認めたがらないため(ゾンビに襲われて)新たなゾンビになる可能性がある。

 

作戦上の制限
以下に作戦上の制限を述べる。

 

ⅰ作戦上の制限は、アメリカ戦略軍およびその支援部隊が、確実に起こさなければならない強制措置、またはアメリカ戦略軍およびその支援部隊が、起こることを許してはならない抑制措置から成る。この項目に含まれるその他の制限事項は、この計画で概説された作戦を達成するアメリカ戦略軍の能力が、資源または手続き上の不足によって損なわれる可能性があることを、戦略家は考慮する必要がある。

 

制約

アメリカ戦略軍部隊は以下を行わなくてはならない。


ⅰ大量破壊兵器を保有する敵による、アメリカまたは同盟国への攻撃を阻止するという姿勢を変えないこと。


iiゾンビ災害の全段階を通して割り当てられた任務を引き続き実行すること。


iiiゾンビを追い払い、ゾンビの根城を根絶すること。


iv以前はアメリカ市民であったゾンビの集団に対して、アメリカ合衆国本土内で戦闘活動を行う準備をすること。


V作戦は実行可能で最新の継続性を維持すること。


viゾンビらを根絶するためにアメリカ合衆国本土内で核兵器を使用する緊急計画を維持すること。

 

抑制

アメリカ戦略軍部隊は以下を行ってはならない。
ⅰ.ゾンビ部隊に核兵器保管場所への侵入を許すこと。
ⅱ.空軍基地や意志決定機関施設など、ゾンビ部隊を打ち倒すための施設を危険に晒すこと。
ⅲ.戦艦・潜水艦・弾道弾・核(SSBN)を扱う海軍施設に、ゾンビ部隊の侵入を許すこと。

 

物資不足と限定要因

以下に(物資)不足と限定の要因を述べる。

 

ⅰ. ゾンビから防御するには、砂利、砂、有刺鉄線、対人地雷、暴動制御化学薬品、任務志向防護態勢(MOPP)関連道具、石油(火炎障壁を作るため)が必要である。これらの消耗品は、ゾンビ侵入に対して十分なレベルの防御を実現するほど存在しない可能性があり、利用可能な物流支援インフラを維持するために課税をかける可能性がある。

 

ⅱ. アメリカ戦略軍は現在、30日間のゾンビ襲撃からの防御支援に十分な備蓄(食糧、水)を有していない。

 

ⅲ. アメリカ戦略軍は、ゾンビ攻撃を撃退することのできる地上戦闘力を持たない。

 

ⅳ. アメリカ戦略軍は、ゾンビの脅威に対し、戦略的な空域、宇宙および海上の軍事力で同時攻撃を提供できるのみである。

 

ⅴ. オファット・エアー・フォース・ベース(アメリカ戦略軍が保有する空軍基地)は、ゾンビ勢力に対し戦闘作戦の指揮と制御を担当する人員を保護することができる場所を提供できるのみである。宇宙統合機能構成部隊(JFCC SPACE)とアメリカサイバー軍(USCYBERCOM)の司令部は保護された場所であるが、襲撃の初日にゾンビ勢力に制圧される恐れがある。

 

ⅵ. アメリカ戦略軍の構成部隊は現在、ゾンビの脅威に対応した政府存続計画(COOP)を継続的に実施できるレベルにない。さらに、この政府存続計画は他のアメリカ戦略軍の構成部隊または強化されていない一時的な施設を利用するため、ゾンビの脅威は政府存続計画を無効化にする可能性がある。ゾンビに対し強化されていないシェルターとバリケードを有効化するため、政府存続計画の中に木工作業、金属作業、溶接のトレーニングと、木材と金属の備蓄を含めるように改訂する必要がある。

 

ⅶ. ゾンビ侵攻の最初の1週間に空中司令センターが機能することはまずないだろう。空中での給油は作戦能力を伸ばすが、補給兵が支援する支援基地はゾンビによって倒される可能性が高い。ハワイやグアム、ディエゴ・ガルシアのような島々に、空中での命令・コントロールが可能な人材を運ぶことができるなら、これらは有効な移転基地になるかもしれない。

 

o.有効な業務を開始する時期
ゾンビの脅威という独特の状況と、懸念されるアメリカ政府の財政を鑑みると、漸進的な軍事増強は期待できそうにない。 アメリカ戦略軍は、行動指針(COA)を開発しつつも、
戦闘指揮の世界的な状況認識と指導に基づき、アメリカ国防長官府、共同スタッフ、その他の軍事司令部と、合同および共同の軍事的作戦の選択肢を模索する可能性が高い。

 

軍の関係

10.軍の関係(8888附属書Jおよび現行の運営命令を参照)

a. アメリカ戦略軍の部隊は、待機も配備も柔軟で、状況に応じて戦闘地域または国の財産を同時にサポートすることができる。アメリカ戦略軍は指定された軍に対して統合軍指揮権(COCOM)を行使し、他の部隊をサポートするために補助関係を利用する。アメリカ戦略軍は、世界的な視点や他の進行中の宇宙作戦を考慮して、状況に最もよく合うように部隊同士の関係を調整する。したがって、対ゾンビ作戦部隊の関係には、「汎用的であること(One Size Fits All)」が望ましい。

 

b. アメリカ戦略軍司令官は、アメリカ合衆国国防長官が持つ国際的な軍事管理実施の統合命令により、各部隊に割り当てられている指揮権のすべて、統合軍指揮権(COCOM)を持つ。統統合軍指揮権を持つアメリカ戦略軍指揮官とその部隊は、部隊を待機させたり配備させたりする命令を発する権限を持つ。これらの部隊の関係は、アメリカ合衆国国防長官によって別途指導されない限り、対ゾンビ作戦中に適応される。

 

ロジスティックの見積もり

11.ロジスティックの見積もりについて。この非常事態計画において、軍はアメリカ合衆国本土または世界中にある拠点の異なる組織が管理するすべての資源または固定資産を利用できる。緊急事態が発生した場合、アメリカ戦略軍の部隊はすべての任務遂行力(待機および配備)を保証された上で任務を実行できる。他の地域責任司令官(CCMD AOR)によって集結した部隊は、援助要請を調整する目的で、地域での責任を負う責任司令官として直接連絡権限(DIRLAUTH)を認められる。これらの勢力は、アメリカ戦略軍と配下の部隊に情報を提供し続けなくてはならない。地域司令官は、アメリカ戦略軍部隊(要約附属書D)の要請に対する払い戻しについて、アメリカ戦略軍J4およびJ8と協力する。

 

分類指針

非常事態計画8888-11の分類指針
作戦:アメリカ戦略軍153
1.利用者に一般分類と保護レベルの分類指針を提供する。特定の計画段階で本作戦が必要となった場合、最も高い可能性のある保護レベルとなる。もし、この計画に含まれている特定の部位から特定の文書が派生した場合、それは単独では未分類となるが、未分類とされた断片情報と高く分類された情報とが結合または関連づけられた場合、分類された情報となる。より高い分類を必要とする情報の組み合わせまたは関連を特定する説明が、ページまたは文書に追加される。

2. 本ガイダンスの変更はアメリカ戦略軍J53を通じて調整される。

3. 附属書Zで指定された機関は、必要に応じてこの計画を再構築することができる。指名された組織は、作戦遂行または補助計画準備に必要なため招聘された部隊に対し、この計画を再構築し配布することができる。

4. 国務省管轄ではないが(この計画を)知っておく必要のある機関は、必要に応じてコピーを作成するか、重要な部分を手に入れることが許可される。

5. アメリカ、オーストラリア、カナダ、イギリスの(この計画を)知っておく必要がある人物にリリースすることは許可されるため、(必要な場合は)アメリカ戦略軍 J53に事前に連絡し外国人に公開または開示する許可を得ること。

 

基本計画(付属書A)

アメリカ戦略本部
オフロード・エアフォース・ベースNE 68113-6500
2011年4月30日

 

基本計画
アメリカ戦略軍非常事態計画 8888-11
対ゾンビ制圧作戦、基本計画

 

1.参考文献
a. "National Security Strategy of The United States," Mar 06
b. "Unified Command Plan 20 11 ," 6 April20 11
c. Guidance for Employment of the Force
d. Joint Strategic Capabilities Plan
e. USSTRA TCOM Cu rrent Oprational Orders and Directives (REL ACGU Versions)
f. The Zombie Surviva l Guide; Complete Protecti on from the Living Dead, by Max Brooks (Three Rivers Press), 16 Sep 2003
g. The Zombie Survival Gu ide; Recorded Attacks, by Max Brooks (Three Rivers Press), 6 Oct 2009
h. World War Z; An Oral History ofthe Zombie War, by Max Brooks (Three Rivers Press),
16 Oct 2007
i. The Zombie Combat Man ual; A Guide to Fighting the Living Dead (Berkley Trade) 6
April 2010
j. "Zombie Chickens Taking Over California" , Jonathan M. Forrester, 4 Dec 06 (http://www.slashfood.com/2006/12/04/Zombie-Chickens-Tasking-Over/California/) 注・既にデッドリンク
k. Zombies Vs. Unicorns, by Justine Larbastier & Holly Black (Margaret K. McElderry
Books, NYC) 2010

 

状況
a. 一般状況。議会の軍雇用指針(GEF)には、対ゾンビ制圧計画の作成を指示する具体的な緊急時計画指針(CPG)は存在しないが、民間機関防衛援助(DSCA)、国土防衛(HD)、大量破壊兵器兵器(CWMD)、パンデミック・インフルエンザ(PI)に対するレベル3計画を作成する指針は存在する。

 

b. ゾンビによって発生した生存脅威と、そのような不測の事態に対処するための詳細な計画のための特定の方針がないことを考慮して、アメリカ戦略軍はイニシアティブを取りゾンビの侵略からアメリカと同盟国の自由を確保するためのlOPESレベル3計画(非常事態計画)を策定した。その結果、本書に記載されている多くの特定のタスクは、高水準の戦略方針文書から成っている。これらのより高いレベルのタスクから導かれた、または達成に不可欠な計画における他のタスクは、「暗黙のタスク」としてリストされている。全てのケースにおいて、アメリカ戦略軍司令官は、どのタスクが「不可欠」なタスクか作戦を分析することで決定している(あるタスクは不可欠であると、既に高いレベルの指針によって定められていないものに関しては)。

 

C. 現代科学ではゾンビに関する有用なデータはほとんどない。この計画は、ゾンビに対抗するために軍事戦略立案者が多くの課題を提示しているが、これは現在利用可能な学術的・科学的情報に加え、SF(サイエンス・フィクション)の情報を多く活用している。しかしながら、SFの情報ソースに利用することは、軍事戦略家にとって非常に魅力的なものである。ほとんどすべてのケースにおいて、SFのシナリオは明らかに、(人間の)一連の行動について分析を高め、戦闘作戦における一連の行動と調整の理解を深め、事実・前提・リスク・「集団思考」の嫌悪感、または「認知バイアス」を発展することに関しての洞察を提供するからだ。
まとめると、ゾンビにまつわるSFのしっかりしたシナリオは、それがいかに「ぶっ飛んでいる」としても、計画立案にはとても有用であるということだ。

 

作戦実行

3.この計画を実行するには、アメリカ戦略軍による命令(EXORD)が必要である。この計画で詳述されている作戦(以下は詳述されているが変更することに制限がない - フェーズの変更、ゾンビの短所の変更、作戦の終了)の作戦待機または準備には、最低でもアメリカ戦略軍による警戒命令(ALERTORD)が必要である。

 

a.作戦のステートメント
この命令により、アメリカ戦略軍司令官は、ゾンビから人類を守るために世界中で軍事作戦を展開し、指示があった場合は、ゾンビの脅威を根絶し、ゾンビの攻撃中・攻撃後の法と秩序の維持と基本サービスの復旧を手助けする。

 

司令官の意図

b.司令官の意図
ⅰ.アメリカ戦略軍司令官の目的は、単独で、または同盟国軍と協力した上で、人類の安全を守ることである。

 

ⅱ.方法。アメリカ戦略軍は、ゾンビの脅威に対しタイムリーで正確な警告を維持し、ゾンビの媒介者を除去し、ゾンビの脅威から民間人を保護する民間機関を援護するために、(適切に)軍を招聘し配置する。

 

ⅲ.終結状態。ゾンビの媒介者が除去され、ゾンビ勢力の集団化や人口密集地帯への侵入といった脅威が排除され、ゾンビ兵器開発プログラムが破綻した時である。

 

考慮されるべき地域

ⅰ. 責任範囲(AOR)。 アメリカ戦略軍は、戦闘司令官として通常作戦の責任地域を割り当てられておらず、地理的な責任地域に関連し部隊派遣機能を実行できない。 アメリカ戦略軍はゾンビに対する特定の戦闘の役割はないが、核兵器を管理する唯一の司令部であり、これは死なないゾンビに対しては最も効果的な武器になりそうだ。アメリカ戦略軍司令部は、アメリカ政府とアメリカ市民、民間企業、政府の同盟国の保護のために、アメリカ合衆国大統領(POTUS)またはアメリカ合衆国国防長官(SECDEF)の指示に従い、全世界の抑止、国際衝突、軍事地域、およびサイバー作戦すべての唯一の窓口として機能する。

 

ⅱ.関心領域(AOI)。ゾンビの源やゾンビ勢力の大群が位置している、陸上、空上、または大気圏外の場所が現在は想定される。

 

ⅲ.共同作業領域(JOA)。アメリカ戦略軍は、国際的な責任を負っており、特定の地域の責任範囲はないが、リソース配分の優先順位付けとタイミングの調整を支援するため、共同作業領域を指定し、この作戦で有効化するように命令する。この計画の目的上、共同作業領域は統合部隊計画(UCP)に定義されている責任範囲司令部のエリアを越えない。責任範囲司令部のエリアに隣接する地域に脅威が存在する場合、2つ以上の共同作業領域が指定され、アメリカ戦略軍がサポートする部隊司令部は、アメリカ戦略軍またはアメリカ合衆国国防長官の命令に基づき、その責任範囲内に共同作業領域に対する対ゾンビ作戦が追加される。

 

柔軟な抑止力選択
d. 柔軟な抑止力選択(FDOs)は、兵器型ゾンビ(WZ)または黒魔術ゾンビ(EMZ)を作成できる国家または黒魔術師のみ適用される。附属書C、または追加の詳細についてCounter-Zombie Dominance Flexible Deterrent Optionを参照。

 

ⅰ.ゾンビが抑止できない場合

敵勢力

 

e.敵勢力(付録Bを参照)

ⅰ.この計画は8種類のゾンビに対応している。チキン・ゾンビは人間に脅威を与えず、責任はアメリカ法務省、国土安全保障省、農業・職員医薬品局にある。


ⅱ.実際に脅威となるゾンビの種類は、病原性ゾンビ(PZ)、放射性ゾンビ(RZ)、黒魔術ゾンビ(EMZ)、宇宙ゾンビ(SZ)、兵器型ゾンビ(WZ)、寄生型ゾンビ(SIZ)、菜食性ゾンビ(VZ)である。このうち4つは、監視と予測が可能な「自然な」現象によって引き起こされる。病原性ゾンビ(PZ)、放射性ゾンビ(RZ)、宇宙ゾンビ(SZ)、寄生型ゾンビ(SIZ)である。

放射性ゾンビ(RZ)は人為現象によって引き起こされる可能性がある。


ⅱ. ゾンビの8つの種類のうち、2つは「人為的」現象によって引き起こされ、確実に監視・予測することができる。放射性ゾンビ(RZ)と兵器型ゾンビ(WZ)である。

放射性ゾンビ(RZ)は自然現象によって引き起こされる可能性がある。


ⅳ. ゾンビの8つの種類のうち、1つは確実に監視・予測できず、または存在が証明されない「オカルト」現象によって引き起こされる。黒魔術ゾンビのことだ!黒魔術ゾンビは、SFのソースによると、物理攻撃によって排除するのは困難な脅威であるが、祈祷師によって黒魔術の源が破壊されると排除されると言う。


Ⅴ. ゾンビの8つの種類のうち、1つは不確定な現象によって発生する。菜食性ゾンビ(VZ)のことだ。
菜食性ゾンビは人気のビデオゲーム「Plants Vs Zombies」と、俳優メル・ギブソン主演の映画「Signs」に描かれている。このゾンビが科学者によって捕獲ならびに調査された事例は現在のところない。

 

W.計画。この非常事態計画の最悪のシナリオは、高い移動性、高い攻撃性、高い病原性、ほとんどまたは全く(人間がゾンビに対する)免疫性がなく、限られた効果的な対策(脳幹の破壊など)しか効果のないゾンビが出現することである。この場合、アメリカ国防総省の準備状況(例えば、人員の投入可能性、訓練、部隊配備、装備と配備)に重大な悪影響が及んでいる状況下で、民事当局に実施素敵な支援を提供するよう指示され、侵略に対し出来うる限り対応しなくてはいけなくなる。

 

ⅰ. 脅威レベルが高いゾンビの主な特徴は、以下の通りである。病原体が観察されずに宿主に侵入する能力(咬合または他の目に見える傷は必要ではない)。宿主(人間、動物または植物)の中で効率的に繁殖する能力(人間に限らず、動物や植物の中にも広がることができる)。迅速に突然変異を起こす可能性(ワクチンや「治癒」を開発する能力)。多くの人々が病気になったり失踪したりする(または、群れによって穀物全体が感染または汚染される)。

 

ⅱ. ゾンビ発生時の重要な作戦上の二次的影響は、社会的または経済的不安定性が発生すること、および/または同盟国軍の士気が崩壊することである。敵対勢力の軍(または資源)も感染する可能性があるが、運用能力または国内安定性は、アメリカと同盟国軍のそれと同程度の影響を受けないかもしれない。ゾンビ発生中に国や地域が罹患率、死亡率および関連する影響を緩和し、(可能であれば)個人および農業システムを社会復帰させる度合いは、軍事力にかなりの影響を及ぼすだろう。優れた保健医療システムや農業システム(対応可能な検疫能力を含む)を持つ国は、ゾンビ現象の影響の多くを軽減することができる。

 

ⅲ.ゾンビによる脅威から生じる主要な安全保障上の懸案事項には、機密保持能力や同盟国の能力が低下している中で、この機に乗じた侵略活動の発生が起こること、過激派が大量破壊兵器(WMD)を奪う機会があること、人災から起こる不安定化の中で主要商品の生産と流通が滞ること、が挙げられる。政治的、社会的および経済的不安定さと相まって、ゾンビの蔓延は、国際的な軍事衝突、テロ活動の増加、内乱、政治的または経済的崩壊、人道的危機、市民による暴動などを誘発する可能性がある。

 

ⅳ.重心(Center of Gravity)。ひとたびゾンビの現象が効果的で効果的、持続的な発生な状態になると、拡散可能な地理的速度、宿主集団内の攻撃速度、そしてゾンビの現象の病原性が重心となる。ゾンビの現象は、長期間にわたる(従業員の)同時不在または、国内・海外での重要な重大インフラや主要資源(例えば農業資源)の損失の影響が連鎖的に伝わっていく。

 

a.危機的な能力。宿主の中で効果的・効率的に自己複製し、宿主から宿主へと素早く乗り移っていく能力は、ゾンビ脅威のシナリオの中でも最悪のものだ。伝染性の度合いは以下の要因に依る。病原体が突然変異をすること、宿主または媒介者の間に伝達の媒介があること、宿主または媒介者への接近(例えば、人口中心地または処理施設との間を移動した等)、無宿主で生存する能力(例えば、仲間を介して広がる等)、そしてこれらに対し、対策の可用性・有効性があるかどうかだ。

 

b.危機的な要件。ゾンビの現象の危機的な要件は、宿主間で突然変異を起こし伝播する能力だ。どのような媒介が効率的かと言うと、呼吸・空気拡散、直接接触、食物および水の汚染、生物(例えば、蚊、幼虫、ダニ)を介して、菌が潜在的に数時間または数日間生き残ることができる物質(例えば、ドアノブ、デスクトップ、クルマ、機械)を介してなどが挙げられる。加えて、多数の宿主を廃人にする病原菌は、人々にさらなる心理的影響をもたらす(恐怖およびパニックによる欠勤、買いだめ、貿易制限)。さらに、感染した宿主は、十分な量の病原体を他者に感染させるため長い間生きさせられる。なぜなら、ゾンビは人間を苦しめる他の病原菌(インフルエンザやエボラなど)のように自然に消滅しないので、病原菌拡大中に途絶えることはないからだ。最後に、この病気には敏感な個体群、つまり免疫的に繊細で予防的、環境的または職業的な健康対策について充分でない集団が必要である。 [注:ゾンビの拡散は、呼吸器・空気中の手段を介して、または媒介物を介すのが最も危険なコースと考えられるが、歴史的な証拠に基づくものではない。]

 

C. 危険な脆弱性。病原体は免疫学的に対応された宿主に感染することはできないので(そのような能力を開発すべきである)、非医薬品の介入措置、様々な形態の環境汚染、媒介物の撤去、ワクチンまたは自然感染による有効な免疫の開発、予防または治療に対し影響を受けやすい。非医薬品での対応としては、伝播を妨げる可能性のある標的化・階層化された封じ込め(物理的距離、個人用防具(PPE)の使用、野ざらしにしないこと、手洗い、消毒、隔離、伐採、機器衛生など)が含まれる。

 

同盟軍

b.同盟軍(詳細は付録C及びEを参照)
重力(COGs)を決める

 

1.重力:ゾンビ勢力は、以下の重力に対して集中することが期待できる


戦略重力#1人口密集地

a.すべてのゾンビ勢力は、人間の安全や基本サービスを提供する人口密集地帯を狙ってくるだろう。菜食性ゾンビ(VZ)は農業資源を狙ってくるだろう。

 

2.作戦


a.作戦上の重力#1 コミュニケーションライン(LOC)
ⅰ.ゾンビは(車の)運転、山登り、水泳ができない(ゾンビは水の中を歩くことはできるが、浮いたり泳いだりできない)。ゾンビは地表の道路を利用して人口密集地に到達し、逃げ回る人間を攻撃して仲間を増やす。水路からは逃げられる可能性が高いが、水路の幅が大きく、かつゾンビが降りてきたり陸上から捕まったり(橋の上などから)できない限りは、(水路は)利用できそうだ。人間はゾンビが侵攻してきている場所から避難し、ゾンビの攻撃の間に生き残るのに必要な物資を確保するために、コミュニケーションラインへのアクセスが非常に重要になる。

 

b.作戦上の重力#2水資源(PWS)
ⅰ. ゾンビは水を飲まないが、人間は飲む。人間は通常、水なしでは10日以上生存できない。ゾンビは、食料である人間の存在によって水資源に引き寄せられる。ゾンビはこの間に飲料水を様々な物質で汚染し、人が利用できる飲料水の供給量をさらに制限すると予想される。

 

決定的なポイント・危機にある機能(CC)

3. 決定的なポイント・危機にある機能(CC)
a. 危機にある機能(CC)は、戦略的および運用上の重心が機能する上でも、この計画の目的を達成するためにも不可欠である。

 

ⅰ.危機にある機能#1 医療インフラ:ゾンビに近づくことは、ゾンビによる負傷により最終的にゾンビになる人間を生み出す。ゾンビの現象がゆっくりと現れる場合、負傷した人間は地元の病院や診療所を捜すだろう。これらの場所は最終的に、犠牲者が突然変異しゾンビになるにつれて、ゾンビ発生の源となる。これは病院施設が駄目になるだけでなく、ゾンビ支配と戦うために必要な医療専門家や医療従事者に回復不能な死傷者を引き起こす可能性がある。さらに、病院に巣くうゾンビは、人間が生存に必要な病院内の医療機器、医薬品、血液・組織・器官といった備蓄品を確保することを難しくする。ゾンビ負傷者の増加は、コミュニケーションラインに殺到する人の中に、ゾンビが紛れ込むという事態に直結するだろう。さらに、医療インフラへの被害は、水資源を浄化する能力を低下させる可能性が高い。

 

ⅱ.危機にある機能 #2:法執行インフラ:ゾンビの脅威に対する不十分な知識や訓練の結果、公安がゾンビ対応に呼び出され、結果的に犠牲者になる可能性がある。ゾンビ侵攻の危険がある地域から人が避難するにつれ、公安は法律・秩序・および安全の維持に不可欠である。さらに、公安は主要な資源(食料および水分配分ポイント、安全な医療施設、橋やバスの停留所などの交通渋滞点、緊急避難場所)の安全を確保するために不可欠である。 ゾンビを恐れている人間は、警察署や軍の武器庫、またはスポーツ用品店に押し入って武装しようとするだろう。その結果、法律や秩序が崩壊すると、指示系統を統一し、対ゾンビ作戦で効果的かつ統一された行動をとることが不可能になる状況が生まれてしまう。

 

ⅲ. 危機にある機能 #3:配電インフラ:発電および配電インフラは、正常動作を維持するには人間の手による保守および点検を必要とする。担当者が正常に職務を実施できない場合、それらの施設は機能不全に陥り始め、結果的に失敗すると、人間が依存する法律と秩序と基本サービスの提供を急速に損なう連鎖的影響が生じる。発電および配電インフラによって発生する騒音・灯火または熱放射がゾンビを引きつけ、担当者をかなりの危険にさらす可能性がある。可能であれば、人間の代わりにこれらのインフラを操作・修復するために遠隔制御ロボットを利用すべきである。さらに、電力インフラへの損害は、飲料水源の維持や、コミュニケーションラインの効果的な運用を損ない、人口を低下させる可能性がある。

 

決定的なポイント・危機にある要件(CR)

以下に述べる危機にある要件(CR)は、この計画の目的を達成するためにも不可欠な状態・人材・手段である。

 

ⅰ. 危機にある要件 #1:効果的な緊急時検疫/検疫手続き:ゾンビの源によって汚染された人を、健康な人から隔離することは、病院や医療インフラを運用・維持する上で不可欠な要素となる。ゾンビによって汚染された死傷者は、健康な人間とやり取りすることを許されてはならない。影響を受ける人間は隔離され、続いて根絶されなければならない。これらの条件を確立することができなければ、この計画にあるすべての「危機にある機能(CC)」を辿ることになるだろう。

 

ⅱ. 危機にある要件 #2:地域・部族・州・連邦緊急時管理の統合
地域、部族、州、連邦の法執行機関(LE)と緊急管理(EM)の間の効果的なコミュニケーションは、人口を維持し、ゾンビ支配の間でも資源を確保するための協調的努力に不可欠である。 9-11欧州委員会報告書に記載されているように、法執行機関(LE)と緊急管理(EM)はすべてのレベルで相互運用可能な通信機器、危険物除染機器、同等の訓練基準および調整手続きが必要である。統合に綻びが生じた場合、この計画にあるすべての「危機にある機能(CC)」を辿ることになるだろう。

 

ⅲ. 危機にある要件 #3:効果的なインフラ・セキュリティ:ゾンビによってエネルギー、水、または下水道・衛生設備が破損された場合、法律や秩序を損なう可能性のある条件が整い、医療および水道の供給が体系的に損なわれる可能性がある。さらに、下水道と衛生設備の場合、(設備の中で)ゾンビが死に絶えると、寄生虫を含む病気や病原体の拡散を促進する可能性が生じる。これを放置することは、(人類)生存の鍵となる可能性のある人間や野生動物、食糧と水資源を危険にさらす。危殆化した場合、この計画にあるすべての「危機にある機能(CC)」を辿ることになるだろう。

 

ⅳ. 危機にある要件 #4:安全な食糧・水・燃料の流通ネットワーク:最終的に、健康な人々と人々を守る軍は、火を起こしたり、機械を操作したり、食料・水・燃料を入手し、浄化し、分配する手段を必要とする。 食品・水・燃料の流通ネットワークと輸送拠点を支えるセキュリティを維持しなければ、健康な人の命が損なわれる。人間がゾンビの脅威から避難できる時間がどんどん減っていくし、人間同士の資源の奪い合いが起き、法律や秩序が損なわれる可能性がある。危殆化した場合、この計画にあるすべての「危機にある機能(CC)」を辿ることになるだろう。

 

Ⅴ.危機にある要件 #5:効果的な脅威の監視と警告プログラム:すべての政府機関は、管轄域内において、ゾンビ発生、潜在的なゾンビ汚染、および重要なインフラとコミュニケーションラインの安全とセキュリティに関する情報を有効に伝達する手段を備えていなくてはならない。効果的なレスポンスがゾンビ優勢に対抗するために健康な人間に取り付けることができるようになる前に、効果的な監視プログラムがない場合、ゾンビ勢力は、人間がゾンビに対する効果的な方策を採る前に大量に発生する可能性がある。この危機にある要件(CR)に概説されているような効果的な監視と警告プログラムを実施しなければ、この計画にあるすべての「危機にある機能(CC)」を辿ることになるだろう。

 

b. 友好的な集団


1.連邦当局および機関
アメリカ国務省(DOS)。国務長官(主にUSAID / OFDA)は、国際的な準備と対応を調整する責任を負っており、ゾンビの現象の拡大を抑止または緩和し、貿易や商取引への悪影響を制限し、ゾンビの現象の影響を受けた他の国を支援する努力を行う。アメリカ国務省はまた、海外のすべてのアメリカ市民との接触を担当している。

 

2. アメリカ国防総省

a. 国防長官室(OSD)

国防長官室は、政策開発、計画、資源管理、プログラム評価責任を果たす上で、国防長官の主要なスタッフだ。

 

b.国防総省次官(人員と準備)(USD P&R)

 USD P&Rは、軍運用方針、準備業務、健康管理、予備組織、および作戦統合を主導している。軍運用方針は力を評価し管理し、健康管理は従事者とその家族の健康を維持する責任がある。予備組織は予備軍の準備を担当し、全体的な予備勢力の準備を担当する。作戦統合は、人員と準備をまたいだ機能を統合することに責任を負っている。

 

C. 保健長官補佐官(ASD(HA))
保健長官補佐官は、アメリカ合衆国国防長官の主要な医療顧問を務め、軍事作戦中に隊員を支援する医療サービス方針を提供する。保健長官補佐官は、家族健康プログラム(FHP)ガイドラインを作成し、陸上司令部(GCC)と協力して、ワクチンおよび抗ウィルス薬の配布を優先させる。保健長官補佐官はまた、民間軍事作戦、保健安全保障活動、人道援助と災害救援、省庁やNGOに対する軍事衛生のための政策を策定している。国防総省のスタッフは、運営上の配慮がこの非常事態計画に向けられた軍医療保障の実施措置と統合されることを保証する。

 

d. 自国防衛とアメリカ国防総省の国防次官補(ASD(HD&ASA))
自国防衛とアメリカ国防総省の国防次官補は、ゾンビ現象の取り組みによって指定され、市民支援任務のための政策監督を提供する。

 

e, 公安国防次官補(ASD(PA))
公安国防次官補は、アメリカ合衆国国防長官の公的事務の主任顧問であり、ゾンビ現象に対するメディアからの質問に答えるアメリカ国防総省の中心である。

 

f. 合同参謀総長室(OCJCS)
合同参謀総長室は、アメリカ合衆国大統領およびアメリカ合衆国国防長官の主要軍事顧問であり、アメリカ合衆国国防長官と、戦闘司令官、戦闘員、アメリカ国防総省の機関との間の情報伝達を担う。

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g.その他国防総省の支援機関

1)防衛長官(DeCA)
防衛長官は、軍事施設レベルの準備とゾンビの現象の継続計画のサポートを行う。

 

2) 防衛契約管理機関(DCMA)
防衛契約管理機関は、民間増強プログラム(例えば、陸軍物流市民増強プログラム(LOGCAP)および空軍増強プログラム(AFCAP))の外部支援契約および兵器システムを管理するために、適切な実施機関によって派遣された機関である場合は、戦闘地域において契約的支援と武器システムの支援を行う。

 

3) 防衛情報システム機関(DISA)
防衛情報システム機関は、軍隊、補助部隊、および特務機関がタイムリーかつ効果的な戦闘・制御・通信・コンピュータ・諜報およびその他のサポートを確実に受けるようにする。

 

4) 国防情報局(DIA)医療情報センター(NCMI)
医療情報センターは、流行またはパンデミックの可能性のある疾病の情報の警告を提供し、ゾンビ現象を含む潜在的な流行またはパンデミック疾患の広がりに関連する見解や見通しおよび可能性の情報を提供する。医療情報センターはまた、戦闘司令官、国防総省、およびアメリカ政府全体に対して、作戦上の重要性を有する外国の新興・再発感染症(ゾンビ現象を含む)に関し、警告宣言や終結宣言などすべての情報源の医療情報分析を提供する。医療情報センターは、ゾンビ現象の脅威に対する外国の医療能力に関する情報を提供する。

 

5) 防衛物流機関(DLA)
防衛物流機関は、医療・抗ウィルス・個人用防具・衣類・機器・石油・建材・個人需要項目・医療材料および修理部品を陸上司令部(GCC)および補助部隊と連携し提供する。防衛物流機関は、すべての管理対象物に対して、統合された品目管理と供給体制を提供する。防衛物流機関はまた、(汚染された)土地および危険物(HAZMAT)の処分も担う。

 

6) 防衛脅威縮小機関(DTRA)
防衛脅威縮小機関は、補助部隊指揮官の要請に応じて、モデリング、危険予知、技術的な主題の専門知識、および計画の立案を行う。防衛脅威縮小機関は、生物監視、早期発見、人間・動物および植物の病気に迅速に対応するため、生物脅威軽減プログラムを活用している。防衛脅威縮小機関には、危険回避マッピングと対策管理助言チーム(CMAT)のサポートが受けられる。

 

7) アメリカ国家地球空間情報局(NGA)
アメリカ国家地球空間情報局は、画像・画像情報・地理空間情報・サービス製品データ・関連サービスを含む地理情報インテリジェンス(GEOINT)を提供し、国防総省、主要機関、コーディネート機関のための緊急事態対応業務をサポートする。必要に応じて、アメリカ国家地球空間情報局は支援団体に地理情報インテリジェンスを開示する。

 

重要な脆弱性の判定


5. 決定的なポイント・重要な脆弱性
a. 以下は、決定的または重大な影響を及ぼす直接的または間接的な攻撃に対し不十分または脆弱である、この計画における重要な脆弱性のポイントだ。

 

ⅰ. 決定的なポイント・重要な脆弱性#1:個人の健康的な人間(IHH)
個人の健康的な人間は、この計画のすべての「重力」「危機にある要件」および「重要な脆弱性」全てにおいて最も重要な要素である。わずか数分という時間でも、ゾンビは何千もの個人の健康的な人間に影響を及ぼす。人間を宿主としたゾンビの流行は40日以上続くことはないと考えられるので(人間は食糧と水を摂取し続ける必要があるため)、一部の人間は、ゾンビ汚染が避けられない他の人間を見捨てる必要が生じる場合があるかもしれない。このような状況は、押し寄せるゾンビに直面して、人間が避難している間に発生する可能性がある。 個人の健康な人間が、ゾンビ状態からすぐに回復できない人間に対し、「家族や友人として戻ってくる」ように促すことを許可してはならない。個人の健康な人間がゾンビになった場合、治すための手段は何もないため、落ち着いてゾンビ発症を待たねばならない。
ゾンビになる人間が増えるに従い、健康な人間が生き残る可能性が減っていくのだ。

 

翻訳資料原文:CONPLAN8888-11