都市の景観を一変させたエレベーター
エレベーターという装置の歴史は実は古く、古代ローマの時代に遡ります。
しかし、エレベーターが人類の歴史に大きく貢献し始めるのは20世紀に入ってから。
安全で安定したエレベーター技術の確立は、超高層ビルの建設を可能にし、ニューヨークの摩天楼の風景を作り上げました。
ただし「安全で安定した」エレベーター技術は、技術者の長年の試行錯誤によって発展してきました。
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インドネシアは太平洋戦争の日本敗戦のわずか2日後、1945年8月17日に独立宣言を発表しました。
その後植民地再獲得を目論むオランダとの戦争、地方勢力や共産ゲリラとの内戦を経て、連邦共和国として独立を果たしたのは1948年のことです。
スカルノやハッタといった独立運動家を中心に組織的に独立戦争を戦い抜けたのは、日本軍政下で独立に向けた準備をおおよそ終えていたからなのですが、日本がこれに積極的に協力したからということではなさそうです。
インドネシア側の粘り強い交渉と努力により、腰の重い日本を動かし、時には無視する形で独立準備を進めていったのでした。
続きを読むPhoto by 최광모
毎年どこかの国で、大規模な建物崩壊事故が発生しています。
老朽化やメンテナンス不足、設計の問題、耐久容量を超えたなど、崩壊理由は様々ですが、数十人の犠牲者が出れば大惨事と言っていいと思います。
ところが歴史上は数百人・数千人・数万人規模の建物崩壊事故も起こっています。責任者を大量殺人の罪で逮捕すべきレベルなのですが、いったいどのようなきっかけで起こったのかを見ていきたいと思います。
なお、今回は爆破テロなど「誰かが意図的に壊そうとして崩壊した」事件は含まず、人為的ミスで崩壊した事故のみのランキングとなっています。
※修正(2018/11/1 13:00)永代橋崩落事故の犠牲者の方が多いという指摘に基づき記事を修正しました
続きを読むメレヘン事件とは、ドイツのベルギー侵攻計画に関する機密文書を運んでいたドイツ空軍所属のメッサーシュミットBf 108が、あろうことか誤ってベルギーに不時着。ベルギー当局に機密文書が渡ってしまったという、前代未聞の事件。
事件を知ったヒトラーは激怒し上官たちは罷免され、一から西部侵攻計画を見直さざる得なくなったのでした。
続きを読むPhoto from Keith Kristoffer Bacongco
2018年8月6日、フィリピンのドゥテルテ大統領は、ミンダナオ島のイスラム自治政府を認める「バンサモロ基本法」に調印し、モロ・イスラム解放戦線(MILF)のムラド議長と握手しました。
長年イスラム法に基づく自治を求め武装闘争を続けてきたイスラム系武装勢力と、キリスト教徒が中心のフィリピン政府との歴史的な和解が成ろうとしています。
そもそもなぜ、彼がフィリピン政府と武装闘争を繰り広げてきたのか。
その直接の原因となった、ミンダナオのイスラム勢力の衰退、アメリカ支配下でのキリスト教勢力の伸張について解説していきます。
この記事は、以前の記事「海賊の島」スールー王国の歴史の続きです。
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