歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

ロシア革命で殺されたロマノフ王家の生き残りと主張する詐欺師たち

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 悲劇の皇室一家の生き残りと名乗る人々

 1613年に始まったロシア・ロマノフ王朝は、革命勃発により1917年に幕を閉じました。

そして翌年皇帝ニコライ二世とその家族が赤軍によって殺害されたため、ロマノフ家当主の血脈は途絶えました。

 しかし、当時のソ連政府は皇帝一家殺害の事実が西側諸国の外交態度を硬化させることを恐れ、「皇帝一家は存命である」とウソの発表を続けました。

そのせいもあってか、わけのわからぬ人が大勢「私はロシア皇帝一家の一員だ」と主張することになってしまいました。

ロシア王族偽装の詐欺師は世界中に数え切れないほどいるのですが、有名な人物を8名ピックアップしてみます。

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初期イスラム帝国の有能な武将たち(後編)

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ヨーロッパ・中央アジア・インドにまで拡大したイスラム帝国

前編に引き続き、イスラム帝国の躍進を支えた武将をピックアップします。

前編は、預言者ムハンマドの時代の初期イスラム教団を支えた武将から、シリア・エジプト・北アフリカまでの帝国の急拡大を担った武将をピックアップしました。

まだご覧になってない方はこちらをどうぞ

今回は後編です。優秀な武将たちの活躍によって、イスラム帝国は遠くヨーロッパ〜中央アジア〜インドにまで拡大していきます。

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初期イスラム帝国の有能な武将たち(前編)

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 強大な軍事力を誇った初期イスラム帝国の名だたる武将たち

イスラム帝国は630年にメッカを征服。預言者ムハンマドが亡くなって以降も軍事力で拡大を続け、70〜80年たらずで西はイベリア半島、東はインダス川まで手中にしました。

その爆発的な拡大を担ったのが、有能な武将たちでした。

日本人が織田信長や武田信玄の活躍を小説や映画でたびたび見るように、アラブ圏の子どもたちは、イスラムの武将たちの活躍ストーリーに親しんでいます。

今回は、日本では彼らの活躍はあまり学ぶ機会のないイスラムの武将たちの紹介です。

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【下克上】奴隷が反乱を起こして打ち立てた「奴隷国家」

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現役の奴隷の蜂起によって成立した「奴隷の天下の国」

世界史の授業の中で「奴隷王朝」という名の王朝を知って興味をかきたてられた人は多いと思います。

マムルーク朝なんかもそうですが、イスラム圏では奴隷身分出身の軍人が力を蓄えて王朝をひっくり返して支配層に君臨することがあります。あくまで奴隷出身ということであって、現役の奴隷というわけではありません。

では、現役の奴隷が蜂起して自分たちの国を作ってしまったことはあったのでしょうか。

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ビール愛好者が作った世界の6つのビール政党

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Photo by Halicki

ビール好きが徒党を組んで選挙に出たらこうなる 

個人的な話ですが、ぼくはビールが好きです。

 コアなビールファンの結束力って凄くあって、「お酒何を飲みますか?」「ビールだけでずっといけますね」と返されたら、その人とはもう数年来の付き合いのような親近感を覚えます。

ビール好きの結束力は昔からあったに違いなく、実際にビール好きが集まって政党を作り、国政に打って出た事例が世界に数多くあります。

ということで、今回は「世界のビール好き政党」のまとめです。

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伝統料理を近代化させた世界の有名シェフ10人

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ローカル料理を近代的な料理に発展させたシェフ 

今や日本では世界中の料理を食べることができるし、世界中の都市で日本の料理を食べることができます。そして現在進行形で料理のフュージョンが発生しており、料理の発展が凄まじい進歩で進んでいます。

そこは情報社会とグローバル化の恩恵ではあるのですが、次に起きるのはおそらくローカル料理の消失で、きっと世界の料理の均質化が起きていくんだろうと思います。

それはもう必然であると思うのですが、一方でオリジナリティに価値が生じてくるに違いなく、いかに伝統とその正当性を維持し続けるかが重要な気がします。

 そこで一つ記憶しておくべきは、料理の発展に重要な役割を果たした人物とその背景であります。ということで、各国料理の発展の歴史中で重要な人物をピックアップしてみます。

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【メキシコ史】貧しい先住民のために戦った匪賊マヌエル・ロサダ

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 「メキシコのロビン・フッド」と称される匪賊のリーダー

マヌエル・ロサダ(1829-1873)は、メキシコ・ハリスコ州(現ナヤリ州)の東部山岳地帯アリカを拠点に共和国政府に対して反乱を起こした匪賊のリーダー。

大土地所有者によって土地を奪われた先住民や農民を糾合して州政府軍と戦い、一時はハリスコ州テピック地域の事実上の統治者にまでなりました。

しかし先住民共同地区の解体を進める自由主義者との戦いに敗れ、最期は処刑されています。

政府や軍、大土地所有者からはロサダは「盗賊・無法者・犯罪者」とみなされていますが、貧しい人々や先住民からは「救世主・義賊」とみなされており、現代でもメキシコ国内でその評価が割れる人物でもあります。

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領土をガッツリ奪った世界史のえげつない講和条約(後編)

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 弱肉強食の論理が当たり前だったかつての国際秩序

「えげつない講和条約」の後編です。

前編では、

  • グアダルーペ・イダルゴ条約
  • キュチュク・カイナルジ条約
  • トルコマンチャーイ条約
  • アイグン条約
  • サン・ステファノ条約
  • フェリーニヒング条約

をピックアップしました。 前編をご覧になってない方はこちらよりどうぞ。

それは後編いきます。

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