歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

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伝統料理を近代化させた世界の有名シェフ10人

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ローカル料理を近代的な料理に発展させたシェフ 

今や日本では世界中の料理を食べることができるし、世界中の都市で日本の料理を食べることができます。そして現在進行形で料理のフュージョンが発生しており、料理の発展が凄まじい進歩で進んでいます。

そこは情報社会とグローバル化の恩恵ではあるのですが、次に起きるのはおそらくローカル料理の消失で、きっと世界の料理の均質化が起きていくんだろうと思います。

それはもう必然であると思うのですが、一方でオリジナリティに価値が生じてくるに違いなく、いかに伝統とその正当性を維持し続けるかが重要な気がします。

 そこで一つ記憶しておくべきは、料理の発展に重要な役割を果たした人物とその背景であります。ということで、各国料理の発展の歴史中で重要な人物をピックアップしてみます。

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【メキシコ史】貧しい先住民のために戦った匪賊マヌエル・ロサダ

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 「メキシコのロビン・フッド」と称される匪賊のリーダー

マヌエル・ロサダ(1829-1873)は、メキシコ・ハリスコ州(現ナヤリ州)の東部山岳地帯アリカを拠点に共和国政府に対して反乱を起こした匪賊のリーダー。

大土地所有者によって土地を奪われた先住民や農民を糾合して州政府軍と戦い、一時はハリスコ州テピック地域の事実上の統治者にまでなりました。

しかし先住民共同地区の解体を進める自由主義者との戦いに敗れ、最期は処刑されています。

政府や軍、大土地所有者からはロサダは「盗賊・無法者・犯罪者」とみなされていますが、貧しい人々や先住民からは「救世主・義賊」とみなされており、現代でもメキシコ国内でその評価が割れる人物でもあります。

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ある日突然消息不明となった人物の未解決事件

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行方が分からず遺体も発見されていない著名人たち

近年、失踪者・行方不明者が注目を集めています。

2016年の日本の行方不明者は84,850人で、家出などが多いのですが、大半が警察の捜査などで発見されます。しかし発見されずに失踪者扱いされるのが985人もいます。

日本で1000人近くいるとなると、世界で合計すると何十万単位で毎年失踪しているんじゃないでしょうか。これまでの数を累計すれば、とてつもない数になります。

当時の有名人・著名人も例外でなく、歴史上も多くの人物が失踪し大ニュースになっています。

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2010年代に独立を宣言したミクロネーション(自称国家)

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どんどん新しく生まれるミクロネーション

国際的には全く認められていないものの、ある特定の地域が勝手に独立宣言をする場合があります。ミクロネーションという名前で呼ばれ、日本語では「自称国家」と言われます。

 こういう地域は毎年のように新しく出来ていて、2010年以降もかなりの数が生まれています。

 この記事では、2010年以降に独立を宣言し比較的メディアに露出し認知度の高いミクロネーションを紹介します。

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実は存在しなかったと考えられる世界史の人物(後編)

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存在しなかった可能性が高い有名人

前編に引き続き、「実は存在しなかったと考えられる世界史の人物」をピックアップします。

前編は以下の人たちをピックアップしました。

  • 李巌(りがん)
  • ヨハネス20世
  • アルビダ
  • アルベルト・ダ・ジュッサーノ
  • メネリク1世
  • クリスチャン・ローゼンクロイツ
  • 梅妃
  • ウィリアム・テル

 まだご覧になってない方は、こちらよりどうぞ。

後編は、比較的マイナーな人物を中心にピックアップしてみました。

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実は存在しなかったと考えられる世界史の人物(前編)

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 創作の人物の疑いが強い世界史で登場する人物たち

子どもの頃にかつて歴史で学んだ人物が、大人になって実は存在しないことが分かってショックを受ける、ということがあります。

例えば、武蔵坊弁慶や紀伊国屋文左衛門、少しマイナーなところだと後醍醐天皇の孫・尹良親王や、那須与一の弟・那須宗久など、創作の可能性が高いと言われています。

聖徳太子も創作である説もあり、もし本当だったら日本の歴史がひっくり返る大事件です。

日本史だけでも数多くいるのですから、世界史にはとてつもなく大勢の「存在しなかった人物」がいます。今回は前後編でそんな人物たちをピックアップします。

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「海賊の国」スールー王国の歴史

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19世紀に巨大化したフィリピン諸島のイスラム王国

現在のフィリピン共和国を構成する島々は、スペイン植民地統治以前は一つの権力により統治された経験はありません。首長制の小集落やそれから少し発達した小王国がいくつも散在し、人々は交易や農業、自然採集などをしながら暮らしていました。

特に海上交易に従事する人々は流動性が高く、定住せずにビジネスに有利な土地に自由に動き回っており、土着の王権のうち、権威を高めてそのような人々を引きつけて中国との交易に当たらせたものが周囲の島々への支配権を強めるという歩みを見せました。

スペインによるフィリピン諸島の植民地化が強まる中で、19世紀前半にこの地で巨大化したのがスールー王国です。

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まったく普及しなかった自動車の「未来技術」

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 常に新しいテクノロジーが導入される自動車

自動車の技術は日進月歩で発達を続けています。

電気自動車、 自動運転、機械学習、飛行自動車など、より人や環境に優しく、効率的に輸送ができるモビリティに急速に舵が切られています。

現代の自動車に到るまで様々な自動車関連テクノロジーが発達してきて、その中には全く普及せずに終わった実験的なものも数多くあります。 

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