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歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

続・世界のバカバカしい法律15選

アメリカ イギリス イタリア・ローマ カナダ フランス タイ 朝鮮半島

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 こんなものどうやって守れというのか

前記事「世界のバカバカしい法律7選+α」では、イギリスを中心に本当にあったとんでもない法律を紹介しました。

今回さらにグレードアップして、どうやって守ったらいいのか分からないくらいバカバカしい法律をご紹介します。

こっちは笑って終わりますけど、その国の人にとっては笑い事じゃないですよね。

もし自分がその国の人だったらどう思うだろうと考えながら見たら、結構複雑な気分になるやもしれません。

それではいきます。

 

 

 1. 死んではいけない(ブラジル・ビリチバ・ミリン)

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ブラジル・サンパウロから東に80キロのところにあるビリチバ・ミリンは農業が主産業の緑豊かな町。

町の多くが自然保護区なため、開発できる土地は限られており、特に深刻なのは「墓地」の土地が足りないこと。

2005年、約100年前に創設された墓地の空きがなくなったことを理由に、ホベルト・ペレイラ・ダシルバ町長は「市民に死ぬことを禁止する」条例案を町議会に提出しました。これはあくまでデモンストレーションであって、環境保護論者に対し、そうでもしないと墓地が本当に足りなくなる!墓地を作らせろ!と訴えるためのもの。

この後の情報はあまり見つからず、一体どうなったのでしょうか…。

 

2. 自分の車の後輪に向かって右手を車についた姿勢で小便をすることは合法(イギリス)

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これは明文化されている法律ではないものの、イギリスのとある地方では立ち小便をする時にはそのようなお作法に則るが良しとされているそうです。

さすが、ジェントルマンの国イギリス。立ち小便にもマナーがあるのですね。

 

3. 56Kビットより早い速度のインターネット回線を持ってはいけない(カナダ・オンタリオ州)

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カナダ・オンタリオ州アクスブリッジ地区の条例です。

56Kビットなんて、GIF画像一枚すらダウンロードできない。初期も初期の頃、電話回線で繋いでいる頃のインターネットの容量です。

なぜこの条例が可決されたか、今もあるのか調べてみましたが、詳細は見つからず。 

 

4. 16歳以下の子どもは、学校でタバコを吸ってはいけない(フランス)

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じゃあ、学校以外ならいいの?

と思いますが、その通り。学校以外ならOK。

日本では20歳未満はタバコを吸ってはいけませんが、ヨーロッパでは16歳から吸っていい国が多いです。ヨーロッパを旅行中に、通学中の少年少女がタバコを吸いながら登校をしているのを見てびっくりした人も多いと思います。

 

5. 不機嫌な表情をすると有罪(アメリカ・アイダホ州)

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アメリカ・アイダホ州ポカロテ市が採択した「笑顔条例」がそれ。第四条まであります。

  1. ポカロテ市で不機嫌な顔をしている者は罰せられる
  2. 笑う習慣を身につけるため、毎年「笑顔習慣」を設ける
  3. 笑顔チェック係を新設して、笑わない人を逮捕する特別官を置く
  4. 条例に違反した人は「笑顔作りの講習」を受ける 

無理矢理にでも笑わないと逮捕ってのも、嫌だなあ。イライラする日って誰でもあるじしね。

ちなみにこのポカロテ市の笑顔条例は、半世紀以上も続いている法律だそうです。

ポカロテ出身の人と会ってみたいなあ。やっぱずっとニコニコしてんのかなあ。 

 

6. 教会でおならをすると終身刑(アメリカ・ミズーリ州)

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 アメリカ・ミズーリ州セントルイス地区の条例。

 厳粛な雰囲気の教会でうっかりおならをしてしまうと、その後の人生を独房の中で過ごさなくてはいけなくなります。超恐ろしい。

この法律を通した判事はよっぽど保守的だったんでしょうけど、度が過ぎるとはこのことですね。

 

7. 騒音を出した人にはその人の嫌いな音楽を聞かせ続ける(アメリカ・コロラド州)

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目には目を歯には歯を、ということでしょうか。 

アメリカでは裁判官の権限が強く、アイデアでこのようなユニークな刑が州法で定められていることがあるそうです。

てか、嫌いな音楽ってなんだよ。別に嫌いでもそんなに苦痛ではない気がするんですけど。

 

8. 女性トイレの便器の数は男性トイレの便器の数より多く設置しなくてはいけない(韓国)

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 2002年の日韓ワールドカップを控えた韓国。

世界中のお客様を迎えるにあたって、日本と比べて公衆衛生が劣った国だと思われないように作った法律が「公衆トイレなどに関する法律」。

この法律の制定によって、韓国の公衆トイレは見違えるほど清潔になったそうです。

 

9. 違反行為をした警察官にはハローキティの腕章をつけて勤務させる(タイ)

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タイの警察が2007年8月に発表したもので、遅刻・市民への不親切・規律違反などを犯した警官に対し、遠くからでも目立つピンク色のキティちゃんの腕章つけさせて晒し者にするというもの。

恥ずかしいってのもあるでしょうけど、そもそも腕章を付けられてる時点で「こいつアカンやつや」って目で見られますよね。

ところが実は、タイ警察は著作元であったサンリオに許可をとっていないことがマスコミにバレて、てんやわんや揉めた挙句、キティちゃんデザインを撤回してしまいました。

 

10. 音痴な人が公共の場で歌うと有罪(アメリカ・ノースカロライナ州)

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よっぽど歌唱力に自信がないと、路上パフォーマンスできませんね。

誰か1人でも「下手だ」と思った時点で有罪になっちゃいますから。

日本だったら、駅前で歌っている若者たち、全員しょっぴかれちまうよ。 

 

11. 乳首の下半分が見えたら有罪(アメリカ・デラウェア州)

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じゃあ、上半分の乳首は見えてもいいのか?と思いますが、答えはイエス。

乳首がビキニから半分はみ出してるのはいいけど、全部ボロンと出ちゃうと逮捕されます。

ビーチリゾート地のデラウェア州レホボス海岸の条例。誰がどうやって取り締まるんだろうか。

 

12. 飼い犬を毎日散歩させないと有罪(イタリア・トリノ市)

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 イタリア・トリノ市の条例で、「あの飼い主は犬を毎日散歩させていない」と通報があれば飼い主は有罪になります。

もしこれが日本で法令化されたら、犬飼う人が激減して、猫飼う人ばっかになるんじゃないかなあ。

 

13. 郵便配達人は犬と目を合わせてはいけない(イギリス)

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ウェールズ地方のある郵便配達員が、配達中にヨークシャー・テリアに足をかまれ、とっさに蹴りあげて殺してしまった。

これが大問題になり、動物愛護協会の働きかけでできた法律がこれだそうです。

コレジャナイ感がすごい。凶暴なヤツは目を合わさなくても襲ってくるし、 もし目を合わすことができなかったら、郵便配達員の人逃げられないじゃないか。

 

14. 死人と結婚する時は大統領の審査が必要(フランス)

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この法律ができたのはナポレオン時代。

フランス革命、ナポレオン戦争と戦争が続き青年の死亡率が高く、戦死した男性を忘れられず、結婚を希望する女性が相次いだため出来た法律です。 

この法律は現在も有効です。この法律を適用する人が現代どれくらいいるのか分かりませんが。フランスの大統領も大変ですね…。

 

15. 月で軍事演習を行ってはいけない(国際法)

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1984年に発行した国際協定である「月その他の天体における国家活動を律する協定」にある文言です。

第3条第4項

月面上における軍事基地、軍事施設及び防備施設の設置、あらゆる型の兵器の実験並びに軍事演習の実施は禁止する。

将来起こりえる、地球外での国家間の武力衝突を未然に防ぐための協定なのですが、紳士協定のようなものなので、圧倒的なテクロノロジーや武力を持った国や集団が現れるとなし崩しになりそうですよね。 

全文はこちらをご覧ください。

2-2-2-20 月その他の天体における国家活動を律する協定(第会期34国際連合総会決議A/Res/34/68,1978年12月14日採択、1984年7月11日発効)

 

 

まとめ

いやあ、世界は広いですねえ。

必要に迫れて作る法律もあれば、 理想を求めての法律もあるし、ブラフの法律もある。

集団の指導層だってピンキリあるし、常によく考えられた法律だけが制定されるわけじゃない。偉大な天才が作った芸術のような法律もあれば、どうしようもないアホみたいな法律もあるわけで、人の作ったものは一様じゃない。そこが文系の面白いところなんですけどね。

 

参考文献 世界のとんでも法律集 盛田則夫 中公新書ラクレ

世界のとんでも法律集 (中公新書ラクレ)

世界のとんでも法律集 (中公新書ラクレ)

 

 Weird British driving laws: Truth or myth? - Blog

 Dumb Laws, Stupid Laws: We have weird laws, strange laws, and just plain crazy laws!

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