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歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

歴史を揺るがした世界のデブ7人

フランス アメリカ 中国 イスラエル ポルトガル イギリス

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デブ=悪党ばかりじゃない!

時代劇とか歴史劇の勧善懲悪ストーリーって、どれも似たようなもんです。

悪い領主やお代官は、汚い手を使って貧しい民衆から絞れるだけ搾り取る。

溜め込んだカネで自分たちだけ贅沢三昧。

こんなことが許されてなるものか!ってんで主人公が仲間とともに正義の鉄槌を下す!

定番中の定番です。

ただ、そういう時の悪いお代官とか領主って大抵、でっぶり肥え太ってませんか?

デブ=金持ち=悪いことやってる

分かりやすいメタファーですが、実際の歴史はどうだったのか。

ハート様みたいな悪党もいただろうけど、安西先生のような包容力のある指導者もいたはず。

今回は歴史上の「デブ」とその業績を調べてみたいと思います。

 

1. ヘンリ8世(イギリス)1491 - 1547

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放漫なデブ

ヘンリ8世は、イングランド・テューダー朝の国王。

6度の結婚と、カトリックとの対立とイギリス国教会の分離・首長への就任で有名です。

それによりイングランドをバチカンの主権から独立させますが、一方で戦費や贅沢三昧により、イングランド財政を破綻させた王でもあります。

自らイングランドでも最高の知識人・文化人であり、また馬上槍試合を行うほど武にも長けた人物でした。

晩年は飲み過ぎ食い過ぎで肥満になり、馬上槍試合の古傷もあって健康状態が悪化し死亡しました。

 

2. ルイ6世(フランス)1108 - 1137

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食い道楽なデブ

フランス・カペー朝第5代国王。「Le Gros(肥満王)」の呼称の通り肥満体型でした。

生涯に渡って諸侯の統合に務め、フランスの国内統合に尽力。神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世の侵攻を受けますが、これを撃退しています。 

 当代きっての美食家だったらしく、美味を追い求めて様々な食材を食いまくっていたところ、赤痢にかかって死亡しました。

 

3. 董卓(中国)? - 192

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残虐非道なデブ

後漢末の将軍。「三国志演義」の序盤では、極悪非道の大悪党として描かれています。

黄巾の乱の鎮圧にあたりますが、あまり活躍できずにクビに。

その後皇帝の外戚と宦官の争いの隙を突いて新皇帝を擁立。絶大な権力を握ると、皇帝の墓を暴いて宝物を略奪したり、富豪の家を襲撃して財宝を奪い取ったりなど、暴虐の限りを尽くしたといいます。

最後は信頼していた司徒の王允と、その養子の呂布によって殺害されてしまう。

その遺体からは脂が流れ出て、兵が面白がってヘソに火をかけると、数日間燃えつづけた、と「英雄記」にあります。

 

4. 安禄山(中国)705 - 757

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反乱するデブ

安禄山はソグド人と突厥人の混血の武人。

数多くの武功を上げて唐の玄宗皇帝と楊貴妃に重用されるも、宰相・楊国忠との対立し、宮廷から排除されそうになると唐に対して反乱を起こします(安史の乱)。

安禄山の軍は、1ヶ月たらずで第二の都市・洛陽を制圧。ここに「大燕」の樹立を宣言します。

安禄山はもともとかなりの肥満体型でしたが、決起以来悪性の腫れ物ができたり、失明したりなどで粗暴になっていったといいます。最後は部下の裏切りにあって刺殺されます。

安禄山は腹が出すぎていて、自分では帯を巻くことができなかったため、毎日宦官の頭の上に腹を乗せて、巻いてもらっていたそうです。

 

5. アモーリー1世(エルサレム王国)1136 - 1174

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侵略するデブ

エルサレム王国第6代国王。

生涯に渡って、エジプト侵略の野心を叶えようと5度に渡って軍隊を派遣しています。

3度目でアレクサンドリアを包囲し、多額の賠償金を獲得し、またカイロにキリスト教軍を駐留させることに同意させますが、すぐにエジプト軍に敗れておじゃんに。

5度目の遠征は、後にアイユーブ朝を建国するサラディンに敗れ、その後赤痢にかかって死亡。

ひどい吃音で部下との会話もままらず、特に暴飲暴食をしていたわけではないのに異常に太っており、美男ではあったが王としての威厳に欠けていた、といいます。

 

6. アフォンソ2世(ポルトガル)1185 - 1223

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聡明なデブ 

 アフォンソ2世も、ルイ6世と同じく「Gordo(肥満王)」と称される通り太っていて、かつハンセン病を患っていたそうです。

 アフォンソ2世の治政下では、レコンキスタの完了により耕作地が広がり農奴制が廃止に。また、後のポルトガル議会の母体となる「コルテス」という身分制議会を招集しました。

さらに国庫の安定を図るべく、聖職者による土地の購入を禁止したり、貴族の土地の検知を行ったりして、富を回収することを試みますが、各所からの反発にあって失敗に終わります。

ポルトガルの発展に尽くした聡明な君主だったようです。

 

7. ウィリアム・タフト(アメリカ)1857 - 1930

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善人面したデブ

 ウィリアム・タフトはアメリカ第27代大統領。

法曹界から政界入りし、フィリピン知事・陸軍長官を勤めた後、共和党から大統領選に立候補して当選。

任期中は経済外交を掲げ、列強が群がる中国の「富の平等な分配」を掲げて介入(門戸開放通牒)。

南米でも経済的に欧州諸国を排除し、積極的な途上国へのアメリカ資本の海外進出と富の収奪を進めました

アメリカ大統領の中では随一のデブで、体重は130キロほど。

あまりにデブすぎて、ホワイトハウスのバスタブにハマって抜けなくなったこともあったそうです。

 

 

まとめ

 いかがでしょうか。

大悪党もいれば、聡明な君主もいましたね。

 ただ、肥満が原因で健康を害していたり、日々の生活に支障が出ていたり、デブでトクをしたようには思えません。

 やっぱり健康第一ですね!

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