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歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

マイナーな世界の格闘技 7選

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空手、ムエタイ、ボクシング以外にもある格闘技

格闘技、マーシャルアーツ、護身術の類は世界中どこにもありますが、普及しているものの数は結構限られています。 

空手、柔術、合気道、テコンドー、カンフー、ムエタイ、ボクシング、サンボ、カポエラ、このあたりが普及していると言えるでしょうか。

ただ世界は広いです。

 まだまだ僕たちが見たことも聞いたこともない格闘技がたくさんあります。

日本ではあまり知られていない、マイナーな格闘技を7つ集めてみました。

1. ングニ棒術(南アフリカ)

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南アフリカやスワジランドのングニ民族(ズールー族など)に伝わる棒術で、

19世紀のズールー族の王シャカの時代に確立したと言われています。

左手に小ぶりの棒と盾、右手に長い棒を持って戦うのが基本。

試合では頭に防具を被ります。一対一で戦われ、相手が地面に倒れるか、出血するか、降参すれば勝ちとなります。

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1879年のズールー戦争では、ングニ棒で武装したズールー族の男たちに、近代兵器を持ったイギリス軍が破れています。(イサンドルワナの戦い)

 

2.  ナクバブカ(ケニア)

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ケニアのマサイ族に伝わる棒術で、マサイ棒術とも言われます。 

両手にルングと呼ばれる2本の長い棒を持ちます。

遊牧中に獰猛な獣が襲ってきたときには、この棒で打ってやっつけていたようです。

試合の様子がYouTubeにあったので貼付けておきます。


Zanzibar | Massai | Stick Fighting - YouTube

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3. カラリパヤット(インド)

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インド南部に2000年以上前から伝わる、世界でも最古の部類に入る格闘技です。

北からやってきたアーリア系民族の武術と、インド原住民のドラヴィダ系民族の武術が合体し出来たもので、その型や道具のバリエーションの多様さは中国武術を想起させます。

武器の種類だけでもこの通り。

弓、こん棒(長・中・短)、短剣、棒、盾、長刀、槍、鎚鉾、長剣、三叉戟、鋼鞭剣

空手のような実用的なものではなく、どちらかというと演舞に近く、そこも中国武術に近いものがあります。

 

19世紀にイギリスの植民地になってからは、植民地政府によりカラリパヤットが禁じられたため、2000年の間受け継がれてきた希少な技の数々が失われてしまいました。

独立後、C.V.ナラヤナン・ナイールという人物によって再興され、今に至ります。

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4. プンチャック・シラット(インドネシア)

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 プンチャック・シラットは、日本ではマイナーですがインドネシアやマレーシアをはじめ、東南アジアの国々ではかなりメジャーな格闘技です。

6世紀頃には既に存在し、マジャパヒト王国やシュリービジャヤ王国が兵士を訓練する際に用いたらしく、歴史が長いだけかなり多くの流派が存在します。

意外な事に、近代プンチャック・シラットの道を拓いたのは日本軍でした。

オランダ植民地時代、プンチャック・シラットは禁止されていましたが、日本軍はインドネシア人の訓練のために採用。複雑なルールを簡素化し、インドネシア人部隊の訓練に用いました。

当初は不評だったようですが、スポーツやマーシャルアーツ、護身術としての近代プンチャック・シラットの大元となりました。

プンチャック・シラット世界大会の様子がYouTubeにありましたので貼付けておきます。

素人目には空手に近いけど、たぶん打撃ポイントが空手よりも多いんだと思います。


Open Belgium Pencak Silat Championship 2013 - YouTube

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5. オキチタウ(カナダ)

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 オキチタウは、インディアンの平原クリー族の戦闘スタイルを元に、ジョージ・レピーヌという人物が様々な格闘技を組み合わせて編み出しました。

日本の武道のように、心・技・体の鍛錬を目的とし、特に礼節が重視されています。

使用する武器はインディアンの伝統の武器が用いられます。

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6.コンバーテ・デ・スミシオン・カリーベ(ベネズエラ)

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先住民族グアヒボ族の格闘技を元に、エンリケ・アロカという人によって体系化されました。

先住民族の儀式や思想も取り入れられていますが、最も特化されていることは、「ジャングルの中でいかに敵を倒すか」

そのため、毒を使う方法や、敵を拉致する方法なども取り入れらており、ゲリラ格闘術に近いものとなっています。

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グアイカ・コルタ

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 グアイカ・ドブレ

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グアイカ・ラルガ

7. ティレ・マチェット(ハイチ)

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ほとんどの人が知らないであろう、激マイナーなハイチの格闘技。

アフリカのこん棒と、ヨーロッパのフェンシングの技術を組み合わせ、

サトウキビの収穫で使うナタを武器にして戦います。

ハイチ独立戦争時に、農民を兵隊として訓練するのための格闘技として編み出され、現在でもハイチ軍の軍隊格闘術に採用されているそうです。


Haitian Machete Fighting ~ January 2012 #2 (Training with students of Professor Avril) - YouTube

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