読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

【世界遺産】イタリアの洞窟住宅街・マテーラ

イタリア・ローマ

http://world-historia.com/img/italia/matera1.JPG

セピア色の街の歴史

南イタリア・バジリカータ州にある町・マテーラは、洞窟住宅「サッシ」の密集地として世界的に有名な場所です。

新石器時代から人が住んでいましたが、本格的に開発がなされたのはローマ時代から。ローマ帝国崩壊後は、ロンバルト族のベネヴェント公国、ビザンチン帝国、ノルマン人など約400年の間に支配者が次々と変わります。

15世紀になり、スペイン・アラゴン家の支配下に入って以降、町は安定し繁栄します。17世紀にポテンツァにその地位を譲るまでバジリカータ州の州都として栄えました。

1993年に世界遺産に指定されました。

http://world-historia.com/img/italia/mapmatera.png

マテーラへの行き方

バーリから私鉄アップロ・ルカーネ鉄道に乗車。片道4.8ユーロ。所要1時間半。

バーリ発:6:48、8:07、9:51、10:48

マテーラ発:14:24、16:22、17:38、18:36、20:00

※2014年度現在

 洞窟住宅「サッシ」とは?

マテーラ近辺は、急勾配の谷と、谷上の台地がいくつも連なった地形です。

新市街は谷上の台地にあり、旧市街は急勾配の谷の途中に作られています。

もちろん、歴史的な洞窟住居「サッシ」は、急勾配の旧市街にが固まって建っています。

「サッシ」とは、岩盤を削ったり、別の岩盤を持ってきて足して形を整えたりして作られた住宅で、石器時代の住宅の形状を色濃く残していると考えられています。

ただ、原始的なサッシはそれこそギャートルズが住んでるような洞窟に過ぎませんが、ある程度の時代を経たサッシは、以下の写真のように元の地形を活かしつつ、切り出した岩盤をうまく調整して建てられています。

http://world-historia.com/img/italia/matera2.JPG

谷上からの眺め。 街全体がセピア色。これは壮観な眺め!

http://world-historia.com/img/italia/matera6.JPG

  岩盤をくりぬいて作ってある、サンタ・マリア・デ・イドリス教会。

http://world-historia.com/img/italia/matera3.JPG

岩だらけの土地でどうやって食っていたのか

岩だらけの土地なので、たぶん住民は交易か何かで食っていたのだろうと思いきや、産業の主力は農業だったらしい。

どこでどうやって何を育てていたんでしょう。

土壌は岩が砕けてできた砂で痩せていてあまり効率的な農業はできていなかったはず。

街の地下にはサッカーボール場ほどの巨大な地下貯水場があり、飲み水の確保には困らなかったようです。

今でこそ観光地になっていて、洞窟住居のいくつかはレストランやホテルになっていたりすんですが、結構な数の洞窟住居が廃墟になって放置されています。

http://world-historia.com/img/italia/matera4.JPG

 住環境は最悪

この高層住居群の上の方はまだ人が住んでる気配があるんですが、下の方は倉庫にすら使われていない状態。

http://world-historia.com/img/italia/matera5.JPG

 廃墟になっている洞窟住居の中に入ってみました。

洞窟だから換気が悪く、じめじめして衛生的とはいいがたい

http://world-historia.com/img/italia/matera7.JPG

 ここは別の住居。最近まで人が住んでいたような雰囲気。

しかし洞窟住居ってのは、ホコリっぽくて、体の芯まで冷えるような寒さで、風通しも悪い。住環境としては最悪です。http://world-historia.com/img/italia/matera8.JPG

 旧市街対岸の洞窟教会

マテーラ旧市街は谷の斜面に築かれており、谷の底には川が流れ、もう一方の斜面には洞窟教会がいくつか存在しています。

時間もたっぷりあったので、登山がてら反対の斜面にも行ってみました。

 

靴を脱いでズボンをまくり、四つん這いになって慎重に川を渡りました。

http://world-historia.com/img/italia/matera10.JPG

 斜面を上ること30分ほど。

旧市街反対側の斜面からのマテーラ旧市街の眺め。

http://world-historia.com/img/italia/matera11.JPG

 斜面反対側の名もなき洞窟教会。

右が司祭が説教を行う部屋で、左が信者が罪を告白する告解部屋。

http://world-historia.com/img/italia/matera12.JPG

 右の司祭の部屋に壁には、聖人の障壁画がカビまみれになりつつ、奇麗に残っていました。

http://world-historia.com/img/italia/matera13.jpg

 

PR
電子書籍を読むなら、Paper WhiteよりFireがオススメです(絶対!)