歴ログ -世界史専門ブログ-

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フランスの北アフリカ植民地支配と経済依存構造の成立について

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旧宗主国フランスに依存する、不安定なマグレブ諸国

チュニジア、アルジェリア、モロッコを総称してマグレブ諸国(リビアとモーリタニアを含む場合もある)と言いますが、日本人にとっては馴染みが薄い地域です。

モロッコはサハラツアーやマラケシュ、カサブランカと言った町を巡るツアーで特に女性に人気があるようですが、アラブの春の発信地チュニジア、日揮の社員が襲撃され殺されたアルジェリア、リビア革命が起きカダフィが倒されたリビアなど、治安が悪いというイメージを持つ人もいるかもしれません。

これらの国々はヨーロッパ諸国、特に旧宗主国フランスとの関係は深いものがあります。

過去の支配し支配されという経験から反ヨーロッパ・民族ナショナリズムの声は強いですが、一方で植民地解放を終えて長い時間がたった今でも経済的にフランスに頼る部分が大きい。

今回はフランスの北アフリカ植民地支配とその間のマグレブ諸国の政治・経済を中心にまとめていきます。

 

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