歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

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ドイツ

【デザイン】自転車の歴史

速い!楽しい!快適! 補助輪を外して自転車に初めて乗ったのは、たしか5歳くらいの時だったと思います。 最初はグラグラしてとても乗れたもんじゃない。何回もズッコケて傷だらけになりつつ、突然コツがつかめて乗れるようになりました。 たぶん大多数の人…

オリンピック「芸術競技」の金メダル作品を鑑賞しよう

Image from MANOR HOUSE SCHOOL, Go for Gold (and Other Colours!) at Olympic Art Workshop 今は無きオリンピック「芸術競技」のメダル作品 2020年の東京オリンピックは、なんか競技場とかロゴとかで混乱状態に陥って、みんなテンションがガタ落ちしている…

オクトーバーフェストの歴史 - バイエルン皇太子夫妻の結婚式に起源があった

Photo by Markburger83 秋空の下で美味しいビールはいかがですか? ビールが美味しい夏が終わって、ビールが美味しい秋がやってきました。 鍋をつつきながらも桜を見ながらもビールは美味しいわけで、つまるところ一年中ビールは美味しいわけです。 で、やっ…

なぜ結婚指輪を買わなければならないのか - 古代の男女の「契約関係」から理解する

結婚指輪にまつわる歴史のあれこれ ぼくは結構ひねくれ者でして、 結婚はいいんだけど、そもそも結婚式とか、結婚指輪なんているの? と思ってます。 そりゃ、昔は人を招いて式を挙げて「結婚したんだからね」って宣言しないとダメだったでしょうけど、今やS…

ドイツ社会が軍隊のように規律的な理由とは?

軍隊が媒介となったドイツ社会の統合化と規範化 ぼくが以前海外留学していた時、スクールの授業でクラスメイトの出身国のステレオタイプを言い合う、みたいなことをやりました。 日本人は「礼儀正しくて賢いけど同族で群れる」、イタリア人は「女好きでテキ…

華麗で大胆な女スパイの物語

美貌・頭脳・剛胆さで敵を欺く女スパイたち ハリウッド映画に出てくる女スパイは、全身黒スーツをまとった美女で、銃で敵を次々となぎ倒すマッチョな感じです。主人公と恋に落ちちゃうケースも多いですね。 特異な存在なだけあって、視聴者のみなさまを満足…

「殺人」は映画でどう描かれたか

だいたいの殺人事件の原因は、カネかオンナや! そう元新聞記者の友人が嘆いていました。 第3者から見たら本当につまらない理由で人を殺しています。本人にとっては真剣なんでしょうが。 ところがごくまれに、ドラマよりドラマのような事件が起こることがあ…

【WW2】歴史を変えたかもしれない未遂の計画

もしこの計画が実行されていたら、果たして… もし日本がハルノートを受け入れていたら。 もし英首相チェンバレンがナチスに毅然とした対応をしていたら。 もし独ソ不可侵条約が守られていたら。 また歴史は違った展開をみせていたかもしれません。 しかしヒ…

独裁者ヒトラーの面白いエピソード

Photo by Hoffmann, Heinrich 稀代の独裁者のヘンテコな逸話 20世紀の大悪党を問われると、多くの人はヒトラーと答えるでしょう。 史上最悪の戦争を起こし、公然と人種差別を正当化しユダヤ人大虐殺を指導した。 世界中の人から蛇蝎の如く嫌われていますが、…

とにかくデカイ!巨大兵器9選

何だこりゃ!デカっ! デカイというのはそれだけで恐怖を感じるものです。 理屈じゃなくて、ほとんど本能的なものでしょう。 巨躯のヤンキーに絡まれたら、ああ終わったな、って思いますが、 チビのヤンキーだったら、ぷ、勝てるかも、て思っちゃいますもの。…

フルーツにまつわる不思議なお話

甘くて魅惑的なフルーツの妖しいお話 古来より人々の甘味欲を満たしてきたフルーツ。 あまりになじみ深いためか、世界中で様々なメタファーに用いられてきました。 よく知るところだと、旧約聖書でリンゴは知恵を司る果物とされていますし、イチヂクは繁栄と…

ビール好きなら知っておきたいビールの歴史

ビールはどうやって今の形になったのか これからの季節、ビールがたいへん美味しい時期ですね。 あっつい中汗だくになりながら流し込む、ギンギンに冷えたビール。 疲れた体に至高の一杯です。 日本の大手ビールメーカーのビールも大変おいしいのですが、い…

1917年 幻の日米開戦・ツィンメルマン電報事件

1917年に起こっていたかもしれない日米開戦 ツィンメルマン電報事件とは、 第一次世界大戦末期の1917年、ドイツの外務大臣アルトゥール・ツィンメルマンがメキシコ政府に送った電報から騒ぎに発展した謀略事件。 電報の内容は「メキシコがドイツと同盟し、ア…

【デザイン】ユーザービリティ最悪の武器

なにこれ使いづらそう 武器は使いやすさが一番です。 命を懸けて敵と戦うわけですから、武器がヘボかったせいで死ぬなんて報われません。 しかし歴史の中でいくつもの「使えない武器」が発明されては消えていきました。 今回はそんな「すごく使いづらそうな…

【言語】不思議で奇妙な世界の言語 7選

想像を絶する言語の世界 「人類が発明したものの中で1番偉大なものを挙げよ」 と言われたら、ぼくは「言語」と答えます。 言語の発明以前にも何らか意思疎通の方法はあったに違いありませんが、言語の発明によって伝達できる情報量が格段に上がりました。 …

【巨人部隊、美術品部隊…】本当にあった"特殊部隊"

通常部隊では無理な任務にあたるプロフェッショナル 特殊部隊といえば、現代ではアメリカ軍の「ネイビー・シールズ」やイギリス軍の「SAS」が有名です。 ゲリラが人質と共に籠っている建物への突入や、テロ組織のVIPが潜伏している拠点への突入作戦など、危…

【奇行・妄想】精神を病んでいた欧州の王族たち

神経衰弱・精神病・癲癇などを患っていた王族たち 特に近代のヨーロッパの王様には多いようです。 血統を重視するあまり近親相姦を繰り返した結果、ハンディキャップを持った子どもが多く生まれ、不運なことにそのような人物が王様に推挙されてしまうことも…

バルト海の "がぶ飲み野郎" 海賊シュトルテベッケル

ビールが大好きなバルト海の海賊 クラウス・シュトルテベッケル(1360 - 1401)は、バルト海を荒し回った海賊の首領。とにかくビールが大好き。 飲めないヤツは男じゃないとして、ビールを飲めなかった捕虜の首を切り落としたほどの酒乱。その飲みっぷりは「…

【これはすごい?】世界の動物兵器 7選

馬やラクダ、象だけじゃない 古代から人間は戦争に様々な動物を用いてきました。 代表的な動物は馬でしょう。それから、アラブで用いられたラクダ。インドやペルシアで用いられた象。前のエントリーでは軍犬について紹介しました。 しかし人間は歴史上、あり…

絶対にイヤだ!最悪な死に方をした歴史上の人物7人

「死に方とは生き方である」 そんなようなことを偉い先生が言っていたような気がします。 どのように臨終を迎えるかはその人の一生を象徴しているという意味です。 家族に看取られながら。戦場で華々しく。未開の地へ冒険しそのまま消息を断つ。 いろいろあ…

【第二次大戦】反ナチス・レジスタンス運動 7選

敵が多かったナチス・ドイツ 1920~30年代、イタリアのファシストやドイツのナチスのような国家社会主義は世界中でムーブメントとなりましたが、 一方で排外主義や軍備拡張をゴリゴリ推し進め、反対する勢力は容赦なく弾圧したため、内外問わず多数の敵を作…

ナチスの暗号「エニグマ」はなぜ解読困難だったか

史上最強の暗号機「エニグマ」 エニグマは、1918年にドイツで発明され、その後ナチスに採用された暗号装置。 その解読の困難さは、多くの敵国の暗号解読者を悩ませました。 絶対の自信を持ってナチスは大戦中、エニグマで暗号化した機密文書を送受信していま…

正義のために悪を討つ!18世紀の「義賊」5選

20世紀から時代をさかのぼってきました、義賊シリーズ。 カッコいい!20世紀の「義賊」5選 男の中の男! 19世紀の「義賊」5選 18世紀ともなると正確な記録がなかなか残っておらず、伝承や戯曲で語られた内容しか活躍を伝えるものがありません。 おそらく、…

ナチ時代のドイツ大衆文化について

ナチス時代は庶民にとってどんな時代だったのか ナチス時代のドイツと言われて想像するものと言えば、 ヒトラーの神格化、軍備拡張、隣国への介入・併合、言論統制、ゲシュタポによる密告、そしてユダヤ人の追放… とかく悪いイメージがつきまといます。 しか…

中世最大の会戦 “グルンヴァルドの戦い”

ポーランド・リトアニア連合 VS ドイツ騎士団 日本では「タンネンベルクの戦い」のほうが知られているかも知れません。 従軍兵士は予備役も含めて5万5000人。中世ヨーロッパ最大規模の戦いです。 1410年に現在のポーランド北部で戦われたこの会戦では、 新興…

続々々・世界のアブナい(?)宗教5選

奥深き邪教の世界 アブナい(?)宗教シリーズ、今回もラディカルなものから、ジョークみたいなもの、本当にあったかどうかわからないものまで5つを厳選してみました。 バックナンバーはこちらよりどうぞ。 世界のアブナい(?)宗教5選 続・世界のアブナ…

ヨーロッパ vs ロシア「チュード湖の戦い」

「ヨーロッパの拡大」を止めた歴史的な戦い チュード湖の戦いは、別名「氷上の戦い(Battle of the Ice)」とも言い、 現在のエストニアとロシアの国境にあるチュード湖で、ドイツ騎士団とノヴゴロド公国軍が激突した戦いです。 アレクサンドル・ネフスキー…

続・世界のアブナい(?)宗教5選

画像転載元:chaichai.campur.com ※本記事はグロい画像や性的表現を含んでおりますので、苦手な方はご遠慮ください。 前回の記事に引き続き、常人にはちょっと理解しがたいアブナい(?)宗教を紹介します。前回は、 敵を暗殺し勢力を拡大するイランの「暗殺…

「売国奴」と呼ばれる人たち:フィリップ・ペタン

第3回:フィリップ・ペタン(1856 - 1951) フィリップ・ペタンは、第二次世界大戦中のドイツ占領下フランスにおいて、「ヴィシー政権」と呼ばれる対独融和政権の主席を務めた人物。 ナチス・ドイツの協力者として、フランスでは批判の対象となる人物である。