歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

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アメリカ

白旗の歴史

戦場で掲げられる「白旗」の意味とは 戦場で「白旗」を掲げた歴史は、古くは古代ローマ時代の書物に記述があります。また、漢の時代の中国でも白旗が使われたという記述もあります。 近代からは国際ルールとして「白旗」の使用が定められました。 今回はもっ…

バーチャルツアーが楽しめる世界の美術館・博物館

海外旅行できないのでバーチャル美術館・博物館巡りをしよう 新型コロナのせいで、4月に予定していたタイ行きが中止になりました。GWにはロシア行きを予定してるんですが、この調子だとたぶん無理でしょう。 世の中には海外旅行依存症のような人がいて、定期…

生前は評価されず死後に評価された人物

何がきっかけで死後に評価されるに至ったか 芸術家や学者の中には、大きな仕事を成し遂げるも生前はまったく評価をされず、当人が死亡した後にその業績の大きさが評価される場合があります。 特に画家など芸術家は、二束三文で売られた当時の作品が今は何億…

決闘(デュエル)で死んだ政治家たち

政府高官も活動家も皆決闘(デュエル)が好きだった ヨーロッパでは19世紀まで自らの名誉を守るための決闘(デュエル)はわりとポピュラーでした。 国王や政府や私闘を禁じてはいたものの、その国王や政府を支える貴族や政治家たちが頻繁にやっていたのだか…

ハワイの歴史 - ハワイ統一からアメリカ併合まで

Photo by Lux Tonnerre 独立ハワイ王国はどのようにしてアメリカに併合されていったか 観光でハワイのオアフ島を訪れた方は、 ホノルル中心部にあるカメハメハ大王像を訪れたことがあると思います。 皆なんとなく、カメハメハ大王という偉大な王が出てハワイ…

トイレの中で死んだ歴史上の偉人たち

安心できる場所であり危険な場所でもあるトイレ 越後の龍こと上杉謙信が春日山城の厠で倒れ、そのまま息を引き取ったことは有名な話です。トイレは部屋よりも温度が低く気温差によって発作を起こしやすいし、1人になるので発見も遅れるためか、現代でもトイ…

近現代ラテン・アメリカの国家間戦争(後編)

アメリカの影が濃い20世紀のラテン・アメリカの戦争 近現代のラテン・アメリカの国家間戦争のまとめの後編です。19世紀の戦争は、スペインとポルトガルの植民地時代に種がまかれたものが独立後にも受け継がれ、時の有力者や党の争いと混じって先鋭化し衝突に…

深夜にじっくり見たい、世界史の「海戦動画」14本

有名な海戦の動画を見ながら酒を飲もう 以前「深夜にじっくり見たい、世界史の「戦闘経過」の動画20本」という記事を書いて、この時は主に陸上の会戦の経過を説明した動画を紹介しました。一方で、日本人には海戦ってすごく人気があるんですよね。 日清戦争…

99%死ぬ状況から生き残った奇跡のサバイバーたち

映画のような奇跡の生還ストーリー テレビ番組やネットのニュースでよく見る「奇跡の生還ストーリー」。 昔からこの手の「奇跡の生還」の話は人気ですが、実はこういう話はかなり昔からあって人々の感心や興味をかきたててきました。 現代でも奇跡を生き残っ…

ケチャップの歴史 - 英国流オリエンタルソースからアメリカの味へ

洋食にはかかせないテーブルの必需品ケチャップ 皆さまのお宅では、ケチャップとマヨネーズはペアになって冷蔵庫に入っていないでしょうか。もしかしたら、お好み焼きソースやウスターソースもセットになっているかもしれません。 料理はしなくて冷蔵庫がほ…

この世のどこかにあると考えられたユートピア伝説

冒険者たちが夢見たどこかにある理想郷 かつて、この世のどこかには「金銀宝石がザクザクあるお宝の町」や「辺境にあるキリスト者や仏教徒の理想郷」があると信じられていました。 冒険野郎たちはそのような夢のようなお話を信じて船に乗って世界中に繰り出…

アメリカの州旗にまつわるおもしろい話

様々な歴史や逸話があるアメリカの州旗 アメリカは「合衆国」なので、日本の都道府県に比べて州が持っている権限ははるかに大きいです。例えば州独自の軍を持っていたりします。 日本の都道府県旗なんて、県庁の庁舎くらいでしか見ないと思いますが、これだ…

世界の「言語純化運動」の5つの事例

「我が国固有の言語」に戻すための取り組み 確か「はだしのゲン」だったと思うのですが、戦争中は「敵性語」は禁止されていたため、ストライクは「いい球ひとつ」、ボールは「悪い球ひとつ」と審判が言って、主人公が「何でわざわざ言い換えるのか」とポカー…

めちゃくちゃ小さいのに領土争いがある地区・島

Photo by Toubletap なんでこんな小さな土地を巡って争うのか? 韓国が実効支配し、日本が領有を主張している竹島(韓国名:独島 トクト)は、総面積約0.2平方キロメートルのめちゃくちゃ小さい島です。 第三者からすると、なぜ韓国がこんなちっぽけな島に愛…

無法者より恐ろしいウエスタンの「悪徳保安官」

無法者より無法者らしい荒くれ保安官 昔のB級ウエスタン映画は、北斗の拳みたいなヒャッハーな無法者が娘をさらったり農民をドヤしつけたりして暴れまわっているところを、正義の保安官が駆けつけて無法者を一掃! どうもありがとうございます、あの、お礼を…

アメリカに移住した「元ナチス・ドイツの科学者」たち

大量のドイツ人科学者を移住させたアメリカ 第二次世界大戦後、ナチス・ドイツの優秀な科学者たちをアメリカに移住させ、軍の研究所や関連施設で研究に当たらるアメリカ政府の極秘プロジェクトが実行されました。 通称「ペーパークリップ作戦」と呼ばれ、JIO…

かつて存在したバチカン並みに小さかったミニ国家

史上星の数ほどある消滅したミニ国家たち ミニ国家は歴史上星の数ほど存在し、またそのだいたいが消滅しました。 現在残っているミニ国家は、バチカン、リヒテンシュタイン、サンマリノ、アンドラ、マルタ、モナコ、シンガポール、バーレーンなどごくわずか…

エレベーターの歴史

都市の景観を一変させたエレベーター エレベーターという装置の歴史は実は古く、古代ローマの時代に遡ります。 しかし、エレベーターが人類の歴史に大きく貢献し始めるのは20世紀に入ってから。 安全で安定したエレベーター技術の確立は、超高層ビルの建設を…

史上最も多くの人が犠牲になった建物崩壊事故TOP10

Photo by 최광모 人工構造物の崩壊に伴う大惨事のランキング 毎年どこかの国で、大規模な建物崩壊事故が発生しています。 老朽化やメンテナンス不足、設計の問題、耐久容量を超えたなど、崩壊理由は様々ですが、数十人の犠牲者が出れば大惨事と言っていいと…

世界の民族の「創世神話」(アジア・太平洋・アメリカ篇)

はじめ世界は混沌のみがあった… 日本の「国生み」の神話は古事記に記述があります。 高天原(たかまのはら)に住む神々は下界に国を作ることにして、イザナギノミコトとイザナミノミコトを派遣した。当時は大地はまだ水に浮いた油のように海水に漂っていた。…

菜食主義の宗教史

様々な文脈で語られるベジタリアンという生き方 ここ数年で、ベジタリアンがかなり一般的になってきたように思います。 昔の日本では菜食主義と言えばお坊さんがするものと決まっていましたが、最近では女性を中心にベジタリアンを実践する人がかなり増えて…

幽霊が出る噂のある世界史の古戦場跡

成仏できない兵士の魂が今も彷徨う噂のある古戦場跡 壇ノ浦、桶狭間、長久手、関ヶ原、城山といった日本の歴史に名を刻む古戦場跡は、心霊スポットとしても名が高いそうです。 戦で死んだ人の魂が今も彷徨う、というのがお話として面白いというのもあるかも…

【閲覧注意】世界の反社会的音楽のジャンルと代表曲

Photo by themockstar ヤバいテーマを歌う世界の音楽ジャンル 今や日本の音楽シーンは、アイドル全盛であります。 アイドルブームの背景にあるのは「共感」が高い価値を持つという考え方で、歌詞を読んで聞いてみんなで納得しあい、同じ共感コミュニティの中…

ビール愛好者が作った世界の6つのビール政党

Photo by Halicki ビール好きが徒党を組んで選挙に出たらこうなる 個人的な話ですが、ぼくはビールが好きです。 コアなビールファンの結束力って凄くあって、「お酒何を飲みますか?」「ビールだけでずっといけますね」と返されたら、その人とはもう数年来の…

ある日突然消息不明となった人物の未解決事件

行方が分からず遺体も発見されていない著名人たち 近年、失踪者・行方不明者が注目を集めています。 2016年の日本の行方不明者は84,850人で、家出などが多いのですが、大半が警察の捜査などで発見されます。しかし発見されずに失踪者扱いされるのが985人もい…

まったく普及しなかった自動車の「未来技術」

常に新しいテクノロジーが導入される自動車 自動車の技術は日進月歩で発達を続けています。 電気自動車、 自動運転、機械学習、飛行自動車など、より人や環境に優しく、効率的に輸送ができるモビリティに急速に舵が切られています。 現代の自動車に到るまで…

歴史の舞台裏で暗躍したキングメーカー13人(後編)

古代から現代まで政局を左右してきた影の実力者たち 歴史を影で動かした 「キングメーカー」の後編です。 前回ご紹介した人物は以下のとおりです。 カウティリヤ (グプタ朝) アトッサ(ペルシャ帝国) プラエトリアニ(ローマ帝国) フラビウス・リキメル…

世界を変えた有名な戦場カメラマン18人の写真

人々の意識と行動を変えた名写真 今やスマホで誰もが写真を撮影し、すぐにSNSにアップして数万・数十万の人に届く。写真を撮影し公表する「特権」は失われ誰もが表現者になれる時代です。 昔はそのような「時代を切り取る」仕事は写真家の仕事でした。新聞や…

米ソが計画した「月面基地建設計画」

Photo from "Cold War Secret: “Project Horizon” Neatram 大国の安全保障と意地を賭けた勝者なき戦い 東西冷戦のピークの1960年〜1970年代、アメリカとソ連はそれぞれ月面に軍事基地を建設する計画をぶち上げていました。 互いに「敵国に月面に基地を作られ…

老いてなお戦場に立った伝説の老将軍(後編)

老いるまで戦場に生きた生粋の軍人たち 歴史にその名を刻んだ老将軍をまとめています。 前回は古代中国を中心に、以下の人物をピックアップしました。 廉頗(戦国・趙国) 王翦(戦国・秦国) 蒙恬(戦国・秦国) クィントゥス・ファビウス・マクシムス(共…