歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

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本当に計画された漫画やアニメのような軍事作戦

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 お笑いのような真面目な軍事作戦

これまでこのブログでも、冗談みたいな理由で起こった戦争や、間抜けすぎる軍事作戦映画みたいな軍事作戦などなど、本当にあったとんでもない戦争の逸話をたくさん紹介してきました。

ちょっと話が盛られてるところはありそうな気もしますが。

今回も「冗談でしょ?」と思ってしまうくらいぶっ飛んだ軍事作戦をピックアップします。

 

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論争や謎が残る7つの「悲劇の沈没船」

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未だに論争を呼び人々を引きつける沈没船

 技術の発達によって昔ほど船は沈まなくなっているはずなのですが、韓国のセウォル号やイタリアのコスタ・コンコルディアのように、客船が沈没したり座礁したりする事故が未だに起きてしまいます。

いくら技術が発達してもそれを操るのが人間であるので、人間自身が進化しないと事故はなくならないよ、ということなのでしょうか。

 セウォル号など、おそらく韓国の黒歴史として語り継がれていくと思うのですが、同じようにいまだに人々の間で議論を呼び関心を呼び続ける沈没船があります。

 

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ハッピーバースデーの歌の歴史と著作権問題

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長年著作権問題があったハッピーバースデーの歌

誰かの誕生日には必ず「♪ハッピーバースデー トゥーユー」で始まる歌を歌うと思います。

これはアメリカや日本だけでなく、歌詞やメロディーが変わっても結構どこの国でも同じで、世界中に普及した非常に有名な曲です。

実はこの曲が作られたのはそんなに古い時代ではなく、現代でも一部著作権が生きています。著作者は著作料を得るのですが、その報酬はかつて年間2億円以上もありました。

そしてこのあまりに有名になりすぎた曲の著作権が認められるかは、長期間に渡って法廷で戦われていました。

 

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「カンボジア暗黒時代」アンコール王朝崩壊後の歴史

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 タイとベトナムの緩衝国となったカンボジア

カンボジアの歴史と言ってすぐに思いつくのが、「アンコール王朝」と「ポル・ポト」だと思います。

前者はカンボジアの栄光の時代で、後者は悲劇の時代という点で、人々の関心を惹きつけてやみませんが、その他のカンボジアの歴史はあまり日が当らない傾向にあります。

15世紀から19世紀までのクメール王朝は、国家の基盤を農業から交易に移し、豊かな資源を背景に再度国力を広げようとしますが、内乱や分裂で国内がまとまらず、また東から迫るベトナムと西から迫るタイの間に挟まれてしまいます。

今回はカンボジアの「暗黒時代」の歴史のまとめです。

 

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なぜ海賊旗はドクロのデザインなのか

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恐怖と死の象徴「ジョリー・ロジャー」

黒字に骸骨、そして骨と言えば子どもでも「海賊の旗」だと知っています。

見るからに「危険」「近づくな」と言わんばかりのおどろおどろしいデザイン。

転じて、このデザインは「危険物輸送中」とか「付近に地雷あり」のような意味を知らせるサインになったりしています。 

日本では「海賊旗」という身も蓋もない呼び方をされますが、英語だとこのデザインは「ジョリー・ロジャー」という名前で呼ばれます。

このデザインはいつから使われ、なぜ使われ、かつなんでジョリー・ロジャーなのか、というのが今回のテーマです。

 

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後期アユタヤ王朝の歴史

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 歴代タイ王朝の中で最も発展した後期アユタヤ

 アユタヤ王朝は前期と後期に分かれます。

前期は初代ウートーン王の時代から、ビルマによって首都が陥落し傀儡政権の地位に落ちた時代までで、1351年から1593年。

後期は対ビルマ独立戦争を勝利に導いたナレースワン王の時代から、再び宿敵ビルマによって首都アユタヤが破壊されて滅びるまで、1593年から1767年までを指します(前期後期の定義は諸説あり)。

 さて、ナレースワン王から始まる後期アユタヤは、国際貿易によって首都アユタヤは大いに栄え、世界各国の人間が行き交う非常にコスモポリタンな都市でした。当時の日本が鎖国政策によって諸外国に門戸を大きく閉ざしていたのと対照的です。

 

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【クラシック】奇人と言われた作曲家のエピソードと音楽

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 天才・作曲家たちの作った音楽と奇人エピソード

歴史上の芸術家たちの変人っぷりを伝えるエピソードは事欠きません。

そういうのを耳にするたびに、ああ、やっぱりこの人たちは普通の人とは違うんだよなあ、と実感するのですが、ある種社会的通年や常識から自由でないと芸術は作れないのかもしれません。

今回は名だたる作曲家たちのとんでもないエピソードとそれにまつわる音楽を紹介します。

 

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【アル中】酒に酔いながら政治をした世界の政治家

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 政治をしながらも酒が飲めるぞ

ぼくが子どものころ、ロシアの大統領はエリツィンでした。

テレビに映る顔は赤ら顔で、それを見ながら父が「エリツィンはいつもお酒を飲んでるんだよ」と言いました。それを聞いて「酔っぱらいながら政治ができるんだ!」と子どもながらに衝撃を受けたものです。

大人になって酒を飲むようになって、あれはむしろ「酒を飲まないと政治ができなかった」のかもしれないなあと思うようになりました。

今ではすっかり見なくなりましたが、歴史上はそんな酒漬けのまま政治を行ったリーダーたちがたくさんいます。

 

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