歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

歴ログ-世界史専門ブログ-は「はてなブログ」での更新を停止しました。
引き続きnoteのほうで活動を続けて参ります。引き続きよろしくお願いします。
noteはこちら

画家が自殺する直前に描いた絵画10枚

f:id:titioya:20070717194126j:plain

 我々は芸術家の心の機微を読み取れるか?

 芸術家という人種は、ぼくら一般人とは全く違う世界に住んでいるんじゃないかと思っています。

俗世と霊的世界のちょうど中間くらいに住んでいて、一般人には見えないものが見えて、その伝えづらい世界を音とか絵とか体とかで表現するのが芸術家という人種だと理解しています。(霊媒師とかそんなニュアンスではないです)

芸術家が自殺をする動機も、カネに困ってたとか恋愛のもつれとかありますけど、一般人からすると理解に苦しむ部分が多々あるように思います。有名な画家が死の直前に描いた作品には、おそらくその心の機微が何らか表現されているのではないでしょうか? 

続きを読む

【同祖論】日本民族と兄弟という説のある民族

f:id:titioya:20170514194410j:plain

信じるか信じないかは貴方次第…

日本人と他民族の同祖論というのはどういうわけか人気があるテーマです。

だいたいトンデモ論で片付けられることが多いですが、もっともらしい理屈や理論が備わっているので、信じている人も意外といるようです。だいたい、日本人ほど「日本人論」とか「日本人のルーツ」のようなものにこだわる人たちも珍しいと思います。単に自分たちのルーツを知りたい、というだけでなく、ある種のナルシシズムや優越感があって、個人的にはどうかと思うのですが。

様々にある「同祖論」も、当時の政治的経済的な要求があって作られている感があり、当時の人たちの対外感が垣間見えて興味深いものになっています。

 

続きを読む

大騒ぎになった重要書物の誤植事件

f:id:titioya:20150611111651j:plain

誤植のせいで歴史に名が知られてしまった有名な事例

歴ログは誤植が少なくなく、いつもご指摘くださる方に感謝申し上げます。いつもありがとうございます。

ぼくが言うのも何ですが、普通に出版されている本を読んでてもたまに誤植ありますし、歴史的に重要な書物にも誤植が見つかって、その間違いがとんでもないものだったから却って歴史に名が残ったケースもあったりします。

 

続きを読む

実現する?夢の国際海底トンネル

 f:id:titioya:20170513184748j:plain

電車に乗ってロンドン、ニューヨークへ!

LCCの登場で、海外移動が随分と安価で気軽になりました。昔だと10万円近くかかった路線も、2~3万で行けたりします。

そんな航空機黄金時代の現在ですが、いまだに「国際鉄道」への期待と憧れは大きいものです。

中国が国家の威信をかけて取り組む「一帯一路」構想もあり、大陸間横断鉄道が強力に推進されています。コスト的に見合うのかはなはだ疑問ですが、広大な領土を持つ中国は国際物流を活性化することで地方の発展を促すという至上命題があるに違いありません。

そしてそんな国際物流のカギを握るのが「国際海底トンネル」です。

いかに高コストとはいえ、最寄りの駅から電車を乗り継いでロンドン、ニューヨークへ!というのはロマンがあるものです。

今回は現在建設計画がある世界の海底トンネル計画をピックアップします。

 

続きを読む

YouTubeで聞く世界の古代音楽

f:id:titioya:20170429025018j:plain

現代によみがえる古代の音楽

 たしか論語だったと思うのですが、漢文の授業でこんな話があったのを覚えています。

孔子が斉の国に滞在していた時、韶の音楽の演奏を聞く機会があった。孔子は「音楽が人の心をここまで揺さぶるとは」と大変感動した。あまりに感動しすぎたので3か月近く呆然として過ごし、肉の味も分からないほどであった。

 一説によると、孔子が聞いた韶の音楽とはいくつも銅鑼を並べて奏でる、一種のパーカッションだったそうです。孔子を感動させた古代中国のパーカッション音楽とはどういったものか、すごく気になりますね。

音を後世まで残すのは至難の技だったに違いありませんが、実際に古代の音楽のいくつかが現在でも再現されて、聞くことができます。

 

続きを読む

人類の歴史を変えた火山大噴火

f:id:titioya:20170408223348p:plain

 人類に破壊的な惨事をもたらした自然の禍

 人類は常に自然の気まぐれに振り回されてきました。

農業や漁業はモロに気候や天気に左右されるため、異常気候や天災があった場合直ちに凶作となり、食えなくなる者が続出し、治安が不安定になり、内乱や戦争が起こり、王朝がひっくり返ったり革命が起きたりする。

 特に地震や津波、噴火などの破壊的な自然のエネルギーがもたらす被害は、近隣だけでなく世界的に影響を与えました。

今回は、かつて人類の歴史を変えてしまった火山噴火をピックアップします。

続きを読む

独裁国家の「超リベラル政策」

f:id:titioya:20170406011021p:plain

北欧か?と思うほどリベラルな独裁国家の政策

 人ってのはワガママなもので、あまりに自由すぎると規律を求めるくせに、規律が過ぎると自由を求めるものです。

世界にいくつもある独裁国家は、例外もありますが、多くは分裂を防ぎ国家を統合するために独裁体制を敷いている場合が多く、分裂の原因になる「異分子」の混入を何よりも嫌う。それ故、保守的な価値観に基づきながら、トップダウンの政策で成長を図るところが多いです。

 ところが中には、まるで北欧かと思うほどリベラルな政策を採っている独裁国家もあったりします。

続きを読む

現代の国家の始祖と見なされる古代王朝

f:id:titioya:20170318132528p:plain

 現代の国家の始祖と位置づけられる古代国家

現代の日本国の始祖がどういう体制だったかはやかましい議論がありますが、一般的には大和国のヤマト王権を中心に各地の政治勢力が糾合して出来たとされています。

騎馬民族征服王朝説とかワクワクする説は色々ありますが、中国の制度をパクって作った農耕民族の連合国家というのが近いんじゃないかと思います。

このヤマト王権は現在の日本国の始祖的な存在である、ということに一応なっていますが、世界の国々にも「始祖王朝」的な概念があり、半ば伝説的なものもありますが、現在の国家の存在の正当性の根拠にもなっています。

 

続きを読む