歴ログ -世界史専門ブログ-

おもしろい世界史のネタをまとめています。

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世界史好きならチェックすべき海外のYouTubeチャンネル

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 世界史と英語を両方勉強できるYouTubeチャンネル

以前の記事「世界史好きならチェックすべき海外の世界史サイト」でも書きましたが、海外は様々なメディアが林立しており、エンタメとしての歴史コンテンツがえらく発達しております。

テキストコンテンツも人気ありますが、やっぱり今はYouTubeチャンネルが人気があり、100万再生を叩きだす動画もあったりします。

よく作られている動画は本当に面白いし、歴史と英語の両方の勉強にもなるので一石二鳥です。

今回はぼくがよく見る歴史系のYouTubeチャンネルをご紹介します。

 

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「平和のシンボル」の歴史

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 ハト、オリーブ、Vサイン…

「平和の象徴」と言われているものって以外と多くあります。

ぱっと思いつくとこだと「ハト」がありますね。平和式典でハトが飛ばされることがありますし。でも何でハトなんでしょう。

あとは反戦デモとか反原発デモとかではピース・シンボルが用いられます。もう見慣れてるからこれが反戦の象徴だってパッとわかりますけど、これっていつからあったんでしょうね。

 「平和のシンボル」の歩みを見ていくと、その時代で「どういう事柄が平和のシンボルであるのか」が分かって面白いのではと思ったので調べてみたのですが、調べていくうちに「平和という言葉自体の意味の拡大」も見えてきました。

 

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その気もないのに「神様」になってしまった人たち

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勝手に周囲の人間に神様に祭り上げられてしまった人たち 

史上、自分のことを「我こそは神なり」と言った人は大勢います。現代でもいますけど。

そんで国家樹立の正当性を得たり、教団のトップに君臨したりしたのですが、

別に自分で自分のことを神だと一言も言ってないのに、周りの人間が「あの人は神に違いない!」と言われて祭り上げられてしまった人がいます。

勝手に神様扱いされて教団のトップに据えられてしまったり、イデオロギーの中心になってしまうその心中は察するに余りありますが、そうなってしまう特殊な事情があったのでしょう。

 ということで、勝手に神様になってしまった人たちをピックアップしてみました。

 

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チェチェンの歴史 ー なぜテロや紛争が続いているのか

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Attribution: Pro-Russian separatists from the Chechen "Death" battalion MAXIM SHEMETOV / Reuters

 ロシアに抵抗を続けるチェチェン民族

 「チェチェン」といえば名前くらい聞いたことがあると思います。

では具体的にチェチェンの場所がどの辺りなのか、なぜ人々がテロに訴えてまでロシアに抵抗するか、そこまではあまり知らないのではないかと思います。

物理的に遠いというのもありますが、我々とあまり経済上交流がないというのも日本人がチェチェン問題に疎遠な理由の一つである気がします。

 チェチェン問題が複合的理由や現地で実際何が起こっているかなど、ぼく自身まだ不勉強なところがあるため充分に網羅することはできませんが、「なぜこうなったか」にフォーカスを当ててまとめていきます。

 

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フランスの北アフリカ植民地支配と経済依存構造の成立について

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旧宗主国フランスに依存する、不安定なマグレブ諸国

チュニジア、アルジェリア、モロッコを総称してマグレブ諸国(リビアとモーリタニアを含む場合もある)と言いますが、日本人にとっては馴染みが薄い地域です。

モロッコはサハラツアーやマラケシュ、カサブランカと言った町を巡るツアーで特に女性に人気があるようですが、アラブの春の発信地チュニジア、日揮の社員が襲撃され殺されたアルジェリア、リビア革命が起きカダフィが倒されたリビアなど、治安が悪いというイメージを持つ人もいるかもしれません。

これらの国々はヨーロッパ諸国、特に旧宗主国フランスとの関係は深いものがあります。

過去の支配し支配されという経験から反ヨーロッパ・民族ナショナリズムの声は強いですが、一方で植民地解放を終えて長い時間がたった今でも経済的にフランスに頼る部分が大きい。

今回はフランスの北アフリカ植民地支配とその間のマグレブ諸国の政治・経済を中心にまとめていきます。

 

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やってみたい?ウソのような世界のスポーツ

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 ナニソレと思う奇想天外なスポーツ

日本って全国各地に奇妙な祭りが多いですよね。

神様と相撲をとったり、大勢で袋や木の玉を奪い合ったり、木にまたがって崖から滑り降りたり。

世界にでも有数の奇抜さだと思うのですが、「スポーツ」にはあまり奇抜なものは少ない印象です。日本に「スポーツ」という概念が入ってくるのは明治以降なので、歴史の浅さもあるのかもしれません。

スポーツっていうと、ある程度ルールがしっかり決まっていて、あまり自由に改変することは許されないような印象がありますが、古代オリンピアから「スポーツ」が息づいているヨーロッパでは結構気軽にスポーツを作ってしまうようです。

ということで今回は、特にアメリカやヨーロッパのスポーツ文化の中で育まれた、とびきりクレイジーなやつを集めてみました。

 

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消失した古代ギリシア・ローマの重要書物

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発見されたら歴史を変えるかもしれない、昔に消失した重要書物

今でこそコピペで大量に文書が複製されネット上にバラまかれて問題になる時代ですが、昔は書物自体が高価で所有できるのは一部の金持ちのみだったし、書いても複製されて多くの人に読まれること自体が奇跡的なことでほとんどあり得ないことでした。

そのため、古人がその命を燃やして書いた多くの名作がもうすでに存在しないに違いないし、当時から著名だった人物が書いた書物ですら、結構な数消失してこの世から消え失せています。

その書物がもし現代の世に現れたら、どれだけのインパクトを世界にもたらすか計り知れない、すでに消失した重要書物をご紹介します。

 

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仏教の基本的な教えを再学習する

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 釈迦の教えをイチから学び直す

最近ほんとうにいいニュースがないです。

進む円高、増える国の借金、格差の拡大、地方の衰退、年金の崩壊、ブラック企業問題、AIに奪われる仕事、少子高齢化。

老いたヤクザ国・アメリカの混乱と、ブチ切れまくった若いヤクザ国・中国の台頭。

戦禍の続く中東と、そこから逃れた難民がヨーロッパでコンフリクトを起こす。

そして排外的な極右、耳あたりの良いポピュリズムの台頭。

次にいったい何が起こってしまうのか、みんな極度の不安の中で日々を過ごしていることと思います。まじで、どう転んでも悪い方向に行くようにしか思えない。

こんな時、どうするんだ?どうなるんだ?とオロオロするんではなく、一人一人が意志をしっかり持ち諸問題に対し善処し一個一個問題を解決していくしかないです。

一挙に問題を解決してくれるような英雄など現れません。英雄めいたことを言う奴ほど危険な存在はありません。

さて、そんな「個が強い意志」を持つための具体的な手法を教えてくれるのが、ぼく個人的には仏教ではないか?と思っています。

今一度、お釈迦様が説く教えを再学習して、混乱の世に耐えうる知恵があるか探してみようというのが本記事の趣旨でございます。

 

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